🧠 概要:
概要
この記事では、ChatGPTのメモリ機能を利用して自己分析を行う方法を紹介しています。特に、思考のクセを知るための3つのプロンプトを通じて、自分自身を振り返る方法を解説しています。この機能を使うことで、過去の会話を通じて気付かなかった自分の思考パターンや盲点を浮き彫りにし、新たな可能性を見出すことができると述べています。
要約の箇条書き
- メモリ機能の概要: ChatGPTのメモリ機能は、過去の会話履歴を参照することで自己分析を可能にする。
- プロンプト例①: 思考パターンを分析。「自分の思考の傾向について教えてください」と依頼し、自覚的・無自覚な特徴を示してくれる。
- プロンプト例②: ブラインドスポットを探る。「思考の死角を10個教えてください」と尋ね、自分が気付いていない偏りやクセを指摘する。
- プロンプト例③: AIの活用法を提案。「自分に合った効果的な活用方法を教えてください」と問い合わせ、意外な活用法を提案してくれる。
- メリット: 過去の履歴を基にした自己分析によって、高い精度で思考の偏りや盲点に気付ける。
- 注意点: 結果は個々のインプットによって異なるため、提案に偏りが出ることがある。
- 結論: AIを使って自分を振り返る時間を持つことが、新たな気づきにつながる可能性がある。
ChatGPTの「メモリ機能」について
まず、ChatGPTの持っているメモリ機能は2種類あります。1つは以前からある機能で、特定のトピックや、話し方とかを覚えてもらう機能です。
これは記憶して欲しいことだったり、ChatGPTが勝手に判断して記憶してくれるもので、あくまで断片的な記憶でした。
もう1つが最近(2025年4月)に追加された機能で、こちらはこれまでの会話履歴全てを参照してくれます。今回使っているのはこちらの方ですね。
この機能は有料ユーザー向け(plus, proプラン)で、設定画面からオン・オフが可能となってます(下記設定参照)。
上記設定の赤枠内をONにする。その上の項目は以前のメモリ機能。
また、メモリ機能を使った分析は今までの会話をもとにしているため、ある程度の量の履歴の蓄積はあった方が好ましいと思います。
また使ってみた感触としては、GPT-4oよりはo3を使った方が、やはり深みのある回答が得られる気がします。
以下、プロンプト例と解説です。
プロンプト例①:思考パターン
「これまでのチャット履歴やメモリーをもとに、私の思考パターンの特徴を教えてください。自覚的なもの、無自覚なもの、両方の観点からお願いします。」
このプロンプトは、自分の「思考の傾向」を客観的に振り返るものですね。
ChatGPTはこれまでの対話を通して、「どんなことにこだわりがあるのか?」、「どんな話題をよくしてるか?」、「どんなときに、どんな感情を抱いているのか?」といった、思考パターンを学んでいます。
ずっと自分の発言を観察していて、それを元にしてコメントしてくれる感じですね。
更に、「自覚してるかどうか」の視点も入れることで、自分でも気づかなかった思考のクセが浮き彫りになったりします。
私の場合は、このプロンプトを使うと、「完璧主義すぎる」とか「タスク過多で疲弊しそうな傾向がある」とかが指摘されてます。
そこまで意外性のある回答は来なかったのですが、薄々感じていたことを言語化して改めて指摘してくれるという点では有用かなと感じます。
プロンプト例②:ブラインドスポット
「これまでのチャット履歴やメモリーをもとに、私の思考の死角(ブラインドスポット)を10個教えてください。」
このプロンプトは、①よりも攻めた自己分析のプロンプトとなっています。
「思考の死角(ブラインドスポット)」とは、自分ではまったく気づいていないものの、判断や行動に影響を与えてしまっている、考え方の偏りやクセのことですね。
10個出してもらうことで、様々な観点から割と率直に教えてくれます。
私が試した結果としては、「視野狭窄」や「時間資源の過小見積もり」などと指摘されました。それ以外にも、ここには書きづらい、あまり直視したくなかったこともあったりと…。
なので、気づきも得られる部分はありますし、目を背けていた弱点を抉ってくるようなものもあるかなと思います。
人によっては痛みを伴うので、精神的ダメージを受けても良い人向け(?)です。
プロンプト例③:自分に適した活用方法
「まだ自分では思いついていないけど、実は効果的なAIの活用法を10個教えてください。ちょっと変わってたり、意外な使い方でよいので、自分の習慣や目標、仕事や生活スタイルに合ったアイデアを優先してください。」
最後は未来志向の自己分析プロンプトになります。
自分に合ったAIの活用方法を問うものですね。
これまでの履歴や記憶をもとにして、「まだ自分では気づいていない活用法」を提案してくれます。
実際にやってみると、当たり外れはあるものの、何個かは有用そうなものが出てきます。
例えば実例としては、「過去の自分分析からの改善提示」とかを提案してくれます。メモリからの自己分析を数か月ごとに定点観測していって、思考の変化や停滞を追ってみたらどうかという提案ですね。
これは面白そうなので、やってみても良いかなと思います。
まとめ:メモリ機能を使うと思考の偏りに気付けるかも
ChatGPTのメモリ機能は、改めて教える手間を省けるだけじゃなくて、過去の会話を鏡のようにして、思考のクセや盲点、そして新しい可能性に気づかせてくれたりもします。
今までの蓄積や文脈がある分、精度が高くて納得感があったりするのはメリットなんじゃないかなと思います。
ただ、ChatGPTに何をインプットしてるかは人によってまちまちなので、提案に偏りとかは出てくるのかなとも思います。
何にせよ、「AIに自分を振り返ってもらう時間」を作ってみるのも良いかもしれません。
よかったらスキしてくれると嬉しいです。
それではまた。
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