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Codex CLI をプロジェクトに詳しい相棒にする


はじめに

最近はコード生成の分野で Claude Code が注目されていますが、私は ChatGPT-5 のリリースをきっかけに Codex CLI を使う機会が増えました。

ただし Codex CLI には、似たファイルを繰り返し生成してしまうなど、複雑なコード構造や文脈の把握が苦手という弱点があり、正直 Claude Code に劣ると感じる部分がありました。

その弱点を補う方法はないかと調べたところ、「Serena」 という MCP サーバーにたどり着いたため、Codex CLI により賢くなってもらおうと思います👨‍💻

Serena のセットアップ

一言でまとめると、「AIにプロジェクトコードを深く理解させるための通訳者」 です。
以下の記事が参考になりました!

https://note.com/kyutaro15/n/n61a8825fe303

必要なもの

  • Codex CLI
  • uv(Python パッケージマネージャー)

手順

Codex CLI と連携する方法は公式 GitHub に記載されているため、基本的にはそれに沿って進めれば問題ありません。

https://github.com/oraios/serena

1. Serena の起動方法

Serena を Codex CLI と連携させるには2パターンあります。

(1) 手動で起動する方法


uvx --from git+https://github.com/oraios/serena serena start-mcp-server --context codex

(2) Codex CLI から自動で起動する方法(推奨)
~/.codex/config.toml にMCPサーバーの接続設定を記述します。
この記述により、Codex 起動時に自動で Serena も起動するようになります。

[mcp_servers.serena]
command = "uvx"
args = ["--from", "git+https://github.com/oraios/serena", "serena", "start-mcp-server", "--context", "codex"]

2. プロジェクトをアクティブ化

Codex を起動し、以下のプロンプトを実行してプロジェクトをアクティブ化します。
これにより .serena/ ディレクトリが作成されます。
このディレクトリには Serena が生成するインデックスや要約ファイルが格納され、各プロジェクトごとに最初の1回だけ必要です。

Activate the current dir as project using serena

これで、Codex CLI と Serena の連携が完了しました 👏

動作確認

続いて Codex CLI が Serena と接続されているか確認してみます

  1. Codex CLI を起動
    同時に Serena もブラウザで開き、このタイミングでインデックスの準備などが始まります。
    ここで Codex CLI ↔︎ Serena 間のやり取りがログとして確認できます。

  2. 初期ログの確認
    最初に表示されるログは以下のような内容です。

    • Serena が MCP サーバーとして起動
    • 提供するツール群を初期化
    • Codex CLI がツール一覧を問い合わせ


このログが出ていれば「Serena と Codex CLI の接続は成功している」と見て問題ありません ✅

  1. コマンド実行時のログ
    Codex 上で指示を出すと、さらにログが追記されていきます。
    (例: package.json をを見つけたときのログ)

補足:Codex 側の既知バグについて

前述した通り、Codex CLI 上では、Serena が正常に動作していても以下のように tool failed と表示されることがありますが、Serena の処理自体は正常に完了しています。

チームで導入する場合のポイント

Serena はローカルで動作するMCPサーバーのため、各メンバーが自分の環境で設定を行う必要があります
特に ~/.codex/config.toml はユーザーごとに存在するため、共通のリポジトリに含めることはできません。

また .serena/ ディレクトリの生成タイミングもバラバラになり、開発途中のファイルやローカル専用の設定まで含まれるため、Git 管理には含めず .gitignore に追加しておくのがオススメかと思います。

まとめと所感

今回、Codex CLI と Serena を連携させる方法を紹介しました。

実際に私のケースでは、以前は「〇〇な処理を実装してください」と指示すると、既に存在するリレーションを見落として新しいリレーションを作成してしまい、同じものが2つできてしまうことがありました。

Serena を接続してからは、既存のコードやスキーマを把握できているためか、こうした重複はほとんど起きなくなりました。

Serena を入れてから、プロジェクトを理解した上で回答してくれる という大きな安心感ができ、Codex が「プロジェクトに詳しい相棒」になった感覚があります 🚀



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