最も安価な有料プランであるPlusでは、GPT-4oとo3、o4-mini、o4-mini-highが利用でき、モデルを選択することも可能。GPT-4oはほぼ無制限で使用できます。このこの「ほぼ無制限」とは「OpenAIの利用規約に従った正常な使用において制限がないこと」を意味しているので、不正使用や規約違反が検知されると制限されます。
Plusユーザーの場合、o3は1週間当たり50メッセージまで、o4-miniは1日150メッセージまで、o4-mini-highは1日50メッセージまでという制限が課されています。また、一部のPlusユーザーには研究プレビューとしてGPT-4.5の利用が可能になっており、1週間当たり約50メッセージの使用制限があります。ただし、GPT-4.5の使用制限についてOpenAIははっきりと示しておらず、使用回数が制限に近づくと警告が表示されるとのこと。
Plusプラン |
特徴 |
使用制限 |
GPT-4o |
マルチモーダル対応(テキスト・画像・音声) 高速・高精度 |
無制限 |
GPT-4o-mini |
GPT-4oの軽量・高速バージョン コスト効率に優れ、簡易な処理や日常会話向け |
ほぼ無制限 ただし、GPT-4oが優先的に使用される |
o3 |
高精度・長文処理対応の大型推論モデル |
1週間当たり50メッセージまで |
o4-mini |
高速・軽量モデル 日常用途に最適 |
1日当たり150メッセージまで |
o4-mini-high |
o4-miniの高性能版 コーディングや視覚タスク向け |
1日当たり50メッセージまで |
GPT-4.5 |
創造性・多言語対応強化の研究プレビューモデル |
一部ユーザー限定に提供 週に約50メッセージ(変動あり) |
なお、記事作成時点では「GPT-4」が使用可能ですが、2025年4月30日以降は標準モデルがGPT-4oに置き換わるため、利用不可能になります。
◆Proユーザーが使えるモデル
Proは月額約3万円と、個人の契約できるプランとしてはかなり高額ですが、研究者や企業、AIエンジニアなどプロフェッショナルを想定したプランとなっており、Plusの完全上位互換となっています。Plusで使えるモデルがほぼ無制限で利用できるほか、o1シリーズが使用可能です。
Proプラン |
特徴 |
使用制限 |
GPT-4o |
マルチモーダル対応(テキスト・画像・音声) 高速・高精度 |
ほぼ無制限 |
GPT-4o-mini |
GPT-4oの軽量・高速バージョン コスト効率に優れ、簡易な処理や日常会話向け |
ほぼ無制限 ただし、GPT-4oが優先的に使用される |
o3 |
高精度・長文処理対応の大型推論モデル |
ほぼ無制限 |
o4-mini |
高速・軽量モデル 日常用途に最適 |
ほぼ無制限 |
o4-mini-high |
o4-miniの高性能版 コーディングや視覚タスク向け |
ほぼ無制限 |
GPT-4.5 |
創造性・多言語対応強化の研究プレビューモデル |
ほぼ無制限 |
o1 |
高度な推論力を持つ次世代モデル 戦略・数学・科学タスクに強い |
1週間当たり50メッセージまで |
o1-pro |
o1の強化版 最難関の問題にも対応可能な最上位モデル |
ほぼ無制限 |
o1-mini |
o1の軽量版 高速・効率的な応答 コーディングや日常用途に適する |
1日当たり50メッセージまで |
Proユーザーのリクエストは優先的に処理されるので混雑時にも遅延しにくく、新機能や次世代モデルに早期にアクセスしやすかったり、優先的なサポートサービスがついたりするというメリットがあります。
法人利用を想定したEnterpriseプランで使えるモデルについてはProプランと同じで、すべてのモデルについて使用はほぼ無制限となっています。また、企業のプロンプトやデータはモデルのトレーニングに使用されず、ユーザーが完全に制御可能。さらに、転送中あるいは保存されたデータは暗号化されるほか、チームでの利用を想定した管理コンソールやデータ分析が可能。32kトークンのコンテキストウィンドウも用意され、兆文の入力や大きいファイルの処理が可能になります。なお、EnterpriseプランはOpenAIへの問い合わせが必要で、料金も要相談となっています。