🔸 ざっくり内容：
INPEXが新たに増配と自社株買いを発表
日本最大のエネルギー開発会社、INPEX（1605）が2025年8月8日に決算を発表し、年間配当を90円から100円に増額しました。これにより、配当利回りは約4.5%に達します。また、800億円規模の自社株買いも同時に発表し、株主への還元を強化しています。
INPEXとは？
INPEXは、オーストラリアの「イクシスLNG」や中東アブダビの油田・ガス田で、世界中の石油と天然ガスの生産を行っています。最近では再生可能エネルギーやCCS（二酸化炭素貯留）などの新事業にも取り組んでいます。
最近の決算内容
- 売上高: 1兆4,887億円（前年比▲11.9%）
- 営業利益: 6,169億円（前年比▲11.9%）
- 最終利益: 2,235億円（前年比+5.1%）
売上および営業利益は減少しましたが、税負担が軽減され、最終利益は増加しました。
利益見通しの上方修正
2025年通期の最終利益予想を3,000億円から3,700億円に引き上げ、原油価格や為替をやや保守的に見積もりながらも、安定した利益を見込んでいます。
利用する原油・為替前提
- 原油価格: 69ドル／バレル
- 為替: 1ドル＝147円
配当金の詳細
- 年間配当: 100円（中間配当50円、期末配当50円予定）
INPEXは「累進配当」を方針としており、一度増配した配当を減らさないスタイルです。株主還元意識が強まる中での増配は、良好な利益見通しの反映でもあります。
800億円の自社株買い
- 上限金額: 800億円
- 最大株数: 5,000万株（発行済株式総数の4.17%）
- 実施期間: 2025年8月12日から12月31日まで
この自社株買いは、株価を支える効果が見込まれ、1株あたり利益（EPS）の向上も期待されます。
財務状況とバリュエーション
INPEXの自己資本比率は65%で、健全な財務体質を維持。以下の数値からも割安感がうかがえます。
- PER: 8.9倍
- PBR: 0.58倍
日本政府が保有する「黄金株」により、重要な経営判断に特別な拒否権があることも留意すべき点です。
まとめ
- 良い点: 大幅な利益見通しの上方修正、増配、自社株買い
- 注意点: 原油やガス価格、為替の変動による影響
原油価格が下がるタイミングや短期的な市場の不安定さを狙った買い増しが戦略的です。ただし、エネルギー価格のリスクも常に意識しておくべきです。INPEXは、高配当で割安、財務も健全な銘柄であり、長期投資のポートフォリオに適する可能性があります。
記事について
この記事はAIの分析を基にしており、投資は自己責任で慎重に考慮してください。
🧠 編集部の見解：
INPEXの最近の増配や自社株買いの決算は、株主にとって嬉しいニュースです。年間配当が90円から100円に引き上げられ、約4.5％の利回りは魅力的。企業が配当を増やすのは、利益見通しに自信を持っている証拠ですね。
背景には、安定した利益確保があって、原油価格や為替の変動にも柔軟に対応できる力があるのがポイント。加えて、INPEXは「累進配当」を掲げているため、一度上げた配当は原則として減らさないスタイルが株主からの信頼を生んでいます。
この環境で自社株買いが実施されるのは、株価の下支えにもつながります。需給面でプラス影響があり、株主還元の姿勢を強化するためにも非常に意義があります。2025年に向けての上方修正も、原油の需給が改善する期待から来ているのでしょう。
しかし、原油価格や為替に敏感な事業モデルでもあるため、そのリスクは常に意識する必要があります。投資は自己責任ですが、長期的に見れば、INPEXは高配当で割安かつ財務が健全という点で、長期投資の候補として十分魅力的です。
豆知識として、INPEXが進めている再生可能エネルギーへの取り組みも注目です。エネルギー転換が求められる時代に、これからの新しいビジネスモデルがどのように進展するか、楽しみにしています。
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キーワード: 増配
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