
今年もゴールデン・ウィークと呼ばれる大型連休がやってくる。休みのおうち時間を利用して、あるいは行楽のお供に、本を読んでみようと考える人もいるだろう。「本を読みたいけれど、どんな本を読めばいいかわからない」というビジネスパーソンに向けて、厳選3冊をご紹介する。筆者はビジネスパーソンの必読書を厳選し、その要点をダイジェストにまとめて配信するサービス「SERENDIP」のチーフ・エディターを務めている。今回はSERENDIPで好評の書籍から、GWにふさわしい3冊を紹介しよう。(情報工場「SERENDIP」チーフ・エディター 吉川清史)
大混雑必至の万博会場と
テーマパーク
2025年のGWは、特に関西地方にとって特別だ。いうまでもなく、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)が開催されているからだ。GW期間合計で入場者数が数百万人に達するという予想もあり、大混雑は必至といえそうだ。
万博見物と一緒に、多くの人が訪れるであろうスポットが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)だ。万博とセットの割引も行われており、GWはこちらも人でいっぱいになるのは確実だろう。
東京ディズニーリゾート(TDR)と並ぶ、日本の2大テーマパークの1つであるUSJだが、今から15年ほど前に入場者数が頭打ちになり、業績が低迷していた時期がある。
それを、数々のアイデアを打ち出すことでV字回復に導いたのが、辣腕マーケターとして知られる森岡毅氏である。
その森岡氏と、同氏がUSJ退社後2017年に設立したマーケティング集団「刀」のこれまでの軌跡と戦略を紹介するのが『森岡毅 必勝の法則』(日経BP)。「日経ビジネス」の中山玲子記者が、本人や刀のメンバーなどへの取材をもとにレポートしている。