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¥1,399 (2025年4月26日 13:09 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
少数精鋭部隊が特別な能力や環境を駆使して強固な要塞や圧倒的な大部隊を打ち破る。創作のお約束として素晴らしいものです。それがゲームとして、プレイヤーの戦略や発想の数だけ色々な作戦を遂行できたら、どんなに楽しいことでしょうか。
ドイツのカリプソメディアは、同社傘下のスタジオClaymore Game Studiosの手がけるリアルタイムステルスストラテジー『Commandos: Origins(コマンドス オリジンズ)』を、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに2025年4月9日(Steamは4月10日)リリースします。
1998年に発売された『Commandos: Behind Enemy Lines』を第1作とする『コマンドス』シリーズでは、秘密部隊【コマンドス】が、第二次世界大戦で勢力を強めるドイツ軍への困難なミッションに挑むゲームです。およそ19年ぶりとなるシリーズ完全新作では、前日譚として部隊結成の物語が描かれます。

ゲームは敵に見つからないように目標の奪取や破壊といった目標を達成するのが大きな目的。敵の誘導や狙撃、変装など個性的な能力を持つ6人のメンバーが、世界のさまざまな戦場を舞台にしたミッションに参加します。緻密な作戦や豪快な攻めなど、ミッション達成のための多彩なアプローチがあるのも大きな魅力です。
本稿では『コマンドス オリジンズ』のレビューをお届け。なお、ゲームプレイおよびスクリーンショット撮影は、メーカー提供のSteam版のプレビューバージョン(1.0.0.74101)を使用しています。


秘密部隊【コマンドス】ができるまで
本作の舞台となるのは1940年、第二次世界大戦中のヨーロッパ。ドイツ軍の電撃戦によって欧州各国が劣勢に陥っている状況下で、イギリスの首相ウィンストン・チャーチルの命令により、少数精鋭でドイツ軍の拠点に打撃を与える特殊部隊【コマンドス】が結成されます。
物語は、トーマス・ハンコックこと「サッパー」が密命を受け【コマンドス】の最初のメンバーとして、上官を殴って基地に投獄中のジャック・オハラこと「グリーンベレー」に会いに行くシーンからスタート。試験と勧誘を兼ねて、グリーンベレーに基地から脱出することを提案します。



最初のミッションではチュートリアルとして本作の基礎を学んでいきます。ゲームは見下ろし型で、プレイヤーは操作したいユニットを選択して移動や攻撃、伏せといったアクションを選択していきます。行動は自分も敵もリアルタイムなので、怪しまれないように行動しなくてはいけません。
本作では、敵の視界範囲を表示する「ビューコーン」が確認できます。視界には2つのエリアがあり、斜線で描かれる部分はしゃがめば発見されません。ステージ内はいたるところに敵兵士がいて、向かい合ったり、巡回したりと、固有パターンで行動しています。安全な場所でゆっくりと視界の変化を観察することが重要です。




最初のミッションでは突如のドイツ軍乱入などのトラブルがあったものの、サッパーと協力して無事に基地を脱出成功。ここから、ついに【コマンドス】の伝説がスタートします。





特殊能力の組み合わせは無限大
本作に登場する【コマンドス】のメンバー、グリーンベレー・サッパー・スナイパー・ドライバー・スパイ・マリーンの6人は、各分野のエキスパートとして固有能力を使用可能。チュートリアルでは、グリーンベレーの固有アイテム「ノイズメーカー」の使い方が紹介されます。
「ノイズメーカー」は、音を出して範囲内の敵の注意を引き付けるもので、兵士によっては確認のために音源まで歩いてきます。この行動を利用して、カバーしあっている兵士の1人を引き付けてしまえば敵軍の視界範囲に隙を作ったり、誘導して倒してしまえば安全に移動ができるのです。

また、グリーンベレーはその身体能力を活かして崖を登ることも可能で、他の隊員にはできない行動範囲を持っています。サッパーなら設置式の罠、スパイなら敵軍への変装や暗殺、ドライバーなら車の運転やピッキングなどが使用可能で、ステージのさまざまなギミックや敵兵に対抗するための手段が用意されています。
これらのスキルは単体でも強力ですが、仲間と組み合わせることで驚くべきシナジーを生み出します。「ノイズメーカー」で遠くの敵を引き寄せて罠で倒したり、グリーンベレーが崖を登ってスナイパー用の狙撃ポイントを確保したりなど、プレイヤーの発想次第で戦略は無限大です。




わりと強引なプレイでの攻略も可能です。グリーンベレーの持つ「シャベル」は砂や雪などの柔らかい地面なら潜ってステルスできるのですが、「ノイズメーカー」と組み合わせて油断した敵兵を次々と殺す恐るべき存在になりました。また、スナイパーの「狙撃」は弾がある限り圧倒的に有用ですね。



なお、ステージごとに参加するメンバーは変化していきます。状況に応じた組み合わせや戦略を考えるのも本作の醍醐味です。



やりこみ要素やコレクションも
『コマンドス オリジンズ』では極寒の地や灼熱の砂漠、古い要塞、都市や漁村など多彩なステージを舞台にした全14ミッションが用意されています。それぞれのミッションでは、作戦書類の確保や工場の破壊などのメイン目標をこなして脱出することが主な目的となります。
ミッション中にはサブ目標が発生することもあります。最初のステージでは、前哨基地からの脱出中に襲撃してきたドイツ軍を倒し、捕らわれている同胞を助けるというサブ目標が出現。もちろんクリアしなくても構わないのですが、リザルト画面での表示にはしっかり記載されます。


ステージ内の探索も大切な要素です、マップ内では室内にも侵入可能で、本作から「建物内の階層」も実装されています。2階から侵入してすべての敵を倒して1階からの移動経路を確保することで、新しい戦略が生まれることもあるのです。また、補充アイテムやコレクションアイテムが見つかることもあります。
探索することで『コマンドス オリジンズ』は難易度が変わるといっても過言ではありません。このゲームでは落下物などで倒れた兵士は事故として扱われ、あまり警戒されません。ステージ内には事故を誘発できるギミックが多く隠されているので、利用することでミッションを有利に展開できます。




遊ぶたびに発見と閃きがある
リアルタイムステルスストラテジーというジャンルでは、とにかくマップの確認が重要です。敵兵士がどこにいるか、何を見ているか、どんな行動パターンを取るのか――これらの情報を頭に入れ、その上で今持っている手札から“自分なりに最適”な行動を導き出さなくてはなりません。
本作を象徴するシステムとして、時間を停止して行動予約できる「コマンドモード」があります。会話している兵士を一斉に倒したり、音を立てて引き付けた敵をすり抜けたり、さまざまな場面で使用可能で、使いこなせるようになればゲーム内の戦術は大きく変わっていくでしょう。



ゲーム内ではビューコーンだけでなく「この兵士を誰が見ているか」という、視界のリンクも表示されます。複数の兵士がいる地域を安全に攻略するために、どの敵を、どの順番で、どんな手段で倒す(あるいは逃れるか)という、一種の複雑なパズルを解くような楽しさもあります。
もし発見されてしまえば警戒レベルが上がり、最大になれば「特別警報」として周囲の敵兵士が殺到してしまいます。【コマンドス】隊員の体力が0になるとミッション失敗になってしまうので、なるべく見つからない道を見つけ出したいところ。クイックセーブ&クイックロードは本作では欠かせない要素です。


何度も戦略を立てて、何度も失敗して、さまざまなアプローチを試していく中で「あ、ここ移動できるのか!」といった発見や、スキル使用によって発生する思わぬ状況への閃きが生まれるのは『コマンドス オリジンズ』の最高に楽しい部分。3段階の難易度に挑戦もできるので、遊びやすさも抜群です。




およそ19年ぶりとなる『コマンドス オリジンズ』では、少数精鋭メンバーの能力を駆使しながら、大部隊が警備するエリアで「完璧な仕事を遂行する」ための高い戦略性を存分に味わえます。日本語に対応し、世界観を楽しめるのも嬉しいところです。
クリアのためのアプローチの多彩さは本作の最大の魅力。スキルを組み合わせて最高のシナジーを求めてもいいですし、汎用性の高い隊員である程度スタンドプレイしても問題ありません。筆者もグリーンベレーの「シャベル」が使えるエリアで大いに暴れました。

目標は明確なものの、各ステージの構成はやや複雑で、1ステージにかかる時間は決して短いものではありません。クイックセーブ&ロードの手軽さや、一度理解すれば幅広い戦術が楽しめるリプレイ性もあるので、リアルタイムステルスストラテジーというジャンルの入門にもぴったりですね!
Game*Spark レビュー 『コマンドス オリジンズ』 PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S 2025年4月9日リリース(Steamは4月10日表記)
ステルスRTSの金字塔が堂々復活!コマンドスのはじまりの物語が描かれる
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GOOD
- 個性豊かな能力を持つメンバーの組み合わせによるアプローチの多彩さ
- 1ステージごとの長さもやりごたえ抜群!クイックセーブ&ロードでやり直しも快適
BAD
- 視点変更などやや見辛い点も。特に屋内は移動のクリックミスが発生することも。