KDDIは7日、新サービス発表会を開催し、auやUQ mobileの新料金プランや新サービス、サービス内容の拡充などを発表した。発表会には、4月に代表取締役社長 CEOに就任した松田浩路氏が登壇し、Starlinkとの直接通信サービス「au Starlink Direct」の現況や、今後実施される料金改定についても説明した。
新サービスと既存プランの料金改定
松田氏は「おかげさまで、今や日本は世界に誇れるネットワーク品質を実現し、auでは“つながる体感”の世界評価ナンバーワンを実現できた。これからのAI時代もトラフィックの爆発的な増加に対して、引き続きつながりやすさを提供し、続けることが私たちの使命」と言及。高い通信品質は「過去に投資し種をまいたものが今“芽”を出している」とし、今後これを継続していくために、auとUQ mobileで料金改定を実施すると明らかにした。
料金改定では、新しい料金プランの導入や、既存プランの値上げなどが、6月以降順次実施される。松田氏は、料金改定により「通信の高度化やAI、エネルギー分野などの新技術に投資し、好循環を実現していく」と、未来のための投資に理解を求めた。
auの既存プランの料金改定
現在提供中の料金プランについて、8月1日にサービス内容の変更と料金改定が実施される。
たとえば、「使い放題MAX+」(マネ活プランを含む)では、au Starlink Directやau 5G Fast Lane、au海外放題の無料特典が追加される一方、月額料金は330円値上げされる。また、受付終了されている「使い放題MAX」などスマートフォンやルーター、フィーチャーフォン向けの料金プランについても、110円~330円値上げされる。
UQ mobileの「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」
UQ mobileでは、「コミコミプランバリュー」と「トクトクプラン2」が6月3日に提供が開始される。
「コミコミプランバリュー」は、月額3828円で月間データ容量35GBの料金プラン。1回あたり10分以内の国内通話がかけ放題となるほか、Pontaパスが含まれる。また、対象のサブスクリプションサービス利用時に最大20%ポイント還元されるサブスクぷらすポイントが適用される。
「トクトクプラン2」は、月額4048円で月間データ容量30GBの料金プラン。月のデータ利用量が5GB以下の場合は料金を1100円割り引くほか、au PAYカード支払い時や固定回線のセット、家族割引などが利用できる。
どちらのプランも、au Starlink Directが月額550円で利用できる。
StarlinkのユースケースとPontaパス
法人からも引き合いが多いStarlink Direct
空が見えればつながるStarlinkと、スマートフォンだけで直接通信できるau Starlink Direct。企業からは、災害機器管理や山間部など不感知エリアの連絡手段、DXやIoTなどの要望が寄せられている。
たとえば、漁業を営むユーザーには陸から離れた会場で家族とやりとりできる安心感を提供していたり、海や山に関わるユーザーにリアルタイムの気象情報を届けられたり、さまざまなシーンで役立てられているという。
Pontaパスの機能拡充
新プランの多くにバンドルされるサブスクリプションプラン「Pontaパス」(月額548円)では、6月以降順次、特典の内容が拡充される。
パーソナル事業本部 マーケティング本部 サービス推進部 特典企画グループの木村宏子氏は、「ローソンとのパートナーシップ強化による特典強化により、リニューアル前と比較して加入数は1.6倍、アクティブユーザー数は1.4倍、ローソン特典の利用数は2.9倍に増加した」と説明。また、ローソン特典の強化をきっかけにローソンへの来店が増えたというユーザーの声もあるといい、6月以降にローソンを中心に特典を増強していく。毎月合計2000円分以上を増強するといい、毎月総額5000円以上がおトクになるという。
6月から追加される特典の1つは「Pontaパス ブースト」で、ローソンや対象加盟店でのau PAY利用頻度にあわせて、ローソンで最大7%、対象加盟店で最大3.5%まで還元率が上昇する特典。同じく6月からはローソンで毎週末(金、土曜日)利用できる「おにぎり50円引きクーポン」が配布される。このほか、ローソン店内に設置のChargeSPOTでは、毎月1回30分まで無料で借りられる特典(6月~)が提供される。
7月からは、ローソンチケットやHMVオンラインにも拡充される。たとえば、ローソンチケットでは、チケット購入手数料の優待(毎月最大495円)や、HMVオンラインでは毎月300円分のクーポンが配布される。
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