Netflixオリジナル映画にハマった。
そのままなんだけど。
普通の映画と違う何かを感じて、すごく面白いなと思った。
その違いってなんだろうって考えていたんだけど、うまく文字化できるかわからないから、つらつらと述べるだけになるかも。
結論、Netflixオリジナルは不完全燃焼(いい意味で)の作品が多い。
視聴者に結末を考えさせる的な。
基本的に映画館で観る系の映画は決められた時間内である程度オチまで腑に落ちるものが多い。続編ものだとしても、それは変わらず、次回作に向けた伏線をわかりやすくはってから、その映画は終わることが多いはず。
ここを自分なりに深掘りして考えてみたい。
そもそもNetflixでオリジナル映画を制作するのは、サブスクの販売促進が目的らしい。これは考えれば純粋に導き出されると思う。
となると、Netflix側はどうするかというと、巨額の費用をかけて映画制作にあたれる(自社開発だから)。つまり、Netflix側の意向が通りやすい。
これも当然だろう。
Netflixと普通の映画
次に、Netflixと普通の映画について違いを考えてみたいと思う。
Netflix
観る場所:家が主観る媒体:PC、スマホなどの電子媒体
サービス提供形態:サブスクリプションで見放題
普通の映画観る場所:映画館観る媒体:映画館の大型スクリーン
サービス提供形態:一度きりの映画館上映。見逃し配信はないものもある。
それぞれについて考察していきたいと思う。
まずは観る場所だが、家と映画館という違いがある。これは、視聴者の映画に対する没入感に違いが出てくると考えている。映画館の方が映画のみに集中できるし、家だと周りに誘惑が多いため、映画館に比べて没入感がないのではないか。
そのため、Netflixオリジナルは気楽に観ることができるという点がポイントだと思う。
次に観る媒体だ。PCやスマホといった電子媒体と大型スクリーンという違いだ。これは、映画そのものの臨場感に違いが出てくると考える。
手元にある媒体でいつでも観れる作品という存在なだけで、映画を観る際の姿勢にも大きく関わってくるし、そもそもの映画から感じる臨場感というものもNetflixの方が小さくなってしまうのは当然だろう。
最後にサービス提供形態だ。Netflixは言わずもがなサブスクなので見逃し配信でいつでもどこでも映画を観ることができる。一方で映画館で上映されている映画に関しては、見逃し配信がないものも当然ある。ここで生じる違いは、一つの映画に対する観る姿勢が変わってくるという点だ。映画館上映の場合は、その作品を観たくてわざわざチケットを購入して観に行く。しかしNetflixオリジナルは、その映画を観たくてわざわざ契約する人はあまりいないのではないかと思う。大体は、見逃し配信されている映画・ドラマや、話題作となっている恋リア・バラエティ番組を見るためなのではないか?
そのため、Netflixオリジナルは、「なんかスクロールしていたら面白そうな作品を見つけたから観てみようかなあ」くらいの感覚で見る人が多いと思う。
考察タイム
これらの違いから考察するに、Netflixがオリジナル映画を制作するときに考えているであろうことは、臨場感をメインにせず、気楽に観ることができる環境を作り上げ、芋蔓式に視聴者が観てみたい作品を制作し、サブスクリプション契約期間を如何にして伸ばしていくかということなのではないか?
ここで重要になってくるのは、Netflixオリジナル動画のストーリー内容である。
先ほど「芋蔓式に」と表現したが、ここが重要だと考える。
映画館で観る映画は、結論が完結しているものが多い。要は完全燃焼で視聴者も納得の終わり方だ。これは上映時間的制限や上映期間的制限がある中で、如何にして映画で伝えたかったことを伝えるかということが大事になってくるため、ある程度伝えたいことがわかりやすい映画を制作する必要があるのだろう。
一方で、Netflixオリジナルは、先述の通り不完全燃焼で終わることが多いと感じる。これは、上映時間的制限や上映期間的制限がないため、いつでもどこでも見直すことができることも要因として考えられる。この不完全燃焼感を出すことで、視聴者に「これってどういうことだったんだろうか。」「他の作品もこんな感じで終わるのかな。」「ちょっと内容が理解できるまで何回か見直さないとしっくりこない。」という感情を生じさせる。
こうすることで、Netflixオリジナルを制作することにより、芋蔓式に作品を観たくなるような構造が出来上がっているのだと考える。
結論はこれ?
結論、このNetflixオリジナル映画があることによって、Netflix側は契約者を留め、売上を上げていくという構造を作り出しているのではないかと考える。
Netflixすごいな。
という結論になってしまうが、本当によく考えられたエンターテイメントだと感じた今日この頃だった。
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