🧠 あらすじと概要:
あらすじ
『Coda あいのうた』は、聴覚障害を持つ両親を持つ聴者の高校生ルビーの物語。音楽の才能を生かして音楽学校に進学することを目指すルビーは、家族の漁業を手伝いながら、聴者でない家族との間に葛藤を抱えます。彼女は家族の通訳としての役割を果たしつつも、聴者であるがゆえの孤独感やプレッシャーを感じています。音楽の才能を周囲に認められる一方で、家族との関係にはさまざまな問題が生じます。コンサートでの感動的な経験やオーディションでの再会を通じて、家族との絆を深めていく様子が描かれています。
記事の要約
この記事では、『Coda あいのうた』の感動的なストーリーが紹介されています。ルビーが聴覚障害を持つ家族との間で抱える葛藤や孤独感、音楽への情熱が描かれています。家族の期待やプレッシャー、彼女の音楽家としての道を選ぶ中での心の葛藤が強調されています。特にラストのオーディションシーンでは、家族との和解が象徴的に表現され、感動を呼び起こします。この映画は、障害や家族の絆、自己アイデンティティ、コミュニケーションの重要性について考えさせる作品であると締めくくられています。
『Coda あいのうた』は、感情的なやりとりに深みがあっていい物語でした。Codaとは聴覚障害の親を持つ聴者の子どものこと。音楽の才能を持つルビーは、その才能のために聴者でない他の家族と溝ができてしまう。
ルビーは高校で音楽の世界に足を踏み入れ、その過程で才能を見出され、音大進学を勧められるが、その進路と漁業を営む聴覚障害の家族との葛藤が生じていく。通訳としてずっと頼られているけれど、唯一の聴者であることに家族の中で疎外感もある。何回かであればあまり苦ではないかもしれないがそんな状態が家族という近い関係の中で長く続くことはルビーにとって鬱陶しさやプレッシャー、寂しさでもあったのではないかなと感じる。ルビーの母は彼女の歌を反抗期と勘違いしたり、家業のため、聴者のルビーに協力して欲しいと思っている。その一方で、ルビーの兄は「犠牲になるな」と怒るシーンもあり、家族もルビーに対して違った気持ちを持っている。しかし、コンサートでルビーたちの歌に感動する聴衆を見て、両親はルビーの才能を信じることができるようになる。
ラストの音大入試のオーディションシーンは圧巻だ。ルビーは二階席に家族が座っているのに気付き、手話を交えて歌い始める。ここは家業と進路の葛藤や対立を乗り越えて、家族と和解していることが象徴されているシーンだと感じた。とても心温まるシーンでした。
Codaは障害や家族、進路についての他にも、相手の内的世界、アイデンティティや孤立、コミュニケーションなど様々なことを考えさせるような映画で、ストーリーも感動的でした。
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