この記事は KNOWLEDGE WORK Blog Sprint の25日目の記事になります。
Claude Code CLI を触っていると、「ちょっと面倒だな」と感じるポイントが出てきます。この記事では、実際に Cluade Code を使いながら見つけた工夫を3つの Tips として紹介します。
この記事はVSCodeユーザ向けに執筆しています。
Claude Code CLI では、コンテキストとしてファイルの情報を渡すときに @hoge/fuga.ts
のように書く必要があります。
この時、ファイルパスをサジェストしてくれるのですがその動作が重たかったり、いちいち今開いているファイルのパスを見に行ったりするのが億劫に感じる時があります。
解決策その1: VSCode拡張を使う
Claude Code for VS Code を使うと、今開いているファイルを自動でコンテキストに載せてくれるので、パス指定を毎回書かずに済みます。
特定のファイルについてじっくりと調査や実装を進めたい場合はこの拡張を入れるだけでかなり効率がアップします。
また、
Selection context: Selected text in the editor is automatically added to Claude’s context
とあるように、選択したテキストのみをコンテキストとして使用することも可能です。
解決策その2: 相対パスをサクッとコピーできるようにする
とはいえ「複数ファイルを一気にコンテキストに指定したい」シーンもあります。その場合は @
を使って指定する必要があります。
少しでもパス指定の負担を減らすために、VSCode の keybindings.json
に以下を追加して、ショートカットで相対パスをコピーできるようにしておくと便利です。
{
"key": "alt+cmd+c",
"command": "copyRelativeFilePath",
"when": "editorTextFocus"
}
これでエディタで対象ファイルを開いた状態で Alt+Cmd+C を押せば、そのファイルの相対パスがクリップボードにコピーされます。
keybindings.json の開き方
cmd + P
から検索して開くことができます。
プロンプトを書いて指示することがAIを使ったコーディングの醍醐味ではありますが、曖昧な指示だと Claude が勝手に解釈してしまうこともあります。複雑なドメイン知識・ロジックを持つ関数の実装を手伝って欲しかったのに、自分の意図しない方向に Claude が舵を切って、余計に疲れてしまう…なんてこともあると思います。
解決策: まずは欲しい型を詳しく書く
そんなときはまず「欲しい型」を書いて、そのプロパティごとにコメントで細かく指示を出すのがおすすめです。
export type TodosByDate = Record
string,
string[]
>
このようにすることで、長文プロンプトを毎回書かなくても型定義自体が仕様書代わりになります。
指示がうまく伝わるようになったかと思いきや、型エラーなどに過剰に反応して必要以上にファイルの差分を増やしてしまう時があります。デバック用に埋め込んでいるconsole.log
を根こそぎ消し去っていったりと、「ありがたいけど、今欲しい差分ではない」と思うこともありがちかと思います。
解決策: 「#」を使ってCLAUDE.mdを更新する (to memorize)
コマンド最初に「#」をつけてテキストを打ち込むと、その内容を CLAUDE.md
に保存してくれます。
時間を見つけてじっくり CLAUDE.md
を調整していくのももちろん大事ですが、指示を出していく中で都度思いついた追加の指示をメモ的に残していくのに便利です。
Claude Code に上手くコンテキストを渡すための Tips は以下の通りです。
- VSCode 拡張やショートカットで @ファイルパス指定を楽にする
- 型+コメントで指示を簡潔に伝える
- 気になることがあれば「#」を使ってCLAUDE.mdに追加する
小さな工夫を積み重ねることで、Claude とのやり取りがぐっとスムーズになります。
皆さんも良きAIコーディングライフを!
KNOWLEDGE WORK Blog Sprintの26日目の執筆者は AI Group の Shisho さんです。ぜひ続けてお楽しみください。
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