Netflixは4月3日、カプコンの人気アクションゲームを原作とするアニメ「Devil May Cry」の配信を開始した。本作はNetflixのランキング上位を獲得するなどさっそく人気となっている。その人気はアニメだけにとどまらず、ゲームのプレイヤー数増加にもつながっているようだ。Power Up Gamingなどが報じている。
『Devil May Cry(デビル メイ クライ)』シリーズは、スタイリッシュなアクションと独特な世界観で知られるカプコンの人気タイトル。初代作は2001年に発売され、以降シリーズは継続的に展開されてきた。現時点での累計出荷本数は全世界で1600万本を超え、同社を代表するフランチャイズのひとつだ。
そんな『デビル メイ クライ』を原作としたNetflixアニメ「Devil May Cry」が、4月3日より全世界に向けて配信を開始。2007年に放送されたTVアニメ版とはまた異なる、完全新作のオリジナルストーリーとなっている。若き日のダンテを主人公に据え、バージルやレディといったおなじみのキャラクターも登場。ゲームファンにとっても親和性の高い内容に仕上がっている。
そんなアニメの話題性に呼応するように、ゲームシリーズにも再び注目が集まっている。Steamの非公式統計サイトSteamDBによれば、『Devil May Cry 5』の同時接続プレイヤー数は4月6日に1万3527人を記録。それまでは2000~3000人で推移していた人口が急増しており、2020年12月の「プレーヤーバージル」DLC配信時の1万2833人を上回るプレイヤー数となっている。さらに、初期3作を収録した『Devil May Cry HD Collection』Steam版もアニメ配信後に最大同時接続プレイヤー数5647人を記録し、過去最高記録を更新。『Devil May Cry 4 Special Edition』Steam版のプレイヤー数も増加傾向にあり、シリーズ全体にわたって活性化が見られる状況だ。
なおカプコンは、こうした背景のなか『デビル メイ クライ』以外にもメディアミックス展開を積極化している。4月1日に投資家向けに公開されたCEO辻本憲三氏とCOO辻本春弘氏によるメッセージでは、今後も映像コンテンツの展開を戦略のひとつとして強化していく方針が示された。同社はすでに『バイオハザード』や『モンスターハンター』の実写映画、『鬼武者』のアニメ化など、複数のIPで映像化を推進している。アニメ「Devil May Cry」についても、公式X上で早くもシーズン2の制作決定が発表されており、今後の展開が期待される。
アニメ「Devil May Cry」はNetflixにて独占配信中。なお現在アニメ版の配信を記念して、各プラットフォームではゲーム『デビル メイ クライ』シリーズのセールが開催中だ。PC(Steam)版『Devil May Cry 5』は過去最安値となるなど、お得な機会となっている。