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シンガポールのオーディオブランドDITA Audioは24日、メディア向けに発表会を開催。8月頃の発売を予定しているという、新ハイエンドイヤフォン「VENTURA」を公開した。価格は未定だが、海外での価格は4,000~5,000ドルのイメージだという。なお、公開されたイヤフォンの形状や仕上げ、サウンドはまだ最終バージョンではなく変更になるという。4月26日の「春のヘッドフォン祭 2025」にも出展する。
「DREAM GEN.1」、「DREAM XLS」、「PERPETUA」に続くハイエンドモデルとして開発されているのが「VENTURA」。コロナ禍が終わり、人々が活発に旅行などに出かけるようになった現在に、活用してもらうイヤフォンとして「Adventure」からつけられた名称だという。
同社のDanny TAN社長は、「DREAM GEN.1、DREAM XLS、PERPETUAというこれまでのフラッグシップイヤフォンの特徴をすべて投入し、さらに進化させたのがVENTURA」と説明。
具体的には、DREAM GEN.1では、筐体をチタンの鋳造技術で作り、サウンドは繊細でクリーンな音を追求。DREAM XLSでは、音の表現力を強化し、特に音場の広さを追求。筐体もパーツをサンドイッチするように構成するレイヤー構造を採用したのが特徴だった。
PERPETUAは、DREAM GEN.1とDREAM XLSで培った技術を活用し、筐体はチタン切削加工で作り、レイヤー構造も採用。音質面では、音のナチュラルさ、美しさを追求していたという。
新ハイエンドのVENTURAでは、筐体をチタンの切削加工で作り、レイヤー構造も採用しているが、その部品数が増加。9個のチタンパーツを組み合わせて作っているほか、現在開発中の別の素材を使ったパーツも1個加え、筐体を構成するという。
搭載するユニットは、DITAがこだわるダイナミック型ドライバー1基のみ。Danny社長はダイナミック型シングルにこだわる理由を「ダイナミック型ならではの自然な音と、マルチドライバーにすると発する位相の問題が出ないこと。また周波数が上がるとインピーダンスも上がりやすいBAユニットなどと比べて、ダイナミック型の方が鳴らしやすく、全体として音が自然になる」と説明。
一方で、「帯域の異なる複数のドライバーを組み合わせると、狙っている特性は出しやすい。ダイナミック型のシングルの場合はそれができず、1基しかないダイナミック型を工夫して狙った音作りをするのは、非常に難易度が高い」と開発は困難だという。しかし、そこにあえて挑戦し、ダイナミック型シングルのサウンドの可能性を追求している。
VENTURAのユニットは12mm径で、サイズはPERPETUAと同じ。「V4ドライバー」と名付けられたユニットで、振動板はチタンとセラミックを組み合わせた素材(PVD)でドームを作り、そこに金を蒸着している。「金を蒸着すると、中域に温かみが出る」とのこと。
2つの強力なマグネットを配置して磁力を高めているほか、振動板の背後に配置するバッフルは4枚用意。それぞれに位置の違う穴を開けるなど、チューニングとしてバッフルプレートを活用。空気の透過率を変えたり、バッフルとバッフルの間の距離を変えるなどして、より細やかな調整を可能にした。音場の拡大にも効果があるという。これらは、真鍮のケースに封入される。
細かなチューニングが可能になる技術だが、「パーツが多く、構造が複雑である事や、ユニットが分厚くなることが問題点としてはある」とのこと。実際にVENTURA自体も、やや筐体は厚めのイヤフォンになっている。
なお、ケーブルは線材も含めてまだどのようなケーブルを採用するかは未定とのこと。試作機には4.4mmのバランスケーブルが接続されていた。
音を聴いてみる
「これまでのハイエンド3モデルの特徴を全て持ちつつ、それらを進化させた」という説明だが、実際に発表会場でVENTURAを試聴すると「確かにそうだ」と納得のサウンドになっている。
音場はイヤフォンと思えないほど広く、「ダイアナ・クラール/月とてもなく」のボーカルやピアノの音像が自分と近すぎず、適度に距離を感じる。また、それらの響きが、奥の空間に広がっていく様子もよく見通せる。DREAM XLSで感じる音場の広さを、VENTURAも引き継ぎつつ、さらに進化した印象。
音色はナチュラルで、色付けが無い。中高域はもちろん、低域も驚くほど高精細な描写で、アコースティックベースの音にはしっかりと芳醇な響きがあるが、ボワボワした余分な膨らみは抑えられており、弦の細かな動きまで聴き取れる。高精細さ、音のナチュラルさはDREAM GEN.1、PERPETUAを彷彿とさせる。
「米津玄師/KICK BACK」を聴くと、パワフルなベースやギターが唸りを上げて押し寄せてくる。普通のイヤフォンでは、これだけで空間が満杯になってしまう迫力だが、VENTURAでは、その迫力の低音の外側に広がる空間が聴こえるほか、低域の輪郭がタイトでシャープなので、低音がダンゴにならず、どんな音で構成されているかも聴き分けられる。
それでいて、音の輪郭を無理に強調したような高域の不自然さは無く、あくまでナチュラルな音で統一されている。自然な音で、超高解像度かつ、低音の迫力も満点という、なかなか両立が難しい要素が、高い次元でバランスよく揃っている。まだ開発中ではあるものの、“これまでのハイエンドを越えるもの”として確かな実力を感じさせるイヤフォンになっている。