MagicPodの便利機能3選とおすすめの活用方法のご紹介 #テスト自動化 - Qiita

はじめに

こんにちは!KIYOラーニング株式会社でQAエンジニアをしている坪根です。

当社では2023年8月にテスト自動化ツール「MagicPod」を導入しました。本記事では、MagicPodの導入を検討している方や、すでに活用されている方の参考になればと考え、MagicPodを1年間利用して分かった便利な機能3選とおすすめの活用方法をご紹介します。

なお、当社のMagicPod導入の経緯については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

また、MagicPodの導入事例としても取り上げていただきましたので、こちらもぜひご覧ください。

この記事で取り上げる便利機能

この記事では、以下の3つの便利機能について詳しく解説します。また、それぞれの機能について、おすすめの活用方法も併せてご紹介します。

  1. 共有ステップ
  2. テストケースラベル
  3. テスト一括実行

当社のMagicPodの利用状況

便利機能の説明に入る前に、当社でのMagicPodの利用状況について簡単にご紹介します。

利用用途

当社で提供している「スタディング」と「AirCourse」のリグレッションテストで、MagicPodを活用しています。

担当者

テストケースの作成および修正は主にQAエンジニアが担当しています。また、リリース前には必ずリグレッションテストを実施するルールがあり、開発者自身がMagicPodを使ってテストを実行しています。

便利機能1:共有ステップ

「共有ステップ」とは、一連の処理を定義して他のテストケースから再利用できる機能です。

おすすめ利用方法1:テストデータを共有ステップで管理

複数のテストケースで共通して使用するテストデータ(例:ログインユーザー情報など)を共有ステップで管理する方法をおすすめします。

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データを共有ステップで管理するメリットとしては以下の2点があります。

  1. 対象のテストデータを利用しているテストケースの一覧を簡単に確認できる
  2. 後からテストデータを差し替える際に手間がかからない

特に1つ目のメリットが大きいです。MagicPodはテストケース内のステップを直接検索できません。

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共有ステップを活用することで、対象のテストデータを利用しているテストケースの一覧を簡単に確認できます。

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おすすめ利用方法2:共有ステップの命名規則を決め、検索性を向上させる

次に、共有ステップを効率よく活用するために、命名規則を決めることをおすすめします。
共有ステップは名前でしか検索できないため、規則的な命名を行うことで検索性が向上します。

当社では名前にカテゴリを記載することで、検索性を向上させています。具体的には共有ステップ名に以下のカテゴリを記載します。

■カテゴリ例

  • PC…デスクトップの画面を操作する共有ステップ
  • SP…モバイルの画面を操作する共有ステップ
  • 変数…変数に固定値を登録する共有ステップ
  • 画面遷移…一連の処理により、対象の画面へ遷移する共有ステップ
  • 検索…一連の処理により、データを検索する共有ステップ

実際にカテゴリを記載した共有ステップ名は以下のとおりです。

■共有ステップ名例

  • 【変数】現在時刻…変数nowに現在時刻を登録する共有ステップ
  • 【PC】【画面遷移】左メニューから…デスクトップの左メニューをクリックし、対象の画面へ遷移する共有ステップ
  • 【SP】【検索】コース一覧画面でコース検索…モバイルのコース一覧画面で、コースを検索する共有ステップ

■テストケース作成画面で共有ステップを検索

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■共有ステップ一覧画面で共有ステップを検索

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便利機能2:テストケースラベル

テストケースにラベルを設定し、テストケースを分類・管理できる機能です。

おすすめ利用方法:テストケースのステータスをラベルで管理

当社では、以下のラベルを活用してテストケースのステータスを管理しています。

  • 検証中…安定して成功するか検証中のテストケース
  • 運用中…リグレッションテストとして運用中のテストケース
  • 運用中(差し替え予定)…検証中のテストが運用中になったら差し替える予定のテストケース

テストケースの一覧画面で「運用中」と検索すれば、運用中のテストケースの一覧を表示できます。

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また、ラベルの一覧画面で運用中のテストケース数を簡単に調べられます。
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テストケース作成中からレビュー完了までは、テストケースにラベルを設定しません。レビュー完了までのステータスはBacklogという別のサービスで管理しています。

便利機能3:テスト一括実行

プロジェクト内のすべてのテストを一括で実行できる機能です。

おすすめ利用方法1:実行対象のテストケースを絞り込む

ラベルを活用して実行対象のテストケースを絞り込むことで、リグレッションテストとして不要なケースを除外できます。
当社では検証中ラベルを含むテストケースを除外しています。
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おすすめ利用方法2:失敗したテストのみを再実行する

失敗したテストケースのみを選んで再実行することで、実行時間を短縮できます。
「当社のMagicPodの利用状況」章でご紹介した通り、当社ではテストケースの作成者と実行者が異なります。なので、作成者でなくても迷わずに再実行できるように、以下を行いました。

  1. テストケースの番号で実行対象を絞り込む一括実行設定を準備
  2. 失敗したテストの番号の調べ方と一括実行方法を資料化して、テストの実行者に共有

上記により、テストが失敗した場合、テストの実行者は失敗したテストを選んで再実行できるようになりました。
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まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
MagicPodには他にも便利な機能がたくさんありますので、別の記事で改めてご紹介したいと思います。

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