2022年にオンラインマガジンのYanko DesignがNothing製オーバーイヤーヘッドホンの想像図を公開して以来、Nothingファンはそれが現実の製品になることを期待してきた。Nothing創業者のCarl Pei氏がソーシャルメディアの投稿でそのデザインを「恐ろしくクール」と評したことも後押しした。そして今回、Nothingは製品設計チームがオーバーイヤーヘッドホンについて語る「We’re making over-ear headphones.」(オーバーイヤーヘッドホンを開発中)と題する動画を公開した。動画によれば、このヘッドホンは今夏発売予定で、音質は「AirPods Max」に匹敵しつつ価格ははるかに安いという。
デザイナーらは、動画の多くの時間を既存の高級オーバーイヤーヘッドホンを批判することに費やし、かなり強気の様子だ。あるデザイナーは「われわれは市場にあるオーバーイヤーヘッドホンが1つも好きになれない」と発言する。冒頭では、新しい450ドル(日本では税込5万9400円)のソニー製「WH-1000XM6」の名称を茶化し、ヘッドバンドが少し「太い」とコメントする場面もある。
Yanko Designによる2022年の投稿では、このヘッドホンを「Nothing Head (1)」としていたが、Nothingは動画で製品名や価格には触れていない。おそらく、Nothingのイヤホンを他社製品と差別化している半透明の要素が、このヘッドホンにも採用されるだろう。
Nothingは最近、英オーディオ企業KEFとの提携を発表した。Nothingの広報担当者によれば、この提携は「Nothingが新しいオーディオカテゴリーに参入するのを後押しするものであり、音響面で共同開発した複数の製品がすでに進行中で年内に発売予定だ」という。動画で言及されたオーバーイヤーモデルは、この提携から生まれる最初のオーディオ製品になる可能性が高い。
今夏に新しいNothing製オーバーイヤーヘッドホンを試すのが楽しみだ。期待どおりの製品であり、デザイナーらの言うようなお値打ち品であることを願っている。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
🧠 編集部の感想:
Nothingが新しいオーバーイヤーヘッドホンを発表予定で、価格がAirPods Maxに比べて大幅に安いというニュースは期待が高まります。デザインへの自信あふれるアプローチが印象的で、既存の製品への批判が新たな革新を促すかもしれません。音質に関する期待と共に、実際の製品がどれほどのパフォーマンスを示すのか楽しみです。
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