Intelが2015年に買収したFPGA大手・Alteraの株式のうち51%を、プライベートエクイティファンドのSilver Lakeに売却しました。Alteraについて、Intelは以前からスピンオフを検討していましたが、今回の株式売却はリップ・ブー・タンCEO体制下で初めての大きな動きとなります。

Intel Announces Strategic Investment by Silver Lake in Altera :: Intel Corporation (INTC)
https://www.intc.com/news-events/press-releases/detail/1736/intel-announces-strategic-investment-by-silver-lake-in


Intel to sell majority stake in Altera for $4.46 billion to fund revival effort | Reuters
https://www.reuters.com/markets/deals/intel-sell-51-stake-altera-silver-lake-2025-04-14/

Intel is selling off a majority stake in chip-maker Altera for $4.46 billion
https://www.engadget.com/big-tech/intel-is-selling-off-a-majority-stake-in-chip-maker-altera-for-446-billion-205015269.html

Intel Announces Strategic Investment by Silver Lake in Altera | TechPowerUp
https://www.techpowerup.com/335431/intel-announces-strategic-investment-by-silver-lake-in-altera

Intelによると、株式の売却価格は44億6000万ドル(約6400億円)だとのこと。Intelが2015年にAlteraを買収したときの評価額は170億ドル(約2兆4400億円)でしたが、10年で87億5000万ドル(約1兆2600億円)と半分近くまで目減りしたことになります。

Intelはパット・ゲルシンガー前CEOのもとで事業多角化に何度も失敗して厳しい財政状態にあります。このため、Altera株をはじめとした資産売却は、合理化を目指すリップ・ブー・タン新CEOの戦略の中心になっていると、ロイターは伝えています。

Intelが新CEOに元取締役のリップ・ブー・タン氏を任命 – GIGAZINE


なお、Altera株のうち49%は引き続きIntelが保有し、今後もコアビジネスに焦点を当てながら、Alteraの将来の成功に参加できるようにするとのことです。

Alteraでは、2025年5月5日付けでサンドラ・リベラCEOが退任し、新たにラギブ・フセイン氏がCEOに就任します。フセイン氏はファブレス半導体メーカーのCaviumの共同創業者で、Caviumが半導体技術企業・Marvell Technologyに買収されてからは、Marvellの製品・テクノロジー担当社長を務めていました。

タンCEOはAltera株の売却にあたり、以下のコメントを発表しています。

「焦点を絞り、コストを削減し、バランスシートを強化するという我々の取り組みを反映したものです。AlteraはFPGA市場で最も成長が早く、最も収益性の高い分野に参入するため、製品群の再配置を進めています。我々は、サンドラ(前CEO)の25年にわたるIntelでのキャリアを通じての強力なリーダーシップと長期的な影響力に感謝しており、彼女が新しい章を始めるにあたっての継続的な成功を祈っています。ラギブは豊富な業界経験と実績に基づき、事業を進めていくために我々が選んだ優秀な経営者です。買収完了後、Silver Lakeと提携することを楽しみにしています。彼らの業界知識は、Alteraの取り組みを加速させ、Intelのさらなる経済価値を引き出すのに役立つはずです」

一連の手続きは2025年後半に完了する見込みです。

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