ユーザーのPC操作を細かく画面撮影し、光学式文字認識(OCR)で情報をスキャンして後からAIで検索できるようにする機能「Recall(回顧)」が、ついにWindows Insider Programのリリースプレビューチャネルに実装されたことが明らかになりました。
Releasing Windows 11 Build 26100.3902 to the Release Preview Channel | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2025/04/10/releasing-windows-11-build-26100-3902-to-the-release-preview-channel/
Microsoft is about to launch Recall for real this time | The Verge
https://www.theverge.com/news/646911/microsoft-recall-windows-insiders-preview
2025年4月10日、Microsoftはリリース前の機能を実験的に提供するプログラム「Windows Insider Program」のリリースプレビューチャネルに、Windows 11 Build 26100.3902 (KB5055627)をリリースしたことを明らかにしました。このバージョンにRecallが搭載されています。
Microsoftは2024年11月にWindows InsiderのDevチャネルへRecallを展開しており、機能自体は以前から利用可能でしたが、今回リリースプレビューチャネルへ提供されたことで、いよいよ正式リリースに向けて本格的に動き始めたことが見てとれます。
物議を醸したWindows 11の「Recall」機能のテストがついにスタート – GIGAZINE
RecallはAIに特化したPC製品群「Copilot+ PC」向けの機能で、ユーザーの操作を記録して後からAIで振り返るという機能を備えています。これにより過去に操作したファイルをファイル名から素早く検索したり、その他途中まで進めていたタスクを再開したりすることができるとされていますが、一方でプライバシーに関わる情報を保存することへの懸念が寄せられたことで、正式リリース前に延期が繰り返されています。
MicrosoftがRecall機能のリリースを2024年12月まで再延期することを発表 – GIGAZINE
Microsoftによると、Recallを使うにはRecallのスナップショット保存機能を自らオンにし、生体認証のWindows Helloに登録する必要があるなど、セキュリティ体制を整えているとのこと。
テクノロジー系メディアのThe Vergeは「今回のリリースは、MicrosoftがいよいよRecall開始に向けて近づいていることを示しています。リリースプレビューは、機能展開前の最後のハードルだからです」と話しました。
Microsoftはリリースプレビューチャネルへの展開に際し、Recallを「多くのアプリ、サイト、ドキュメントで作業していると、どこで何を見たか思い出すのが大変です。Recallは時間を節約します。Copilot+ PCのAI機能により、アプリ、ウェブサイト、画像、ドキュメントの内容を記述するだけで、素早く検索して戻ることができるようになりました」と紹介しました。
この記事のタイトルとURLをコピーする