月曜日, 6月 9, 2025
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Claude Codeの登場で気づいた、AI時代にVimを選ぶ理由


最初は単なるお遊びで使い始めたVim。
その後、文章を書く業務が増えてきたタイミングで、「文章を書くハードルを下げたい」という実用的な動機でVimの活用を本格化させた。

日々の作業記録や技術メモをローカルファイルとして蓄積し、それらすべてをVimで編集するワークフローが徐々に定着していった。

https://speakerdeck.com/sumiyae/vim-x-aiezientodeshi-meruji-lu-nohao-xun-huan

そんな中で気づいたのは、AIエージェントの活用が進むほど、Vimを選ぶ機会が明らかに増えているということだった。
実際、「Vim × AIエージェント」という組み合わせの事例を他の場所でも見かけるようになってきている。

https://syu-m-5151.hatenablog.com/entry/2025/05/30/180912

https://ai-fest-tokyo.connpass.com/event/356263/

なぜAIの活用が進むほど、わざわざVimを選ぶことが増えるのか。 その理由について考えてみた。

前提:AI活用を前提とした開発スタイル

まず前提として、私はAIに対して既に白旗を掲げている。


Claude CodeのGA開始と同時にPro Maxを契約

基本的なスタンスは明確だ:

  • 任せられることは可能な限りAIに任せ、負荷は自分ではなくAIにかけたい

この前提の上で、自分がなぜVimばかりを選ぶのか、分析してみる。

1. 入力ハードルの低さ


ターミナルからvi一発で即座に起動
真っ先に思い浮かぶのがこれだ。もはやこれが全てと言っても過言ではない。

VSCodeやIntelliJもcodeideaとターミナルで打てば数秒で起動する。しかしVimはさらに軽量で、1秒もかからず起動する。
時間にしたら大したことはないはずなのに、この「1秒の差」が心理的なハードルを大きく下げているのを感じる。何か書きたいと思った瞬間に、即座にエディタが立ち上がる。この即応性が、思考と行動の間にある摩擦を最小化してくれる。

だが、なぜこの「ハードルの低さ」がAI時代においてそこまで重要になるのか。

2. 小さなインプットから大きなアウトプットへ

現在のAIエージェントは、基本的に人間のインプットによって作業を開始する。つまり、人間の入力速度や頻度が、AIに任せられる作業総量に直結する。

入り口のインプットが小さくても、AIの協力により最終的なアウトプットは格段に大きくなる。 だからこそ、入力のハードルを下げることの価値が従来以上に高まっているのだ。
Vimの軽量性と即起動性は、この「小さなインプット → 大きなアウトプット」のサイクルを高速化する。思いついた瞬間に書き始め、AIに引き継ぐ。この流れを妨げる要素は可能な限り排除したい。

3. 負荷の最適配分という戦略

「負荷は自分ではなくAIにかけたい」という視点でVimを見てみると、また別の理由が見えてくる。

従来、VSCodeやIntelliJのようなIDEを選ぶ理由は、その豊富な機能にあった。コード補完、デバッガ、統合されたターミナル、プラグインエコシステム。これらの機能は確かに強力だが、同時に「自分が操作する」ことを前提としている。

しかしAI協働の文脈では、これらの重厚な機能の多くを「AIに任せたい」と思うようになった。コード生成、リファクタリング、テスト作成、ドキュメント生成。これらをIDEの機能として自分で操作するよりも、AIエージェントに言葉で依頼する方が効率的だと感じるようになったのだ。

この結果、エディタに求める機能は「軽快な文字入力」に集約されていく。Vimのミニマルな機能セットが、かえって理想的な選択肢として浮上してくる。

4. Claude Codeの登場

最後の決定的な要因として、Claude Codeの登場がある。

これまでVSCodeやIntelliJを選ぶ理由として残り続けていたのは、それらに組み込まれているAIエージェントの存在だった。ClineやCursor、GitHub Copilotなど、エディタ内でAIを活用できる環境は魅力的だった。

Vimでもavante.nvimのようなプラグインでAIエージェントを活用することは可能だが、統合された体験としてはまだまだ物足りない部分があった。

https://github.com/yetone/avante.nvim

しかしClaude Codeの登場により、ターミナルベースでも十分にAIエージェントを活用できるようになった。そして、同じくターミナルから起動できるVimとの相性の良さも相まって、Vimを選ぶことがさらに増えてきた。

ターミナル上でVimを起動し、Claude Codeと連携しながら作業する。この組み合わせは、軽量性とAI活用の両方を実現する理想的な環境だと感じている。

従来の「軽量性」からの価値転換

ここで重要なのは、AI時代のVim選択理由が、従来の「軽量性」の概念とは異なる点だ。

  • 従来の軽量性: リソース節約、高速化が目的
  • AI時代の軽量性: AIとの協働効率化が目的

単純にメモリ使用量を抑えたいからVimを選ぶのではない。AIエージェントとの協働において、入力のハードルを最小化し、負荷配分を最適化するためにVimを選んでいる。


実は、vim上でClaude Codeを使用できるpluginも既に登場している

まとめ:入力のハードルを下げることの新しい価値

AIエージェントの登場により、小さなインプットから大きなアウトプットを得ることが可能になった。この構造変化により、「入力のハードルを下げること」の重要性が飛躍的に高まった。

Vimの軽量性と即応性は、この新しいパラダイムにおいて理想的な特性となっている。リッチなUIや統合機能よりも、思考と行動の間にある摩擦を最小化することの方が価値を持つようになったのだ。

さらに、Claude Codeのような強力なターミナルベースAIエージェントの登場により、Vimを中心とした開発環境でも十分なAI活用が可能になった。

結果として、AIエージェントの活用が進むほど、Vimを選ぶ合理的理由が増えていく。 これは一見逆説的だが、AI時代における新しい生産性の追求の形なのかもしれない。


この記事はVimで書いたアウトラインを元に、Claude Codeに書き起こしてもらったものです


画面左がClaudeへの文章作成のお願い, 画面右が本記事のアウトライン
VimとAIエージェントとのより良い関係がこれからも続くことを願っています。Claude Codeの進化にも期待大ですね。


あんまり利便性は感じないですが、もちろんvim modeも有効化しています



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