土曜日, 7月 5, 2025
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Cursor 1.2 まとめ


今回1.2では、マルチステップ計画(To-dos)→ 実行待ちキュー、→ 自動マージコンフリクト解消が加わり、純粋なチャットUIを超えて「AIペアプログラマがタスク管理ツールを持った」イメージへ飛躍しています。

https://cursor.com/ja/changelog/1-2

従来バージョンとのギャップ

項目 1.1 1.2
エージェント計画 手動プロンプトの都度実行 To-dos を自律生成し、依存関係を管理
待機中の指示 未サポート キューに積んで並び替え可
コンフリクト解決 手動マージ ResolveボタンでAgentに委任
検索対象 ファイル主体 PR/コメント/BugBot レビューまで埋め込み検索
パフォーマンス Tab 補完平均 330 ms 約-30 %(~230 ms)へ短縮
IDE 基盤 VS Code 1.97 系 VS Code 1.99+Open VSC 拡張へ移行

エージェント強化(To-dos/Queue/コンフリクト解消)

Agent To-dos

チャットにTo-doリストを自動生成し、タスクの進捗と依存関係をリアルタイムで更新します。Slackを連携していれば、このリストがスレッドにも流れるため、リモートメンバーも最新状況をすぐに把握できます。

Queued Messages

実行中ジョブを待たずに次の指示を送信→キューへ積載できます。今までは回答が完了してから次の指示をしていたストレスを解消できるので有り難いです。

Merge Conflict Resolve

Gitコンフリクトが発生するとResolveボタンが出現し、関連ファイルを自動でコンテキストに追加して解決案を提示。手戻りを最小化できます。

検索・メモリ系アップグレード(PR サーチ・Memories・埋め込み)

Memoriesが正式版に

これまで試験運用だった Memoriesが GA(一般提供)へ昇格。コードやチャットの重要ポイントを自動で抜き出し、エディタ横のパネルに時系列で並べてくれます。しかもバックグラウンド生成したメモリはユーザーが承認してから保存される仕組みになり、「勝手に覚え過ぎる」心配もありません。

※ プライバシーモード時は無効化されます

PR インデックス & サーチ

新機能として、過去のPull Request・レビューコメント・BugBot の指摘までファイルと同じ感覚で全文検索できるようになりました。チャットに@1234と打てば、PR#1234の要約が即挿入され、さらに関連ファイルや議論もワンクリックで展開でき、障害調査やコード経緯の確認が数秒で終わります。

埋め込みモデルを刷新

コードベース検索の心臓部である 「埋め込みモデル」 を新バージョンに差し替えた結果、キーワードなしの曖昧検索でも 欲しい箇所がピンポイントでヒットする体感になりました。合わせてプロンプトも再調整され、回答がよりスリムで的確になりました。

これらのアップデートで「覚える→整理する→瞬時に探す」 がシームレスにつながったことで、過去資産の再利用やインシデント解析が格段にラクになった印象です。

おまけ_パフォーマンス改善(Faster Tab・VS Code 1.99)

Faster Tab

  • 補完待ちのストレスを解消
  • Time-to-First-Tokenが約 30 %短縮(平均 −100 ms)。
  • メモリ管理とデータ転送を作り直し、入力と同時に候補が現れる感覚に。
  • 補完レスポンスが速くなると、テンポ良く書ける → 思考が途切れない → 生産性アップ。

VS Code 1.99ベース

  • 描画エンジンとファイルシステムAPIが新しくなり、スクロールや検索も軽快。
  • Open VSC への移行で拡張機能の互換性も向上(※ごく一部は再インストール要)。
  • UIまわりが滑らかになった

Cursor1.2は「タスク管理 × コード生成」を本格統合したことで、エージェントを単なる補助ツールから共同作業者へ進化しました。
またgitとの連携強化も見られたので、他の外部サービス連携の拡充も期待できると思いました。
これまでは“補助ツール”だったものが、1.2では相棒に近づいた印象です。次のリリースでどこまで踏み込んでくるのか、楽しみです。



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