Cellid、視度補正機能を備えたARグラス用レンズ「Cellid Precision Fit Lenses」発表 :

 Cellid株式会社は4月3日に、ARグラス利用時の視度補正機能を備えたレンズ「Cellid Precision Fit Lenses(セリッド プリシジョン フィットレンズ)」を発表した。同レンズは、視度補正機能とAR画像のライトフィールドコントロール機能を兼ね備え、ARグラスの実用性を向上させるという。

 ライトフィールドコントロール機能は、装着するレンズを適切に選ぶことで、AR画像の見える距離を調整できるというもの。例えば、作業現場などでAR画像のマニュアルや動画を参照しながら近距離で作業を行う場合、作業距離に適した「Cellid Precision Fit Lenses」を装着することでAR画像の光学的距離を調節し、実作業を快適にサポートするAR体験が可能になるという。

 世界で近視人口の増加が懸念されている中で、ARグラス利用時の視度補正機能はARグラスの普及にあたって課題になっているという。同社は独自の光学シミュレーション技術などによって、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さ、鮮明な画像のARグラス用レンズを開発しており、今回、視度補正機能を備えた「Cellid Precision Fit Lenses」を開発したとのこと。

「Cellid Precision Fit Lenses」の主な特徴としては、視度の調整によって現実世界のものがしっかり見えて快適なAR体験を可能にする視度補正機能、AR画像の光学的距離を調整して利用シーンを最適化するライトフィールドコントロール機能。また、特にCellidのフルラミネーションタイプのARグラスレンズと組み合わせることで、従来の眼鏡店でもARグラスへの装着が可能というARグラスへの装着の容易さ、を挙げている。

 同社によると、ARグラスの主な構成要素であるレンズ(ウェイブガイド)と視度補正レンズの形状は、それぞれ平面と曲面という構造上の矛盾があるという。また、必要なレンズ強度を従来の球面レンズで設計すると縁厚が増すなど、ARグラスに適した視度補正レンズの実用化には解消すべき課題が複数あるとのこと。Cellidでは、こうした課題を解決する技術として独自のSCL技術(Small base Curved Lens technology)を開発し、「Cellid Precision Fit Lenses」の製品化を実現したとしている。同社では、継続的な設計と製造技術の改善に取り組んでおり、4月後半にはさらに改良を加えた薄型モデルのサンプル提供開始を予定しているという。


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