本記事では、日本郵便公式の「郵便番号・デジタルアドレスAPI」をブラウザ上で直接利用できるようにした CORS対応版クライアントAPI をご紹介します。公式APIは2025年5月26日より無料で提供開始され、常に最新の郵便番号データと連携するため、従来の ken_all.csv よりも信頼性が高いのが特長です。デモは digital-address.app で動作確認でき、APIドキュメントは guide-biz.da.pf.japanpost.jp/api/ にて公開されています。
はじめに
日本の住所データはかつてCSVで配布されることが一般的でしたが、データ更新や運用コストが課題でした。
2025年5月26日に日本郵便が「郵便番号・デジタルアドレスAPI」を公式提供開始し、住所データをAPIで安定的に取得できるようになりました (郵便局 | 日本郵便株式会社)。
さらに、Webブラウザから直接呼び出せるようCORS対応を施したクライアントAPIを開発しましたので、そのポイントを解説します。
特徴
1. ブラウザから fetch で直接呼び出し可能
通常、ブラウザから別ドメインのAPIを呼ぶとCORSエラーが発生しますが、本APIでは日本郵便公式APIへのすべてのリクエストに対してCORSヘッダーを付与しています。
2. 日本郵便公式の最新データを利用
3. デジタルアドレス対応
- 7桁の英数字（デジタルアドレス）から住所を逆引き (GIGAZINE)
- デジタル庁のレジストリ構想とも親和性が高く、今後の拡張も期待 (ケータイ Watch)
4. 完全無料で商用利用OK
使い方
curl https://digital-address.app/
curl https://digital-address.app/
例
curl https://digital-address.app/1000001
curl https://digital-address.app/CV8LFCG
JavaScript
const res = await fetch('https://digital-address.app/1000001')
if (res.ok) {
const data = await res.json()
const addr = data.addresses[0]
alert(addr.pref_name + addr.city_name + addr.town_name)
} else {
alert('住所が見つかりません')
}
おわりに
本APIを使えば、フロントエンドからシンプルに郵便番号・デジタルアドレスの住所検索が可能になります。事業者のシステム開発やウェブフォームへの組み込みが一気に楽になるはずです。
今後のアップデートでは、もっと細かい検索オプションの追加やサーバーレス対応サンプルも公開予定です。
ぜひお試しください！
※本記事で紹介した情報は2025年5月26日時点のものです。最新の情報は公式サイトやAPIドキュメントをご確認ください。
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