Google Chrome MCPサーバ
Google ChromeのMCPサーバが出ました。
以前からPlaywrightというブラウザをLLMで操作するためのMCPサーバはありましたが、Google ChromeのMCPサーバの特徴は、なんといってもログイン情報を保持できるということ。
ということは、普段使っているGoogle Chromeを使って、LLMであんなことや、こんなことも…と思い試してみました。
結論としては、現状(少なくとも)自分には色々やらせるのは難しかったです。一応書いておきます。
Google Chrome MCPサーバのセットアップ
以下公式のとおりにやればOKです。ただ、ちょっと手間が色々かかります。
以下の2つが必要なので、順に説明します。
- Google Chromeの設定
- MCPサーバの設定
Google Chromeの設定
まずは、以下のリリースページでChromeの拡張をダウンロードします。
拡張機能のインストールは、右上のデベロッパーモードのトグルボタンをオンにします。
次に、「パッケージ化されていない拡張化を読み込む」をクリックして、ダウンロードしたChrome拡張を読み込みます。
以下のように表示されたらインストールされています。
あとは、Chromeの拡張機能からMCPサーバーを起動します。
MCPサーバの設定
macOSとClaude Codeの組み合わせですが、LinuxやWindows(WSL2)でも同じ要領で行けると思います。
最初にnpmのためにnvmをセットアップします。
続いて以下コマンドでインストールします。
$ npm install -g mcp-chrome-bridge
このあと、MCPサーバのパスを調べる必要があります。以下コマンドでパスの手がかりを得ます。
$ npm list -g mcp-chrome-bridge
自分の場合は、以下のように表示されました。
/Users/karaage/.nvm/versions/node/v22.16.0/lib
上記をてがかりにmcp-server-stdio.js
のパスを探します。自分の場合は以下でした。環境によって変わるので、試してください。
/Users/karaage/.nvm/versions/node/v22.16.0/lib/node_modules/mcp-chrome-bridge/dist/mcp/mcp-server-stdio.js
あとはMCPサーバをMCPホストに設定します。自分の場合はClaude Codeを使いました。なお、推奨のstreamableHttp
は設定がうまくいかなかったので、あっさり諦めてSTDIOの方を試しました。
Claude CodeへのMCPサーバの設定を全く知らない人は、一旦以下の記事も参考にしてみてください。
Claude Codeでは、以下コマンドでセットアップできます。
claude mcp add chrome-mcp-server -s project --npx node /to/mcp-chrome-bridge>
/to/mcp-chrome-bridge>
は、先ほど調べたパスに置き換えてください。
JSONファイルで設定する場合は、以下の通りです。ClineとかCursorとかはこちらで設定すれば動くと思います。
{
"mcpServers": {
"chrome-mcp-stdio": {
"command": "npx",
"args": [
"node",
"/to/mcp-chrome-bridge>"
]
}
}
}
Google Chrome MCPサーバに面倒なことをやらせてみる
Amazonでの購入
「AmazonでKindle Unlimitedの面白い書籍を購入して」とお願いしたら、なんとか購入することができました。
途中「Amazonで自動購入は危険です」とか言うので「Unlimitedだから大丈夫だよ」とかAIをなだめすかしたり「そのボタンは違うよ」とか教えてなんとか購入させました。
投稿画面までいきましたが、文章入力できず諦めました。
Discord
サーバーに入れず諦めました
その他
試したら追記していくかも。
まとめ
Google ChromeのMCPサーバの登場ということで、普段Chromeでやっている作業をLLMでなんでもできちゃってこれはヤバそう(色々な意味で)と思いましたが、現状は少し複雑な作業になると結構難しそうです。
特に、やってほしいログインしての操作は、LLMの方がやりたくないというので、今後LLMのアライメントが強化されたら、以前できていたこともできなくなるとかありそうだなと感じました。
今のところの自分の結論としては、普段の作業を簡単にやらせるとまではいかなくて、用途はかなり制限されそうということと、アライメント考えると専用のLLMが必要になりそうとか、色々課題とかがありそうだなという印象でした。
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