
最近話題の Docker MCP Toolkit を使って、Cursor から LLM に API リクエストを送る「fetch MCP」を試してみました。
Docker MCP Toolkitとは?
Docker MCP Toolkit は、Anthropicが提唱する Model Context Protocol (MCP) に準拠した各種ツール(Playwrightやfetchなど)を、Docker Desktop上でワンクリック起動できる 拡張機能(Extension) です。
MCP対応ツールを起動するだけで、ClaudeやCursorなどのLLMクライアントから、外部ツールを「AIの手」として安全に使えるようになります。
たとえば、以下のようなことが可能です:
fetch MCP → LLMがAPIリクエストを送信できる
Prettier MCP → LLMがコードを整形できる
Tesseract MCP → LLMが画像から文字を抽出できる(OCR)
今回はその中でも最も手軽に使える fetch MCPを、Cursor IDEと組み合わせて試しました。
Docker MCP Toolkitのインストールとfetchの有効化
① Docker MCP Toolkit をインストール
Docker Desktop を開いて:
左サイドバーの Extensions をクリック
MCP Toolkit を検索してインストール
② fetch MCP を有効にする
インストール後は以下の手順で fetch MCP を有効化:
Extensions → MCP Toolkit を開く
「MCP Servers」タブを選択
fetch を ON にする
これにより、http://localhost:8123/sse に fetch MCPが待ち受けを開始します。
③ MCP Clientsタブでツールを許可
Cursor が 出ているので Connect します。
CursorでMCP連携設定
次に、Cursor IDE に fetch MCP を認識させるために、設定ファイルを編集します。
Cursorの
「Preference」-> 「Cursor Settings」-> 「MCP」にて追加
~/.cursor/mcp.json
{
"mcpServers": {
"fetch": {
"transport": "sse",
"url": "http://localhost:8123/sse"
}
}
}
保存後、Cursor を再起動すると、Settings › MCP メニューに fetch MCP が表示されているはずです。
実際に質問してみる
設定が完了したら、Composer(チャット)画面を開いて以下を入力します:
fetch ツールで https://api.github.com/repos/vercel/next.js にアクセスして、
スター数、フォーク数、最終更新日時を教えてください。
Cursorが fetch MCP を通じて GitHub API にアクセスし、以下のような情報を返してくれました:
APIから取得したJSONデータより、以下の情報を抽出しました。
スター数(stargazers_count):131,733
フォーク数(forks_count):28,348
最終更新日時(updated_at):2025-05-12T00:41:23Z
【要約】
Next.js(vercel/next.js)は、約13万件のスターと約2.8万件のフォークを持つ人気のReactフレームワークです。最終更新は2025年5月12日です。
まとめ
Docker MCP Toolkitは、ただのツール群ではなく、「LLMに外の世界とつながる力を与える」実行基盤です。
今回は一番シンプルな fetch MCP を使いましたが、以下のような応用も可能です:
Prettier MCP でコードを整形
Playwright MCP でブラウザを操作してUIテスト
Tesseract MCP で画像から文字起こし(OCR)
AIエージェントがマルチツールを組み合わせて作業自動化!
今回は Cursor × Docker MCP Toolkit で、fetch MCP を試してみました。
次は、PrettierやTesseract、Playwrightなど、他の MCP サーバーも試してみたいと思っています。
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