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概要
この記事は、著者が90年代のアニメソング「ロミオの青い空」のオープニングテーマ「空へ…」のミュージックビデオ(MV)を制作した経緯を詳述しています。音源制作は自作で、映像はChatGPTを利用して描かれ、修正も行われたとのことです。また、アニメの原作やテーマについても言及されています。
要約(箇条書き)
- MVを公開し、YouTubeチャンネルで音楽を紹介。
- 音源はMacのGarageBandで自作、主に弦楽器を使用。
- 映像はChatGPTに依頼した水彩画風の絵で構成。
- 複数回のリテイクを経て満足のいく結果を得る。
- カバー曲は90年代のアニメ「ロミオの青い空」の「空へ…」。
- 原作アニメは人身売買や教育の自由をテーマにしている。
- 音源制作と映像制作はそれぞれのこだわりがある。
- 次回はリクエストに応じて別の合唱曲を制作予定。
以前の記事でChatGPTさんに風景画素材を描いてもらっていたMVをようやく公開できました。
JASRACが著作権を管理している楽曲なので、リスク回避のためnoteに埋め込みはしませんが、よかったら私のYouTubeチャンネルに飛んで聴いてみてください。
音源制作
今回はオフボーカル音源を全て自作しました。私はMacのGarageBandを使って、マウスクリックによる打ち込みで音源を作っているのですが、合唱曲以外では他の方が作って公開している二次利用可能な音源を使わせていただくことが多く、自作はこれでまだ2回目です。ちなみに、初めて音源を自作した曲は「アナ雪」の「Let It Go」だったのですが、その時は伴奏をほとんどピアノに頼っており、そこにストリングス・アンサンブル(バイオリン等の弦楽器)の旋律を乗っけるくらいで、他の楽器も多少使っていたもののほぼベースのような扱いでした。今作はフルート、ファゴット、グロッケン(鉄琴)、そしてハープを要所で使い、弦楽器もストリングス・アンサンブルに加えてストリングス・ピチカートを併用しました。(ピチカートはmacOSのGarageBandには見当たらなかったため、先にiOSのGarageBandで作成したファイルをmacOSに持ってきて編集しました)また、オーケストラのパーカッションも少し使っています。ちなみに、ドラムパートだけはGarageBandの自動演奏機能を利用しました。原曲とは叩き方が違うと思いますが、まあ大体こんな感じでしょってことで…全部耳コピではちょっと無理そうだったので購入したピアノ楽譜を参考にしつつ、YouTubeに上がっている音源を何度も聴いてそれっぽく仕上げてみました。こだわりのポイントとしてはシンセ系の音を使わず、楽器の音だけで作ったところです。(だって、シンセ系の音よくわからんし…)
音の広がりは弱いですが、その分ボーカルはクリアに聞こえると思います。
映像制作
音源制作も大変だったのですが、映像制作もなかなか大変でした。今回のカバー曲は90年代のアニソンだったので、原作アニメをオマージュした絵が欲しいと思っていて、それらをフリー素材から集めるのは無理だと判断し、全てChatGPTさんに描いて頂きました。フリープランなのでリテイクも含めると4、5日もかかってしまいました。原作はアニメなのですが、あまりアニメっぽくならないように水彩画風の絵にしてもらったのもこだわったポイントです。そのため、人物もほとんど描かれず、風景画が中心となっています。ただ、原作を知っている人が見れば「わかる」ようにはなっていると思います。また、動画最後に使った一枚絵だけは人物を描いてもらいました。これに関して元絵をChatGPTさんに読み込ませようかとも少し考えたのですが、著作権的な問題に配慮してやめました。なので細かくChatGPTさんに文章で伝えた上で何度かリテイクを経て、ようやく満足いく結果を得ることができました。ただ、以前の記事にも書いたように、一部にはどうしてもおかしな部分が出てしまうので、それについてはPixelmatorを使って自分で修正を施しました。
人物を描いた最後の一枚絵では生成AI画にありがちな手の部分が気になったので、ここだけはそれなりに時間をかけて修正しました。
で、何のアニソンだったの?
断片的に挙げていたヒントは以下の通りでした。
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以前の記事で紹介した絵(西洋風の街並み、路地裏、大聖堂、山脈、etc.)
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90年代の道徳的アニメ
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声優ソングでもある
正解は…
世界名作劇場の「ロミオの青い空」よりオープニングテーマの「空へ…」でした!
ChatGPTさんに描いてもらった絵は、物語の舞台となるミラノの街や、主人公のロミオの故郷の村があるアルプス山脈などになります。また、この作品は少年たちの人身売買と教育の自由が一つのテーマとなっており、「本」は自由に学べることの象徴として、作品中でも象徴的に描かれていました。ロミオは当初字が読めませんでしたが、親友となるアルフレドや、初恋の人であるアンジェレッタ、親身なカセラ教授などの手ほどきで字が読めるようになり、物語終盤では長編の本も読破できるほどになります。アルフレドは元が貴族の出身で学問の素養もあるのですが、煙突掃除夫をしながらも本を読んで学びたいと訴えており、実際にカセラ教授から借りたヴォルテールの哲学書(作中、大学生でも読むのが難しいとされている)を読破しています。終盤、病気(肺結核と思われる)で命を落としてしまったアルフレドに弔いの品としてカセラ教授が送ったのもこの本でした。今回カバー曲を制作した「空へ…」は声優の笠原弘子さんが歌っていました。笠原さん自身は作中では出演がなかった(少なくとも主要キャストとしては)はずなので、どちらかというと歌手としての起用なのでしょうけど。ちなみに、リアルタイムで見ていた当時は声優さんに詳しかった訳でもなかったので、笠原弘子さんを知ったのはもっとずっと後になってからです。(田村ゆかりさんのラジオ番組を聞くために、雑音混じりのAM KOBEを付けていたら、直前の時間帯が笠原さんの番組だった)そして、笠原さんがこの曲を歌っていたというのも、声優に詳しい友達から教えてもらって始めて認識したという…「ロミオの青い空」が何度か配信されているということもあってか、「空へ…」はファンの間では根強い人気がある楽曲みたいですね。
ちなみに、エンディングテーマの「Si Si Ciao 〜ロマナの丘で〜」の方も笠原さんが歌っています。(作詞・作曲者も同じ)
原作アニメおさらい
ちょうどこのカバーを制作していたタイミングで番組放映30周年、世界名作劇場放映50周年、そしてミュージカル再演などを記念して日本アニメーションさんのYouTube公式チャンネルでは「ロミオの青い空」が配信されていました。長いので全話は観れていないのですが、中盤から終盤にかけては観ました。で、感想ですが、やっぱり各々のキャラクターが際立っていると思います。アルフレドやダンテたち「黒い兄弟」の面々もそうですが、ライバル役として登場して最終的に同盟を組むジョバンニやタキオーニたち「狼団」、ツンデレで度胸のあるニキータ、優しく穏やかなアンジェレッタ、芯の強いビアンカなど、個性的で魅力的な登場人物が多いです。大人キャラには嫌なやつも何人か登場しますが、基本的にはやっぱり良い人が多くて、そういう関わった人々の「優しい心」を引き出してしまうロミオってすごい奴なんだよなぁと改めて思った次第です。ところで、ファンの間では真のヒロインに誰が相応しいかをめぐって、論争があるようですが、私は本編の結末通りビアンカ推しで。というわけで、MV動画の最後には少し大人になったロミオとビアンカをイメージして、ソノーニョ村に遊びに来たビアンカをロミオが迎えるシーンを描いた一枚絵を採用してみました。原作とはだいぶ雰囲気違いますが、16歳くらいの年齢設定で描いてもらったので…個人的には気に入っています。
ChatGPTさんありがとう。
まとめ
音源を自作して、映像も生成AI(ChatGPT)の力を借りつつ自力で修正し、昔のアニソンのカバー曲のMV動画を制作したというお話でした。なかなか大変だったけど、趣味としては楽しめました。次はリクエストも来ているので、また合唱曲を早めに仕上げたいと思います。そんな感じで、今回はこの辺で。
では、また。
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