Copilotにも避けられる……。セクハラも少子化も、“対話不足”が原因かもしれない : - ASCII STARTUP

 この記事を書くためにCopilotに「性生活」について質問したら、「申し訳ありませんが、その話題についてはお手伝いできません」と断られてしまった。しかし、こうしたオトナの話題をタブー視してしまう環境こそが、今の日本の少子化や、昨今メディアを賑わせているセクハラ・パワハラ問題の根本にあるのではないかと思い始めている。

 というのも最近、性生活診断アプリ「tawagram」なるものに出会った。開発しているのは、株式会社Unwind。あらゆる人のセクシャルウェルネス——要は“性と心の健やかさ”を高めるべく、カップル間のコミュニケーションを支援するアプリだそうだ。これだけ聞くと「また男女関係のエッチなアプリでしょ?」と思ってしまうのだが、中身はもっと真面目だ。

 例えば、アプリではお互いの価値観やコンディションを診断し、相手とどう話すべきかを可視化してくれる。これ、地味にすごい。「性について話す」ことに抵抗のある日本人にとって、「自分の本音」や「相手の望み」をきちんと理解するためのツールになっているのだ。

開発中の「tawagram」では伝え方の文章案も提案してくれるらしい

 厚生労働省の調査によると、20代男性の約4割、女性の5割以上が性交経験がない(※「出生動向基本調査(2021年)」より)。その理由に「面倒くさい」「どう始めたらいいかわからない」といった“心理的な壁”が挙げられる。これは経済的な問題だけではなく、単純に「対話の訓練が足りていない」ことの証左ではないか。

 職場でのセクハラやパワハラも、根っこには「相手との関係性の捉え方」や「気持ちの読み違い」がある。「tawagram」のようなアプリは、その小さなコミュニケーションのすれ違いを、事前に“気づき”として与えてくれる。

 少子化対策というと、手厚い支援や経済政策が注目されがちだが、もっと根源的な「人と人が心地よくつながる力」を育てることが、必要なのかもしれない。こうしたアプリが、ちょっと照れくさい本音を引き出す“橋渡し”になってくれるなら、未来は少し明るくなる気がする。

 なお、現在「tawagram」はベータ版が公開されており、本格アプリの開発に向けたクラウドファンディングも実施している。詳細はプロジェクトページを参照。

※本記事は、プロジェクトオーナーのプロジェクトが必ず成功することや、プロジェクトの品質、リターン内容を保証するものではありません。プロジェクト進行中に関するトラブル、返金要求、リターン返品要求はプロジェクトオーナーの責任のもと実施されます。プロジェクト不成立時には製品が届かなかったり、返金が受けられないなどのリスクがあります。出資は自己責任でお願いします。



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