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Game*Sparkレビュー:『Lushfoil Photography Sim』世界中の絶景を巡る極上のカメラシム、初心者も風景写真を撮るのが大好きになる | Game*Spark


世界中には、一度は目にしたい絶景がたくさんありますが、実際に行くのはお金がたくさんかかったり、観光客でごった返していたりと、ストレスや問題は無視できません。でも、そんなストレスから開放される仮想体験ができるとしたら点?

もちろん、仮想体験に置き換えるなら中途半端では許されません。しかし『Lushfoil Photography Sim』はさまざまな観点から極上の探索・観光・撮影体験を実現しており、これまで見たことのない作品に仕上がっています。

本記事では、4月15日に発売した『Lushfoil Photography Sim』のGame*Sparkレビューをお届けします。執筆にあたっては、Annapurna Interactiveより提供されたSteamキーを使用しています。

極上のグラフィックで描かれる世界各地の絶景

本作は、世界中のさまざまなロケーションとカメラの撮影を楽しめるゲームです。ウォーキングシミュレーターのようでありつつも、物語要素は皆無に近いため、絶景を歩く体験とカメラをシミュレートした作品を組み合わせた作品というのが正確な内容です。

ロケーションはどれも印象の違う魅力を持つ場所ばかり。大きな湖を囲み、山がバックにそびえるイタリア・南チロルのブラーイエス湖(Lago di Braies)、美しい海に巨大な岩場が特徴の西オーストラリア州ミーラップのキャッスルロックビーチ(Castle Rock Beach)、真っ赤な鳥居が立ち並ぶ日本の伏見稲荷大社もあります。高品質なロケーションは10個用意されており、そのいずれもがしっかり作り込まれています。

グラフィックは極上の仕上がりで、どこを向いても目に楽しい景色が堪能できます。自然の凄まじい作り込みは現実感を醸し出しており、絶景じゃない場所を見つけるのが難しいほど常に画面に美しい場所を映し出してくれます。仮想的な観光体験として、今のところこれ以上ないのではないか……と思わせるほどのビジュアルです。それでいて、推奨GPUはGeForce GTX 1080 / Radeon RX 6700Mと高くなく、快適にプレイできます。

Unreal Engine製だから、りある庵。ダジャレ。

一部、伏見稲荷神社の近くにあるお店の名前が現実感がないことで没入感を削がれるのが欠点ですが、他の看板や自販機、掲示してある紙などは現実に近くなるよう努力は感じられます。いずれにせよ、本作のビジュアルは定価1,600円のゲームとは思えないほど高い品質といって差し支えないでしょう。

一眼レフカメラを再現。絶景探しを促進してくれる

その絶景をより楽しませてくれるのが、一眼レフカメラをシミュレートした撮影システムです。フォーカスのオート/マニュアル切り替えや露出・コントラスト、ホワイトバランス、絞り値やフィルターなどを細かく設定できます。

レンズもズームレンズだけでなく、焦点距離が異なる複数のレンズや魚眼レンズが用意されていて、ダイナミックな景色から建物、看板まであらゆるものを美しく撮影できます。この自由度の高さによって、プレイヤーは「絶景をフィルムに収めたい」という気持ちが促進され、歩いているだけなのに世界がワクワクするものに満ちているように感じられるのです。

また、家庭用のレトロなデジカメやビデオカメラ、フィルムカメラなども用意されています。それぞれ撮れる距離に得意・不得意があるほか、独自の遊びがあり、フィルムカメラは自分でフォーカスを調整しなければならなかったり、二重露光で幻想的な写真が撮れたり、デジカメは白飛び気味だったり、使い分けが楽しいです。

あえてレトロなカメラを使って味のある写真を撮るというのは現実でも流行していますが、それを手軽にお金をかけず楽しめるのは本作の大きな魅力です。

現実との違いといえば、この世界には自分を含めひとりも人間がいません。現実では人がたくさん居るであろう伏見稲荷大社でも落ち着いて鳥居を撮ることができます。ゲームのグラフィックで描かれる人間は未だどこか「ゲームっぽさ」を感じてしまいますが、一切描写しないことでリアルさを高める狙いもありそうです。なお、動物は時折現れるので、思わぬ写真が撮れるのも楽しいです。

撮った写真はフォルダに出力されるので、気軽にSNSにシェアできるのも好ポイント。美しい景色を堪能し、それをフィルムに収めることの楽しさを仮想体験ながら最大限引き出してくれます。

カメラに詳しくない人は、難しくて楽しめないのではないかという懸念があるかもしれません。実際筆者はまったくカメラに詳しくなく、普段はスマホで適当に撮ってしまうことが多いため、同じ懸念を抱えていました。しかし、この点は心配ありません。

筆者は実際のカメラを触ると、「操作できる場所が多くて、パッと見どれを触ればいいのかわからない……」と混乱しがちですが、本作の各種撮影設定は画面の左下にすべて集約されています。操作も矢印キーの上下左右で簡単に行え、リアルタイムに画面も切り替わって変化が実感できます。

加えて、ゲームの進行上で各種機能の使い方チュートリアルも表示されます。文字だけでなくすぐ実践できるようになっているので、知識0でもすぐにマスターすることができます。

ただ美しいだけじゃない。快適でモチベが保てる考えられた仕組み

そして、本作の凄さは写真を撮ることをしっかりゲームとして快適に楽しめるところにあります。素材が良いため、もちろん世界に放り出されるだけでも楽しいのですが、深みがなく歩いて写真を撮るだけだとやはりどこか飽きがくるのではないかという心配がありました。

しかし本作では、ロケーションごとに目標となるお手本写真が用意されており、作例どおりに映る場所を探して絶景を撮るというのがひとつの遊びが用意されています。ただ漠然と撮るのはなんだか難しいという人にもってこいの要素ですし、各地に隠れた収集アイテム探しとあわせて、世界を隅から隅まで探索したくなります。

すべての目標を達成すると、エリア内の鍵がかかっていたエリアに入れるようになるという報酬もあります。ネタバレなので開放される要素は触れませんが、さらに撮影が楽しくなるような要素が開放されるため、写真撮影ゲームとして楽しく仕上がっています。

探索におけるストレスもほぼありません。撮った写真はPキーで見返すことができるのですが、矢印マークをクリックすることでローディングもなく、一瞬で別の場所に移動しています。別のロケーションへの移動はできませんが、各地でたくさん写真を撮っておけば、その分移動が快適になるという点も、撮影のモチベーションに繋がって好印象です。


本作は極上のグラフィックや撮影の楽しさを最大限に表現しつつも、ゲームにおいて重要な快適性や遊び続けるモチベーションを保たせるということにもしっかり意識が向いています。そもそも比較対象が少ない作品ではありますが、現時点ではこれ以上が考えられないほどよくできた作品です。

景色を撮るというのは一見マニアックな遊びですが、カメラ初心者に向けての間口も広く、多くの人がプレイして感動できる作品に仕上がっています。ここまでも何度かお伝えしてきましたが、1人開発であることや1,600円という低価格を考慮すると、異次元のハイクオリティです。本作を遊べば、景色の写真を撮ることの楽しさがわかり、現実の見え方も変わってくるでしょう。

Game*Spark レビュー 『Lushfoil Photography Sim』 PC/PS5/Xbox Series X|S

「いい景色をフィルムに収める」体験をこれ以上ない品質で仕上げた傑作

GOOD

  • どこを向いても絶景な極上グラフィック
  • 細かく再現された一眼レフカメラの機能
  • 快適かつモチベーションを保って楽しめるゲーム進行

BAD

  • 没入感を削ぐ一部のアセット



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