休んでいるはずなのに疲労感が取れない……それは、休むときのツボがズレているのかも。
GW明けの仕事を憂いる前にぜひ試してみてほしい「効率的に休む」ための考え方と方法をご紹介します。お仕事がはじまってからもきっと役立つと思いますよ。
「休む」コツや考え方を知る
「寝る以外」の休み方に注目を
「え、睡眠以外で休む方法ってあるの?」と思った方はぜひチェック。
Ideas.TEDで紹介された休み方に関する記事「The 7 types of rest that every person needs(誰にでも必要な7タイプの休養)」では、休養に関する7つのカテゴリを紹介。
具体的には以下の7つの休養をおすすめしています。
1. 身体的な休養
睡眠や昼寝は受動的な体の休養。ヨガやストレッチ、マッサージといった能動的な休養も意識する。
2. メンタル面の休養
仕事中に定期的に休む。心配事などで夜眠れないときには、枕元にメモ帳を置いて心配事を書き出してから寝る。
3. 感覚面の休養
デバイスの使用時間を減らすこと。Zoom後はかならず休憩を入れる、1分ほど目を閉じる休憩をこまめに行なう、1日の最後にデバイスをオフにするなど何らかのルールを決めて実行するのが重要。
4. 感情面の休養
暗いニュースばかりをチェックする「ドゥーム・スクローリング」ではなく、その逆の「ジョイ・スクローリング」を意識する(ただしデバイスの使いすぎは感覚面での刺激になるので、バランスに注意)。
5. 社会的な休養
なんでも抱え込んでしまいがちな人には、対人関係から距離を置く社会的な休養を。
6. 創造面の休養
何もしない時間をつくることがもっとも重要。生活に余白が生まれ、より良い意思決定ができるメリットがあるのだとか。
7. スピリチュアル面の休養
瞑想や祈りやコミュニティに関与する。
自分に合った休み方のバリエーションを少しずつ増やせるといいですよね。
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「場所を変えて」休む重要性
「いつも、漠然としたなにかに追われていて忙しい」とか、「休んでもなかなか疲れがとれない」とか、そんな状態で日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
だとすれば、一度立ち止まってみればいいと提案するのは、「ネイチャーセラピスト」として活動する『しつこい疲れがみるみるとれる! リトリート休養術』(豊島大輝 著、すばる舎)の著者です。
私は長年、皆さんが自然の中で心も体も元気を取り戻すための休養術、「リトリート」のお手伝いをしています。人呼んで、リトリートの達人。普段は千葉県の温泉旅館やグランピング施設で、休日を過ごす方々を自然の中にお連れしたり、静かな森の中でヨガや瞑想などのリラクゼーション方法を教えたりしています。(「はじめに 忙しいからこそ『最高の休み方』を追求しよう」より)
リトリートは、日本語では“転地療法”“転地療養”などと訳されていることば。つまり、日常を忘れて自然のなかでのびのび過ごすということ。それだけのことであり、決して難しく考える必要はないわけです。しかし、「それだけ」だからこそ絶大な効果があるようです。
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すぐできる!カンタンな休み方
「呼吸」を意識するだけ
移動したり、何かを計画するのはちょっとしんどい……という人、まず4-7-8呼吸法で整えてみて。
4-7-8はアメリカのアンドリュー・ワイル博士が開発した呼吸法で、入眠を促す効果があると言われています。
ヨガで使われる伝統的な呼吸法やリラクゼーションのテクニックに基づいて開発されており、ワイル博士が2000年代初頭に広めて以来、多くの人々に活用されています。
4-7-8呼吸法の手順
- 口から息をすべて吐き出します。
- 口を閉じて鼻から静かに息を吸いこみながら、頭の中で4秒カウントします。
- 息を止めて、7秒カウントします。
- 口から息を吐き出しながら、8秒カウントします。
4-7-8呼吸法を根気よく続けていくことで、意識的な呼吸のリズムが無意識的な神経系に作用し、やがて自分の意思によって心身をよりリラックスした状態へと導けるようになるのだとか。
毎日をなんだか調子良く過ごすためのノウハウとして、ぜひ活用してみてください。
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お昼寝も「戦略的」に
昼寝=怠けることって思っているなら、その考えを改めましょう。
米国陸軍はかつて「発Holistic Health and Fitness」にて昼寝のマニュアルを発表しました。そして、The New York Timesが「戦略的・積極的昼寝」と称した記事を公開しています。
マニュアルでは、昼寝に関して次のように書かれています。
任務のため通常の夜の就寝が不可能な時は、覚醒状態の回復とパフォーマンス向上のために、兵士は短時間で不定期の昼寝をすることができる。定期的に睡眠を取ることが困難だと予測されるときは、時間のあるときにできるだけ頻繁に長い昼寝をする可能性がある。
また、陸軍隊員へのガイダンスとしてだけでなく、「昼寝は贅沢なものではなく、精神的・身体的パフォーマンスのために欠かせないツール」として認識を改められてもいます。
夜の睡眠に悪影響が出ないように気をつけつつ、昼寝を取り入れたいものです。
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自由に時間を使えるいま、自分に合った休み方を模索したいですね。
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