土曜日, 5月 17, 2025
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chatGPT、賢くなったなぁ|サトシ


2年くらい前にchatGPTが話題になったころ、私も触ってみました。私は趣味で小説を書いているのですが、その手伝いに使えないかと思って。その当時chatGPTにこういう質問をしてみました。

「バナナ」「猫」「待ち人はまだ来ない」をモチーフに小説を書いてください

その回答が次の文章です。
(改行にちょっと手を入れてます)

ある日の夕暮れ時、主人公の鈴木は自宅でバナナを食べていた。ひとしきりバナナを食べ終えた鈴木は、外で猫が鳴いているのに気づいた。窓を開けると、小さな猫が鳴いていた。その猫は鈴木の目を見つめ、しばらくしてから去っていった。翌日、鈴木はその猫が自分の家の前で待っているのを見つけた。何度もその猫に会ううちに、鈴木はその猫を可愛がるようになった。そして、その猫は自分の家の前で待つようになった。ある日、鈴木は自分が待ち人であることに気づいた。彼女との待ち合わせ場所は、彼女が猫を保護している保護施設の前だった。鈴木は彼女と再会するため、その場所で待ち続けた。彼女は来なかったが、代わりに猫が鈴木のところにやってきた。鈴木は猫を見つめ、待ち続けることが何を意味するのかを理解した。彼は自分が待ち続けたことで、猫を救うことができた。そして、その猫は鈴木の家にやってきて、鈴木の友達になった。それからというもの、鈴木は猫と一緒に過ごすことが多くなり、自分が待ち人であることを忘れていた。しかし、ある日、鈴木は再びその場所で待ち続けた。そして、彼女がやってきた。彼女は猫を連れてきていた。鈴木はその猫と再会し、彼女とも再会することができた。鈴木は自分が待ち続けることで、新しい友達を得ることができたことを知った。そして、彼は猫と一緒に新しい人生を歩むことを決めた。

うん、意味が分かりません。

小説どころかあらすじとしても破綻してます。同じ質問をついさっきしてみました。(こちらも改行は修正しています)

「バナナ」「猫」「待ち人はまだ来ない」をモチーフに小説を書いてください

タイトル:バナナと猫と待ち人と

 駅前のベンチに座ると、彼女は紙袋からバナナを一本取り出して皮を剥いた。朝食代わりだ。電車の遅延で予定が狂ったせいか、唇の端に苛立ちを含んだまま咀嚼している。駅のスピーカーからは「運転再開の目処は立っておりません」という無慈悲なアナウンスが繰り返されていた。傍らには、いつからか一匹の猫がいる。黒と白のまだら模様。妙に落ち着いた瞳で、彼女の手元のバナナをじっと見つめていた。「猫って……バナナ食べるの?」思わず呟くと、猫は小さく「にゃあ」と鳴いた。どうやら答えたつもりらしい。彼女は少しバナナをちぎって地面に置いた。猫は匂いを嗅ぎ、鼻をひくひくさせてからプイと顔をそむけた。「やっぱりね。だよね」猫は再び彼女の顔を見上げた。まるで「そんなことより、誰を待ってるの?」と問いかけるように。彼女は、スマートフォンの画面をちらりと見た。メッセージアプリは既読がつかないまま、3時間が経過している。電波が悪いのか、それとも――。「……待ち人は、まだ来ないの」猫はそれを理解したように、静かに彼女の足元に丸くなった。膝の上に乗るわけでもなく、ただ「隣にいる」と言わんばかりの距離感で、毛をなめ始めた。彼女はふと、口角をわずかに上げた。どこか遠くで、列車のブレーキ音が響いた。風がバナナの香りを運び、ベンチの上の午後を撫でていく。まだ来ない誰かを思いながら、彼女は最後のひと口をかじった。そのとき猫が、ふいに顔を上げた。

その視線の先、改札の向こうに――。

(了)

話に齟齬はないし、読み手の想像力に投げている余韻のある終わり方です。3っつのお題がどれも同じくらいの比重で登場してますし。ちゃんと「小説」です。ついでに挿絵も描いてもらいました。

この作品に挿絵をつけてください。

うん、さすがに求めすぎましたね。AIらしく「文字が画像として書けない」とか「手足の末端がおかしい」という特徴がでてます。

人間が駅のホームに生えているようで、筒井康隆先生の「佇むひと」を彷彿させます。

まあ、質問する人間の質問スキル(プロンプトを書く能力)が大きいわけですが。

ともあれ、やり方次第で小説を書くことができるレベルに達してるようです。
次はトランプで対戦型のカードゲームを作っていただきましょう。

サトシ

旅行先で泊った安ビジホと、好きな創作物を深読みして語ってます。



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