Game Passユーザーを含めて、200万人のプレイヤーを獲得したというサバイバルアクションアドベンチャー『Atomfall』。本作は2025年3月にリリースされたばかりだが、よい初動でリリース後すぐに開発費を回収したそうだ。現在、スタジオは続編もしくはスピンオフについても計画を話しあっている最中だという。Game Pass対応はリスキーな部分もあるが、マイクロソフトが「一定レベルの収入」を保証しているそうで、それもあって本作は成功したようだ。
IGN USがこの件について報道している。
『Atomfall』はイギリスで発生したウィンズケール原子炉火災事故をテーマにした、一人称視点のサバイバルアクションアドベンチャーだ。事故は1957年に起きた実在するものだが、本作は事故から5年後の架空の隔離地帯が舞台となる。発表当初から英国版「Fallout」などと称されることがあるゲームで、Steamのユーザーレビューにおいても「Fallout」と比較する声が多い。IGN USのレビューでも「Fallout」と『ELDEN RING』から最高の要素をいくつか取り入れた魅力的なサバイバルアクションアドベンチャーだと評されている。レビュースコアは8点を獲得している。メタスコアについては74点で、なかなかの評価になっている.。
本作は2025年3月にリリースされ、初日からGame Pass対応で配信となった。本作の開発を務めるのは、「Sniper Elite」でも知られるRebellionだ。同スタジオは本作の販売本数を明らかにしていないが、プレイヤー数が200万人を突破したとアナウンスしている。これはGame Passユーザーを含む数字だと思われ、同スタジオ最大のローンチになったようだ。
海外YouTubeチャンネルThe Game Businessでは同スタジオのCEOにインタビューしており、それによると本作はすぐに開発費を回収したそうだ。スタジオは現在、本作のアップデート作業とDLCの作業を継続しながら、続編もしくはスピンオフの計画について話しあっているという。
CEOは以前、GamesIndustry.bizのインタビューでGame Pass対応のリスクとメリットについてコメントしていた。Game Passに対応することで、売り上げが不安定になるリスクを回避するのに成功したそうだ。CEOは「Xboxユーザーのハードコア層は本作のような新規IPを購入する可能性が高い」と述べ、Game Pass対応によって潜在的な売り上げを食い合って潰してしまう(cannibalising)可能性がある点について言及した。しかし、リスクよりもメリットのほうが大きかったようだ。Game Passではマイクロソフトが「一定レベルの収入」を保証しているとのことで、それもあって本作は成功したのだと思われる。
さらにはGame Passに対応すれば、口コミで評判になる点についてもCEOは言及した。Game Passに対応すれば、さまざまなユーザーにゲームを試してもらうことができ、SNSでゲームの評判が共有される。CEOいわく、なかにはGame Passを利用していない人もいて、そういった人が本作を購入するケースもあるという。マイクロソフトによる金額保証や売り上げ本数(Game Passユーザーを除く)の具体的な数字は発表されていないが、CEOの話を聞くかぎり本作は間違いなく成功しているのだろう。
🧠 編集部の感想:
『Atomfall』が200万人のプレイヤーを獲得し、開発費を回収したのは素晴らしい成果です。Game Passの対応により、多くのユーザーにリーチできたことが成功の要因でしょう。続編の計画も進んでいるとのことで、今後の展開が楽しみです。
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