tl;dr
- WWDC 2025 で発表された Apple Container の中で Claude Code を動かしたよ
- Apple Container では
container
コマンドを使ってコンテナを管理するよ - コンテナの中では Claude Code の
--dangerously-skip-permissions
オプションを気兼ねなく使えるよ
Apple Container のセットアップ
Apple Container の GitHub リポジトリは上記。
Release ページから最新のリリース、執筆時点では container-0.1.0-installer-signed.pkg
をダウンロードしてください。ダウンロードしたパッケージファイルをクリックして開くと、インストーラーが開かれます。GUI でポチポチ進めてください。おおよそ 200MB ほどの空き容量が必要になります。
インストールが正常に完了すると container
コマンドが使えるようになります。
❯ container --version
container CLI version 0.1.0 (build: release, commit: 0fd8692)
ヘルプコマンドを見てみましょう。以下の表示結果は Claude による日本語訳としています。
❯ container --help
概要: macOS用のコンテナプラットフォーム
使用法: container [--debug] サブコマンド>
オプション:
--debug デバッグ出力を有効にする [環境変数: CONTAINER_DEBUG]
--version バージョンを表示する
-h, --help ヘルプ情報を表示する
コンテナサブコマンド:
create 新しいコンテナを作成する
delete, rm 1つ以上のコンテナを削除する
exec 実行中のコンテナで新しいコマンドを実行する
inspect 1つ以上のコンテナに関する情報を表示する
kill 1つ以上の実行中のコンテナを強制終了する
list, ls コンテナを一覧表示する
logs コンテナの標準入出力またはブートログを取得する
run コンテナを実行する
start コンテナを開始する
stop 1つ以上の実行中のコンテナを停止する
イメージサブコマンド:
build Dockerfileからイメージをビルドする
images, image, i イメージを管理する
registry, r レジストリ設定を管理する
システムサブコマンド:
builder イメージビルダーインスタンスを管理する
system, s システムコンポーネントを管理する
ではコンテナを起動しましょう。初回は Y/n の選択肢が出ますので、そのままエンターを押してください。
Claude Code のセットアップ
Claude Code の公式 GitHub リポジトリは上記。以下では .devcontainer
ディレクトリ配下のファイルを拝借します。まずは作業ディレクトリを用意して、その中に関連ファイルを突っ込みましょう。
mkdir claude-code-container && cd claude-code-container
curl -O https://raw.githubusercontent.com/anthropics/claude-code/main/.devcontainer/Dockerfile
curl -O https://raw.githubusercontent.com/anthropics/claude-code/main/.devcontainer/init-firewall.sh
コンテナをビルドします。
container build -t claude-code .
Claude Code が使えるかどうか確認しましょう。
container exec claude-code-instance /usr/local/share/npm-global/bin/claude --version
❯ container exec claude-code-instance /usr/local/share/npm-global/bin/claude --version
1.0.24 (Claude Code)
問題なさそうであればコンテナの中に入ってみましょう。
container run -it claude-code zsh
powerlevel10k の特徴的な UI が表示されるはずです。powerlevel10k は Dockerfile の中で指定されている zsh-in-docker
の中で利用されているがためにインストールされていますが、starship が良いなどの好みがあれば適宜変更してください。
❯ container run -it claude-code zsh
[powerlevel10k] fetching gitstatusd .. [ok]
node /workspace
では claude
コマンドを実行してみましょう。
お馴染みの画面が表示されたら成功です。そのまま Claude アカウントでログインしましょう。
コンテナの中ですので、ブラウザを開くことはできませんので、ログインの際には下記のように表示される URL をコピーして、ブラウザで開いてください。表示されたトークンを Paste code here if prompted
の部分に貼り付けてエンターを押してください。なお、画像内のトークンは有効期限が切れていますのでご安心ください。
以上でセットアップが完了しました。おつかれさまでした。あとは --dangerously-skip-permissions
オプションをつけるなり、お好きに Claude Code で遊んじゃいましょう!
お片付け
コンテナの一覧を表示してみましょう。
コンテナをストップ、削除してください。
container stop container-id>
container delete container-id>
すべて削除したい場合は xargs で繋げてあげましょう。
container list --all --quiet | xargs container delete
ちなみに、Apple Container そのものを削除したい場合は、以下のコマンドでアンインストール可能です。実行するとすぐに container
コマンドが使えなくなりますので、ご注意ください。
uninstall-container.sh -d
ヘルプコマンドは下記のようになっています。
❯ uninstall-container.sh --help
Invalid option: --
Usage: /usr/local/bin/uninstall-container.sh {-d | -k}
Uninstall container
Options:
d Delete user data directory.
k Don't delete user data directory.
おまけ
Apple Container のチュートリアルが用意されています。ひと通り目を通しておくとイメージが沸くかと思います。
以上となります。
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