G検定(ジェネラリスト検定)は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催するAI・ディープラーニングに関する知識を問う検定試験です。
公式サイトによると・・・
「G検定とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AI・ディープラーニングの活⽤リテラシー習得のための検定試験です。 AI・ディープラーニングに関わる全ての方が受験対象です。 AI・ディープラーニングについて体系的に学ぶことで、「AIで何ができて、何ができないのか」「どこにAIを活用すればよいか」「AIを活用するためには何が必要か」が理解でき、データを活用した新たな課題の発見やアイデアの創出が可能になる、デジタル施策の推進に自信が持てるようになるなど、あなたのビジネスやキャリアの可能性が飛躍的に広がります。」
とされています。
受験資格 | 制限なし |
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試験時間 | 120分 |
受験場所 | 自宅 (IBT) |
出 題 数 | 160問 |
受験費用 | 一般:13,200円(税込)学生:5,500円(税込) |
合格率 | 前回合格者数:3,501/4,284名 |
前回合格率:81.72% |
次回の試験は2025年9月6日(土) 13:00~15:00
出題分野
- 人工知能とは
- 人工知能をめぐる動向
- 機械学習の概要
- ディープラーニングの概要
- ディープラーニングの要素技術
- ディープラーニングの応用例
- AIの社会実装に向けて
- AIに必要な数理・統計知識
- AIに関する法律と契約
- AI倫理・AIガバナンス
大学では、生成AIやRAG(検索拡張生成)について研究していました。特に前半は最新のライブラリやコードを書いて試す日々でしたが、研究が進むにつれて、コードを書くよりもパラメータの調整や実験・データ収集が中心になっていき、次第に最新の技術動向を追う余裕はなくなっていきました。
そんな研究生活を経て無事に就職。今は研究とはまた違った立場からAIに関わる機会を得ています。社会人として新しい生活が始まり、仕事にも少しずつ慣れてきた頃、ふと「このままじゃいけない、何か自分のスキルや興味を“形”にして残したい」と思うようになりました。せっかくAI分野に関わってきたのだから、何か資格でも取ってみようかと。
そんなとき、たまたま目に入ったのが「三菱商事、G検定を管理職の昇進要件に検討」という記事でした。正直、それまでG検定という存在すら知りませんでしたが、「こんな検定があるのか。しかも自宅で受験できるし、自分の経験にも合っている」と感じたのが、受験を決めたきっかけです。
次にG検定を受験した経験から、試験内容についての所感をお伝えします。G検定を通して感じたのは、「AI」だけではなく、その背景にある理論や社会的インパクトまで幅広く理解する必要があると感じました。
理由としてはAIに関する問題だけでなく「ITパスポート」で出題されるようなITに関する幅広い知識に対する問題が出題されます。そのためAIについて学んでおけば良いという構成ではありませんでした。(私が受けた回の試験問題ではアジャイル開発についての問題なども出題されていました)
このことから技術者だけでなく信頼されるビジネスパーソンにとって必要な知識が体系的に整理されている印象を受けました。
G検定は、AIの基礎的な知識から法律・倫理といった社会的な観点まで幅広く学べる良い機会だと感じました。専門的な研究経験がなくても、ちゃんと勉強すれば十分に合格できる内容ですし、実際に合格率も高めです。AIに少しでも興味がある方や、これからAI分野に関わっていきたいと思っている方にとっては、最初の一歩として非常におすすめです。
私自身、「なんとなく資格が欲しい」という軽い気持ちからのスタートでしたが、受けてみて本当に良かったと思っています。
ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
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