🔸 ざっくり内容:
FPG(7148)第3四半期決算概要と展望
FPGとは?
FPGは、大型資産(船舶、航空機、コンテナなど)のリースファンドを専門とする金融企業で、最近は不動産ファンド事業にも積極的に取り組んでいます。高配当株として、多くの投資家から注目されています。
2025年7月31日決算の要点
2024年10月から2025年6月の第3四半期の結果は以下の通りです:
- 売上高:906.98億円(前年同期比+11.5%、過去最高)
- 営業利益:192.74億円(同▲16.5%)
- 経常利益:201億円(同▲14.0%)
- 純利益:137.53億円(同▲17.3%)
つまり、売上は増加したものの、利益は減少しました。
利益減少の原因
利益が減少した理由は、
- リースファンド事業の収益が減少。
- 不動産ファンド事業の原価上昇。
このため、「増収減益」という結果に至りました。
株価の動き
2025年8月1日、決算発表の翌日に株価は急落し、前日比▲9.95%の2,181円に。市場は利益減少に対する懸念をネガティブに捉えました。
しかし、配当の安定性が重要なポイントです。
配当について
FPGは5期連続で増配中であり、今回も減配せずに増配が予定されています。
- 2025年9月期の年間配当:1株130.4円(前期比+10.1円)
- 予想配当利回り:約5.98%
配当性向も約50%で、健全な株主還元が行われています。
財務状況と評価
FPGの財務指標は以下の通りです:
- 自己資本比率:約32.6%
- 無借金経営
- 予想PER:8.33倍
- PBR:1.76倍
配当を期待しつつ、割安感も見込める銘柄と言えるでしょう。
まとめ
今回の決算は市場の期待に応えられなかったものの、配当の増加と安定性は非常に魅力的です。金融・海運分野に興味のある方や配当収入を重視する方にとって、FPGは見逃せない選択肢です。
注意
本記事は筆者の見解を含んでおり、投資は自己責任で行うべきです。
🧠 編集部の見解:
今回のFPGの決算について、利益は減ったものの高配当を維持する姿勢が印象的ですね。売上高が増えても、リースファンド事業の減収や原価の上昇が利益を圧迫したというのは、経営側も悩ましいところでしょう。
また、不動産ファンド事業に進出したことでリスク分散を図っている一方で、コスト増が影響している点は、実際に経済の変動を反映しているのかもしれません。このような動きは、他の企業でも見られる傾向ですよね。
さらに、FPGの自己資本比率や無借金経営というのは、安定した基盤を持っている証拠で、投資家としては心強いポイントです。高配当も続けていることから、株主還元に注力する姿勢が評価されています。
社会的影響としては、高配当株への投資が増えることで、個人投資家がより資産形成に目を向けるきっかけになるかもしれません。特に、今後の不安定な経済状況を考えると、安定した配当収入を重視する傾向が強まるでしょう。
最後に、FPGの事例を通して、利益が減少しても長期的な視点で投資を考えることが重要ということを再認識させられました。短期的な値動きに振り回されず、企業の本質を見極める目を養いたいですね。
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キーワード: 高配当株
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