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Googleが競合ひしめくAIベンチマーク競争を勝ち抜くべく、「Gemini 2.5 Pro」のWebアプリ開発能力を特に強化したと発表した──。
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Googleは5月下旬に開催予定の開発者向け大型イベント「Google I/O」を前に、「Gemini 2.5 Pro」のアップデート版を公開した。新しく発表された「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」は、「インタラクティブで魅力あふれるWebアプリを構築する能力」において特に優れているという。
同社のプレスリリースからは、Googleがこの分野でAIライバル企業との激しい競争に真正面から挑んでいることがうかがえる。
Googleは今年2月に無料の「Gemini Code Assistant」をリリースしたが、これは月18万回ものコード補完を「事実上無制限」に提供するものだった。しかし、このサービスを完全に使い切るには、ユーザーが毎日14時間以上コードを書き続ける必要があるなど、現実離れした部分もあった。
これに比べると、今回のGemini 2.5 Proのアップデートは、はるかに強力で実用的なコーディングサポートを提供しており、Web開発の評価基準である「WebDev Arena」では前バージョンを追い抜いてトップに躍り出ている。
現在の生成AIは、Google、Anthropic、Meta、そしてChatGPTのOpenAIなど、大手企業が各種ベンチマークで熾烈な競争を繰り広げている。企業にとってベンチマークでの順位は業界内での評価や存在感を示す重要な指標であり、これが将来的な投資や技術開発を促進する。
一方で、「ベンチマークが現実的な使い勝手を正しく反映していない」との批判も根強く、大企業が実際のユーザー体験よりも順位向上を目的とした調整を行っているとの指摘もある。
専門家からは、従来の大学院レベルの抽象的な評価や数理的な能力を測定するベンチマークではなく、日常的な業務や実社会でのニーズに即した新たな評価基準を導入すべきだとの声も上がっている。それでも、ランキングという指標は一般ユーザーや企業が各AIの実力や方向性を把握するための重要な手掛かりとなっている。
Geminiのプロダクトマネジメント担当シニアディレクター、トゥルシー・ドシ氏は「今回のGemini 2.5 Proは、すでに実績のある実践的なコーディング能力をさらに引き上げた。当社の内部テストでは、ツール呼び出しにおけるエラーが劇的に減少した。Cursor環境における操作性も飛躍的に改善されており、多くのユーザーがその効果を実感できるだろう」と語った。
CursorはGoogleが提供するAI搭載型のコーディング環境で、Gemini 2.5 Proに対しては既に「非常に良好な反響」があるとGoogleは述べている。一方で、Redditなどのオンラインコミュニティでは、Gemini 2.5 Proが依然として「自分勝手な振る舞いを見せ、指示を正しく理解しないことがある」との意見も報告されている。
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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