大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

【理系男子の株式投資】突きつけられた「会社員のままでは厳しい」という“お金の危機感”Photo: Adobe Stock

唯一の内定をくれた上場メーカーに就職

苦戦するなかで唯一内定をくれたのが、ビルの空調などを扱う東京証券取引所市場第一部(現・東証プライム)に上場するメーカーでした。

当時、この会社は海外のバイオテクノロジー系企業を買収し、空気中の細菌の量を計測する事業を展開し始めており、タイミングよく採用してもらえたのです。

恵まれた住環境と、趣味に使う給料

上場企業ということもあって、それほど給料が悪いわけではありません。また、勤務先は神奈川県・湘南にある研究所でしたが、最寄りの社員寮の寮費が1万円程度というかなりの好条件だったのです。

給料は相変わらず趣味の“推し活”につぎ込みましたが、ボーナスを貯蓄に回すことで、1年で100万円くらい貯めることができました。

30歳で社員寮を出なければならない現実

一方、会社員生活を4年ほど送っていると、だんだんと危機感を抱くようになりました。実は、寮に入居できるのは30歳までと決まっていたのです。

「30歳までにお金を貯めて、家を自分で借りるか買うかしなさい」という会社の方針だったのかもしれません。私は1年浪人し、大学院で修士号を取得してから就職したので、入社4年目ともなるともう30歳は目前。

「寮を出たら、余裕のある生活は送れない……」という現実が、目の前に迫ってきたのです。

将来のライフイベントと、お金の不安

さらに独身のうちはまだよくても、

結婚する
子どもができる
家を買う
子どもを塾に通わせる

……と生活が変化していくと、さらにお金が必要になります。

給料が増えない現実と、募る不安

勤務先の給料は、そこまで低いわけではないものの、高いわけでもない。また、入社して4年も経てば、昇給のスピードがそれほど速くないこともわかってきました。

会社に不満はなかったですし、働かせてもらっていることには感謝していました。

それでも、「このままだと、お金が増えない。それどころか徐々に苦しくなっていくかもしれない」と、急に危機感に襲われたのです。

※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。