中国農業農村部が明らかにしたところによると、国連食糧農業機関(FAO)は北京時間19日夜、中国北西部甘粛省の皐蘭什川古梨園システム、東部浙江省の徳清淡水真珠複合養殖システム、南東部福建省の福鼎白茶文化システムの3カ所の遺産システムを世界農業遺産に認定しました。
世界農業遺産は重要な歴史的、人的・文化的価値を持ち、現代の生態循環農業にとって参考となる重要な意義を持つ伝統的な農業システムです。現在までに、中国の世界農業遺産は25カ所に増えました。
皐蘭什川古梨園システムは甘粛省蘭州市皐蘭県什川鎮に位置しています。現地の先人たちは長く梨園での生産管理にいそしむ中で、高所での作業と果樹保護などの独特な農法、防虫・殺虫などの環境に優しい植物保護措置、複合型農業などのエコ庭園モデル(自然と共生しながら生活空間と生産空間を一体化させた持続可能な農村居住モデル)、および地下貯蔵の伝統的な鮮度保持方式を生み出し、代々受け継いできました。
徳清淡水真珠複合養殖システムは浙江省徳清県に位置し、魚とカラスガイの自然な共生原理に基づき、地元の真珠養殖技術を核心として徐々に進化しながら形成されてきた、カラスガイ、魚、プランクトン、底生動物と水生植物などの豊富な水生生物資源を網羅する複合養殖システムです。
福鼎白茶文化システムは福建省福鼎市に位置し、その独特な地理的位置、気候条件と悠久の歴史に育まれた特有の茶樹の品種と製茶技術です。中国の国家級優良品種である福鼎大白茶、福鼎大毫茶、地元の菜茶(有性繁殖した茶)種などが含まれ、伝統的な有性繁殖方式が残されています。茶園のエコロジカルな栽培モデルと立体的な景観が資源利用と病虫害の防除効率を高めています。(提供/CRI)
編集部の感想:
中国の3カ所が世界農業遺産に認定されたことは、伝統農業の重要性を再認識させる出来事です。特に甘粛省の梨園システムや福建省の白茶文化は、持続可能な農業の良いモデルを示しています。これにより、中国の多様な農業文化が国際的に評価されることを期待しています。
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