Wiiをウェブサーバーとして活用したり、Windowsのメモ帳でDOOMをプレイしたりと、あり得ないような場所で各種ソフトウェアを実行する猛者がインターネット上には数多く潜んでいます。新たに、18歳のコンピューター愛好家だというNSG650氏がExcel上でLinuxを動かすプロジェクト「Linux In Excel」の成果を公開しました。
GitHub – NSG650/LinuxInExcel
https://github.com/NSG650/LinuxInExcel
テクノロジー系YouTuberのEnderman氏が投稿した以下の動画を再生すると、Linux In Excelの実際に動作を確認できます。
Running Linux in Microsoft Excel – YouTube

Linux In Excelのリポジトリに含まれる「linux.xlsm」というファイルをExcelで開きます。
すると、Linuxの起動ログがシート状に表示されました。1行ごとにセルを1個使っています。
C2セルに「root」を入力。
rootでログインできました。
lsコマンドやcdコマンドも正しく動作しました。
Linux In ExcelはExcelのシート上でLinuxを実行することを目的としたプロジェクトです。ただし、Excelの関数やマクロなどを用いてLinuxカーネルを実装しているというわけではなく、VBAマクロを介してRISC-Vエミュレーターの「riscv_emufun (mini-rv32ima)」を呼び出し、エミュレーターの出力をセルに書き出すという仕組みを採用しています。NSG650氏いわく「エミュレーターをExcel関数やVBAマクロで再実装しているわけではないので明らかにチート行為と言えます」とのことです。
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