Japan RepRap Festival 2025を契機に突然流行り始めたMakerChipですが、BambuStudioといったスライサーやAutodesk Fusionといった3D CADでMakerChipの3Dプリントデータを作る方法のほかに、Webアプリで簡単に作ることもできます。
BumbuStudioを使ってチップのテンプレートデータからオリジナルのMakerChipを作る方法
これでもまあ簡単なのですが、BumbuLabのWebサイト、MakerWorldのなかに、OpenSCADベースのWebアプリとしてWebブラウザから各種パラメータを入力するだけで、表面にオリジナルの画像とテキスト、裏面にQRコードの入ったMakerChipの3Dプリントデータを作るものがありました。
このページから、「Customize」をクリックすると編集画面が開きます。
サンプルのchipが表示されます。
左側のペインにいろいろなパラメータ指定があります。ここを自分好みに変更してゆきます。
各パラメータの横の「V」をクリックすると値を設定することができます。
各パラメータの説明
Chip Color Chipのベース色
ChipColor Chipの色を指定
Enable NFC オンにするとchipの中にNFCステッカーを仕込むスペースが空くようです。
Top Text 上面のテキスト
Enable Top Text 上面に任意の文字列を配置します
TopText 上面に配置する文字列を入力します。
日本語などのマルチバイト文字は使えないようです。(Noto Sansを選んでも豆腐になる)
テキストのスペーシングは円周全体に対して均等割りのようなので、字間を詰めたい場合は文字列の前または後ろにスペースを追加するなどして調整するしかないようです。
TopTextFont 文字のフォントを指定します
TopTextSize 文字の大きさを指定します
TopTextSpin 文字がスタートする位置を度で指定します。右側が0度、左側が180度のようです。
TopTextColor 文字の色を指定します
Small_Decor Text 周囲の装飾テキスト
エッジ部のすぐ内側にぐるっと配置される装飾です。
Small Decor(形) 任意の文字ではなく、トランプのマークや▼■といった記号からの選択になります。
Small Decor Count 円周状に配置される個数
Small Decor Size 大きさ
Small Decor Radius 直径
Small Decorを中心からどれくらい離れた位置に配置するかを指定します。あまり大きいとchipからはみ出たり、小さいと中心にごちゃっと配置されたりします。
Small Decor Color 色を指定します
Edge Shape エッジ部の装飾
エッジ部に配置される装飾です。
任意の文字ではなく、トランプのマークや▼■といった記号からの選択になります。
Edge Shape Count エッジ部に円周状に配置される個数
Edge Shape Size 大きさ
大き目に指定するとふちがしましまのChipになります。
Edge Shape Radius 直径
Edge Shapeを中心からどれくらい離れた位置に配置するか。あまり大きいとchipからはみ出たり、小さいと中心にごちゃっと配置されたりします。
Edge Shape Color 色を指定します
Bottom Text 下面のテキスト
下面のテキストはQRコードと干渉するようなので、下面に文字を入れる場合は文字列の大きさとQRコードの大きさを調整する必要があります。
Logo – Over 400+ 上面中心の図形
Enable Logo 上面中心に図形を配置します
Logo Image 選択の絵文字のなかから選ぶか、自分で用意したSVGファイルを配置します。
Logo Size 図形のサイズ
Logo Rotation 図形の傾きを度で指定
ですが、Logo Imageで選んだ絵文字にしか適用されないようです。SVGファイルだと回転しませんでした。
Logo Color 図形の色
Enable Upload Image 自分で用意したSVGファイルを使う場合は、ここをOnにして、すぐ下の「Upload local file」をクリックしてSVGファイルをアップロードします。
SVGファイルはオンラインのPNG-SVG変換ページ(https://convertio.co/ja/png-svg/ など)を使って作成することができます。
なぜかわかりませんが、パスが正方形におさまってない縦長、横長SVG画像は正方形に変形してしまうようです。
QR Code Url 下面のQRコード
Enable QR Code 下面にQRコードを入れます
Qr Code Url QRコードのURLを入れます。あまり長いURLはQRコードが細かくなるのでプリント精度によりますが、読み取りできない可能性があります。
Qr Code Size QRコードのサイズ
Qr Code Color QRコードの色
Top and Bottom Ring 上面と下面に輪をいれます。
エッジ部と図形やQRコードの間に輪が入ります。
Enable Top Ring 上面に輪を入れます
Enable Bottom Ring 下面に輪を入れます
Ring Size 輪のサイズ
Ring Thickness 輪の幅
Ring Color 輪の色
確認
各種パラメータを入れたら「Generate」でchipの3Dイメージを確認できます。
パラメータまとめ
ダウンロードとプリント
確認の上、OKなら、「Download」をクリックすると3Dプリントデータがダウンロードできます。BambuLabの3Dプリンタ用機種選択のあと、3MFやSTLが選べます。
ダウンロードできたら、BambuStudioなどのスライサーでプリントします。
読み込んだSVGが変形してしまうのはちょっとアレですが、とりあえずできました。
たぶんOpenSCADのスクリプトを直せばこの変形は直せると思うんですが…
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