米Microsoftは23日(現地時間)、新機能を含む「Microsoft 365 Copilot Wave 2」を公開した。業務向けの機能が主で、推論エージェント「Researcher」および「Analyst」の実装と、AI検索「Copilot Search」、資料管理機能「Copilot Notebooks」、画像生成機能「Create」などとなる。
ResearcherとAnalystはいずれも複雑なタスクやリサーチ、データ分析を提供する推論エージェントとして3月に発表。早期アクセスプログラムのFrontier登録者向けに、Agent Storeで23日から展開している。そのほかのアップデートについては5月下旬の提供開始を予告した。
Researcherでは、ユーザーが指定したトピックや課題に対してWeb上の公開情報と自社の内部データに基づき情報収集や調査を行ない、レポートを作成できる。
Analystは、ユーザーが渡したデータを分析し、傾向やパターン、異常値などの洞察を提供できる。o3-miniモデルを基盤としており、グラフの作成なども可能。
Copilot Searchは、Google DriveやSlackなど企業で利用しているアプリを横断して必要な情報を検索できるAIチャットベースの機能。データの保存場所を問わず関連性の高い検索結果を提供できるとしている。
Copilot Notebooksは、テキスト資料や社内文書、Webサイト、オンライン会議の録画ファイルといった各種コンテンツを集約し管理する機能。ファイルのリアルタイム更新のほか、特定のコンテンツの概要をポッドキャスト形式で音声解説する機能も備えている。
Createは、ChatGPT-4oベースの画像生成機能。社内のガイドラインに沿った生成をはじめ、Webサイト記事やマーケティング資料のデザイン/レイアウト提案などが行なえる。
また、IT管理者向けのCopilot Control SystemにおいてはAIアプリおよびエージェントの一元管理機能や、AIエージェントの活用状況から効果測定レポートを作成する機能などを盛り込んでいる
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