Cline、良いですよね。Zennでも散々擦られているように、結局万能ではないのですが、AIの未来というものがかなり身近になった感じがします。

そこで起こるのが、「結局どれ使えばええねん」問題。
それで色々リサーチしてみたので、備忘録がてらに記事を書いてみました(ほぼ自分用なので、内容の濃淡がすごいのは御愛嬌…)。

VSCode系

コーディングAIの開発競争の場はVSCodeの拡張機能がメインストリームになっています。
Github Copilot, Clineなど、今をときめく最新の拡張機能を使えることがとても大きいです。

VSCodeのコミュニティビルド版であるVSCodiumというのもあるので、よければどうぞ(Copilotを使いたい場合はOpenVSXからストアを変えないといけませんが…)

https://github.com/VSCodium/vscodium?tab=readme-ov-file#why

拡張機能戦争

  • Cline / RooCode (RooCline)
    • Vibe Codingを世に知らしめた、今のAIコーディングトレンドの覇者
    • Gemini API, OpenRouterや、VS Code LM API(Github Copilot)との組み合わせで安く利用できる
    • 基本的にはRooCodeのほうが性能はいい
    • エージェントは数多とあるが、「暴走列車」とも形容されるように一番積極的にコーディングしてくれる
      • AIの能力の範囲内でタスクをさせると一番速度が出て気持ちがいい…!
      • Vibe Codingしたいなら一番向いていると思う
  • Github Copilot
    • 現状でも純粋な補完の精度はいいかも、「結局最後に勝つのはCopilotじゃね?」という意見も多い

      • Microsoftがバックにいること
        • VSCodeを一番理解している企業でもあるので
      • Githubという圧倒的な学習元
    • ✅学生ならGithub Educationで無料なのでほぼ一択(Copilot経由でムフフするなら別)
    • Agentモードが4/7についにGAされた!
      • MCPももちろんついてる
      • Agent + YOLO mode (AutoApprove) でClineに近い開発ができる!

        • 機能がCopilotに存在することに意味がある
    • ✅Next Edit Suggestion: 次にする編集を予測し提案してくれる。かなり評判はいい
      • CursorのCursor PredictionやWindsurfのTab to Jumpが同等の機能ではある?
Github CopilotのAPI利用について

Githubの公式ドキュメントに「エージェントにCopilotのLLMを使用する」というものが存在します。

Github Copilot経由でのSonnet 3.7の利用規制などもありましたが、このような記事がある以上、Github Copilotを経由したLLMの利用そのものを縛る、という意図ではないのかな…?と思います。

Cursor vs. Windsurf

Cursorは有名になっているので説明を省きますが、WindsurfはCodeiumのチームが開発している同じVSCodeベースのIDEです。
私は実際に両方使っているのですが、Windsurfの機能をCursorと比較するとこんな感じ。

Redditでの同様のスレッドがあるのでこちらもご参考までに。

https://www.reddit.com/r/ChatGPTCoding/comments/1jlxv8r/should_i_pay_for_cursor_or_windsurf/

そもそもアップデート頻度を考えると、どうせこの機能比較もすぐに変わるので、CursorのChangelog, DocsとWindsurfのBlog, Docsを見比べたり、CursorもWindsurfも14日間のトライアルがあるので実際のコードベースで使い比べるのが一番いいと思います。

ぶっちゃけ、結局のところベースの性能はモデル依存の部分が大きいですし、使用感や価格設定は相性の問題だと思うので、どちらがいいかは人によると思います。
私的には、使用感的にはWindsurfが好きなのですが、値段設定を考えると別にCursorでもいいかなくらいの感じです。

JetBrains IDEはAI武装できていない

私的にJetbrains IDEは、拡張機能が秘伝のタレ化しがちなVSCodeに比べると拡張機能に頼らなくていいのが好きです。バージョン管理やデバッグなど、必要充分な機能がIDE標準で搭載されていて、公式で統合されているというのは思ってるよりもメリットが大きいです。設定もUIもスッキリします。

とはいえ、正直言ってAI武装はかなり遅れをとってるのは否めないです。
Github Copilotなど拡張機能は存在しているのですが、Microsoftの陰謀を感じるレベルでやる気がない…(★2.5の阿鼻叫喚レビューをご覧ください

そのため選択肢がVSCodeよりは限られます。

JetBrains Assistant AI、どんなもん?

https://www.jetbrains.com/ja-jp/ai/

私はプランに加入していないので以下伝聞になるのだが、
JetBrains AI Proはエディタのプランとは別で15,400/年。使用量が無制限なので、それを考えるといいかもしれないが、やはりと言うべきか★2.0の阿鼻叫喚のレビューになっている。

Reddit上でもGithub CopilotやCursorのほうが精度や速度が良いという声がとても目立つ。これはもう改宗するしかないのだろうか…?

Junieは期待できるかも

https://www.jetbrains.com/ja-jp/junie/

JetBrainsが公式で開発しているエージェント型の拡張機能。要するにJetBrains版Cline。
自分はEAPに参加できていないのですが、4/25からリリースとのこと。

品質はCursor/Windsurfなどの競争相手には十分ではないけど及第点、レスポンスが遅いという声もあるが、
おおむねJetBrainsにとってはブレイクスルーという評価。今後の可能性という大きな意味があると思う。

既存のAI Proプランに組み入れられるとのことで、無制限のままだとかなりアツいかも? JetBrains IDEのAI武装はJunieにかかってそう。

JetBrains IDEの拡張機能

そもそも、ClineがOSSなように、当然Jetbrains IDE用にも同様のAI拡張機能は開発されている。ただ、大半が絶対AIに雑プロンプトで作らせただろみたいな粗悪品なのだ…
めちゃくちゃ不安定だったり、精度が悪い有象無象が跋扈しているので、比較的信頼できそうなものをピックアップ。

  • 以下、使えてないので使ったことがある方は感触を教えてくださると嬉しいです…
    • Tabnine
    • Pieces
    • Amazon Q
    • Gemini Code Assist(あまり評判は良くないが)

Augment Code

https://www.augmentcode.com/

https://plugins.jetbrains.com/plugin/24072-augment

VSCodeやJetBrainsの拡張機能としてエージェントAIを提供していて、Cursor、Clineよりも頭が良いと言う人もたまにいる(比較はあまり意味がないが…)。
料金は期間限定でリクエスト無制限で、30$/月+14日無料体験。

Agent機能を実際に使ってみたが、頭の良さはClineと遜色ない印象がある。
diffやUIがまだ整ってないかな…というイメージ(これはVSCodeでも同じっぽい)。デバッグしてほしいと言ったら自分でビルドしてエラーも見てくれた!
実用はまだ厳しいかな…

救世主かもしれない: Windsurf Plugin

https://windsurf.com/blog/windsurf-wave-7

https://plugins.jetbrains.com/plugin/20540-windsurf-plugin-formerly-codeium-for-python-js-java-go–

WindsurfがWave 7で発表したもの。Codeium拡張機能にCascadeが加わった!
Webviewで実装されてるらしいので若干重めなのだが、

  • UIはちゃんとWindsurfと同じ!
    • 当然頭の良さも同等
  • Tabは今のところ基本的なAutocompleteのみ。SupercompleteやTab to jumpはこれから?
  • Cascadeで書かせてみると、ちゃんとAccept/Rejectがエディタ上でできる!
    • 地味だなと思われるかもしれないが、JetBrains IDEの拡張機能だとUIでちゃんとこれを触れるのがなかなかなかった

Wave 7発表のブログ内では、

Notably, there are a number of features within Cascade that have been introduced post-original-launch that we will be introducing in future Waves to JetBrains: MCP, Memories, Rules, the evergreen toolbar, Previews & Deploys, and more.
訳:特筆すべきは、Cascadeにはオリジナルのローンチ後に追加された機能が多数あり、 今後のWaveでJerBrainsにも導入する予定です: MCP, Memories, Ruels, the evergreen toolbar Previews & Deploysなど。

と述べられているので、今後のアップデートにも期待が持てそう。
Windsurfにとっては、「Cursorとの最大の差別化」という意味もありそうだ。そもそもがCodeiumというIDE拡張から始まったチームでもあるし。

We also do want to call out that the JetBrains team themselves have been fantastic partners in figuring out the optimal ways to bring the same UX we have on the Windsurf Editor to our JetBrains plugin, and we look forward to continuing our partnership with them towards our shared mission of bringing the best development experiences to every developer possible.
訳:また、私達がお伝えしたいのは、 JetBrainsのチーム自身が、私たちがWindsurf Editorで実現しているのと同じUXをJetBrainsのプラグインで実現する最適な方法を見つけ出す素晴らしいパートナーであったことです。 私たちは、最高の開発体験をすべての開発者に提供する、という共通の使命に向けて、彼らとのパートナーシップを継続することを楽しみにしています。

とも書かれている。もしかしたら単なるエコシステム開発者の一員としてのサポートなのかも知れないが、JetBrainsのチームが公式AIサービスに縛られない可能性を模索しているとしたら喜ばしいことだと思う。

CUIエディタ(Vim, Emacs)もいいぞ

Xの驚き屋の皆さんには鼻で笑われそうですが、
AIと合わせて究極のパフォーマンスを追求するなら、結局キーボードで完結するCUIエディタはかなり強力です。そしてCUIエディタの拡張性はコーディングAIともかなり相性がいいです。

Awesome-neovimAwesome-emacsもご参考に。

aider

https://github.com/Aider-AI/aider

Clineライクな機能をターミナルで使えるのがaider。
ターミナル内で単独に機能するので、tmuxを使うことで様々なIDEとのコラボレーションを可能にしている。

詳しくはこちらの記事を!

https://zenn.dev/acro5piano/articles/1d900a93c608e1

Plandex

https://plandex.ai/

https://github.com/plandex-ai/plandex

Designed for large projects and real world tasks. と書いていて、大規模プロジェクトでの運用を想定しているらしい。
実際に試せていない…

Claude Code

https://ai-claude.net/code/

Anthropic公式という信頼感がとても大きいが、トークンの消費が激しい+従量課金で結構費用がかかりそう…

OpenHands (OpenDevin)

https://docs.all-hands.dev/ja/

オープンソース版Devinでお馴染みOpenHandsにはCLIモードが存在するので、Vimmerのお供にできるかも?

プラグイン

  • Neovimプラグイン
  • Emacsプラグイン

VSCode系 + Vim拡張やJetBrains + IdeaVimも検討

正直、VSCodeに比べても、JetBrainsに比べてもかなり選択肢が狭まります。
単なる補完であればCopilotもCodeiumもSupermavenも選択肢が沢山存在するのですが、特にエージェントになると対話用のUIが必要になるわけで、その部分がボトルネックになっているような気がします。

こちらの記事はCursor + Vim拡張での開発環境について述べたもので、参考になるかもしれません。

https://zenn.dev/aose/articles/6188f61a6a2a25#拡張機能finditfasterを導入する

Webブラウザ系

IDEにはReplitやCodespacesのような、ブラウザで使えるものがある。
これらの最大のメリットは環境構築が不要で、環境に縛られないということ、究極にはiPhoneでさえプログラミングできる。

Firebase Studio

https://firebase.studio/

一部で少し話題だったProject IDXに、GeminiやFirebaseとの統合が追加されたのがFirebase Studio。ワークスペース3つまで無料で利用可能、ある意味GoogleのAIコーディングの最先端だと思うので、使ってみる価値があると思う。

終わりに

以下は”エージェント”型のコーディングAIに絞っている。何も考えたくないならこれに従えば幸せになれると思う。

  • とりあえずAIに入門したいor学生orこの先乗り換えたくないならGithub Copilot
  • AIとの統合を体感したければCursor
    • Cursorに逆張りしたいか、Web開発ならPreview, Deploy機能があるWindsurf
  • とにかくVibe CodingしたいならRooCode
  • JetBrainsから逃れられないならWindsurf Plugin or Junie待ち
  • Vim/Emacsから逃れられないならaider
    • 公式の安心感が欲しくて費用に糸目を付けないならClaude Code
    • プラグインとしてほしいならavante.nvim

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