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Claude Codeにコマンド一発でMCPサーバを簡単設定


Claude CodeでのMCPサーバの設定方法

Claude CodeのMCPサーバの設定、ようやく多少分かってきたので自分への備忘録を兼ねて記事を書きます。Anthropicさん、MCPを生み出したのに自分のソフトでのMCPの設定やけに複雑な気がするのは自分だけ??

Claude Codeではmcpコマンドを使ってMCPサーバの設定をすることが推奨されています。公式ドキュメントは以下です。

https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/mcp

そして、ドキュメントに書いてはあるのですが、MCPサーバを使用できるスコープによって、設定が保存される場所が変わったりと、結構ややこしいです。表にまとめると以下です。

スコープ 範囲 設定ファイル
local 現在のプロジェクトで使える ~/.claude.json
project 現在のプロジェクトで使える プロジェクト直下の.mcp.json
user どこでも使える ~/.claude.json

デフォルトはlocalです。スコープによって、設定ファイルに書き込まれる場所が変わったり、設定ファイル自体が変わるのがなかなかトリッキーですね(最初ずっと混乱してました)。.mcp.jsonは、プロジェクトで複数人でMCPサーバの設定を使うときに便利かもしれませんね(APIキー設定とかは困りそうですが)。

設定ファイルを直接編集してClaude Codeを起動することでも、MCPサーバを設定することができます。具体的にはプロジェクトのルートディレクトリに.mcp.jsonをおいて、そこでClaude Codeを起動すれば設定が自動で反映されます。

~/.claude.jsonの場合は、書く場所で影響範囲が変わる形になっています。ただ、~/.claude.jsonはすべてのプロジェクトのMCP以外も含めた設定ファイルが保存された大きいファイルなので、直接編集が難しいです(一回派手にぶっ壊しました)。

なので、個人的にはスコープをprojectにして設定するのをオススメします。.mcp.jsonの設定は、MCPサーバの設定だけで、Claude Desktop、Cursor、Cline(Roo Code)のMCPサーバの設定と基本的に同じなので、その設定を使いまわすこともできます。

MCPサーバのための環境構築

MCPサーバを動かすためには、事前に環境構築が必要です。本記事のMCPサーバに関しては、以下2つ(uv, npm)を設定しておけばOKです。

https://zenn.dev/karaage0703/articles/029b45ff78bc57

https://zenn.dev/karaage0703/articles/ecf24124c1a535

claude mcpコマンドでのMCPサーバ設定

Claude Codeのmcpコマンド一発(+α)でClaude CodeにMCPサーバを設定する方法を記載します。スコープはprojectにしていますが、お好みで-sの後をlocaluserにすることでスコープを変えられます。

以下、ターミナルで実行してください(Claude Codeの中ではないので注意)。コピペしやすいようにコマンドの最初の$は省略しています。

playwright

LLMでブラウザを操作することができます。設定は以下コマンドで一発です。

claude mcp add playwright -s project -- npx -y @playwright/mcp@latest

プロンプト例

playwrightでYahoo Japanを開いて

使い方は以下あたりが分かりやすいです。ちなみにこの方もClaude CodeのMCPにめちゃくちゃ混乱してますね。やっぱり自分だけじゃないんですね。

参考:Claude Codeとplaywright mcpを連携させると開発体験が向上するのでみんなやろう

markitdown-mcp

PDFやpptx等をマークダウン形式に変換してくれます。結構トークン数を使うので、大量のデータを変換したいときは普通にmarkitdownを使ったほうが良いのですが、手軽に使えるのが良いです。設定は以下コマンドです。

claude mcp add markitdown -s project -- uvx markitdown-mcp

プロンプト例

markitdownで「xxxx.pptx」をマークダウンに変換して

ArXiv MCP Server

ArXivの論文を調査したり、ダウンロードしたりマークダウンに変換したりできるMCPサーバです。設定は以下コマンドです。

claude mcp add arxiv-mcp-server -s project -- uvx arxiv-mcp-server

デフォルトだと~/.arxiv-mcp-server/papers に論文が保存されます。

パスを指定したい場合は、以下コマンドの/path/papers>に絶対パスを指定してください。

claude mcp add arxiv-mcp-server -s project -- uvx arxiv-mcp-server --storage-path /file/path/papers>

プロンプト例

arxiv-mcp-serverで最近のLLMの面白い論文調べて

context7-mcp

ライブラリの最新のバージョンの仕様を取得できます。ソフト開発するときは、contex7で仕様を参照させることで、生成AIが学習していない最新のライブラリに対応できるようになります。以下コマンドで設定できます。

claude mcp add context7 -s project -- npx -y @upstash/context7-mcp

プロンプト例

contex7で最新のlangchainの仕様調べて

YouTube MCP Server

YouTubeにアクセスして情報を取得できます(多分字幕情報)。YouTubeの内容の要約や調査などが手軽にできます。以下コマンドで設定できます。

claude mcp add youtube -s project -- npx @anaisbetts/mcp-youtube

プロンプト例

https://www.youtube.com/watch?v=7aBiKU8FKt0 の内容を教えて

話題のGemini CLIのMCPサーバです。Gemini CLIをセットアップしたら使えます。Gemini CLIのインストールは、npmがインストールされていたらnpx https://github.com/google-gemini/gemini-cliでOKです。

あとは、以下コマンドでmcp-gemini-google-searchのMCPサーバーが使えるようになります。

claude mcp add gemini-google-search -s project -e GEMINI_API_KEY=your-api-key-here> GEMINI_MODEL=gemini-2.5-flash -- npx mcp-gemini-google-search

のところには Google AI Studioで取得したAPIキーを入力してください。ある程度の回数、無料で使えます。

プロンプト例

gemini-google-searchで美味しいからあげについて調べて

mcp-simple-voicevox

VOICEVOXと連携してClaude Codeにしゃべらせることができます。以下コマンド実行してください。実際に声をだすときは、あらかじめVOICEVOXを起動しておく必要があります。

claude mcp add voicevox -s project -- npx -y @t09tanaka/mcp-simple-voicevox

参考:PythonとVOICEVOXで音声合成

プロンプト例

voicevoxで「おはよう」ってずんだもんの声でいって

参考:Claude Codeにずんだもんの声で報告させたら待ち時間のストレスが減って捗った

.mcp.jsonでの設定

冒頭に書いた通り.mcp.jsonに直接設定を書いてもOKです。以下記事を参考にしてみてください。

https://zenn.dev/karaage0703/articles/42f7b0655a6af8

mcpコマンドの操作方法

ターミナルで以下コマンド実行すると登録されているMCPサーバのリストが出ます。

MCPサーバを削除したい場合は、以下コマンドを実行しましょう。

MCPサーバのツールなどを知りたい場合は、Claude Codeを起動して以下スラッシュコマンドを実行しましょう。

MCPサーバのリストが出てきます。選択してEnterでそのMCPサーバのツールの詳細も確認できます。

まとめ

Claude Codeで手軽にMCPサーバを設定する方法をまとめました。MCPを普及させたいはずのAnthropicのソフトが、なぜやけに複雑なんだ…という印象です。

最初Claude Codeに、公式ドキュメント読ませて設定させようとしたら。

「あれ?コマンド実行したのに.mcp.jsonが生成されない…何故???」って混乱してましたからね。

DXTなるものが出てきたりしているので、MCPの設定はそのうち手軽になっていきそうですが、その日が来るまではこの記事が多少なりとも誰かの役に立てばよいなと思います。

参考リンク

https://dev.classmethod.jp/articles/trial-sitemcp/

https://note.com/npaka/n/nc4ff3f86a73e

https://zenn.dev/solvio/articles/b53d24a41e6d5b

https://htdocs.dev/posts/claude-code-best-practices-and-pro-tips/

https://zenn.dev/oikon/articles/82c9a52dc45810



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