面倒くさがり屋に難しい仕事を任せろ。
最も簡単な方法を見つけ出すから。
今回は生産性を高めるためのマインドとして非常に有効なBe Lazyという考え方を紹介します。
Be Lazyは直訳すると「怠惰であれ」ですが、その意味するところは、
「最小の努力で最大の成果をねらう」
ということです。
不要な作業や付加価値のないものをなくしていき、少ない労力で楽をすることを考えます。
逆に、毎回同じ作業を繰り返すなど労力を減らす努力に着目しないような姿勢は、「怠惰」ではなく、まじめと言えるかもしれないけれど生産性が上がらない典型です。
Be Lazyの考え方は、特にAI時代とは相性が良いです。
AIを使って作業することは、「少ない労力で成果を出す」ことそのものだからです。
すでにAIを業務で活用している方には強く納得いただけるでしょう。
Be Lazyの良いところは「怠けたい」という脳が根源的にもっている性質を原動力にしているところです。
もし、まだ労力を減らす視点が不足しているという人は、ぜひ今のうちにBe Lazyのマインドを身につけていきましょう!
やることを減らすのがBe Lazyの肝
結論、Be Lazyを実践する上で最も重要なのは、やることを減らすことです。
まずはこの1点に集中するのが良いと思います。
Be Lazyの話をするときによく出てくるのがパレートの法則(2:8の法則)です。
パレートの法則とは
全体の結果の8割が、全体の2割の要素によって生み出されているという経験則
例えば、
-
売上の8割は2割の顧客によって生み出されている。
-
会社の利益の8割は、従業員の2割によってもたらされている。
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ソフトウェアの利用者の8割は、機能の2割しか使っていない。
このようなことが経験的に成り立っているということです。
これを業務でいうと、業務時間の2割の時間で、全体の8割の成果を生み出していることになります。
つまり、2割の時間がほとんどの成果を生み出しているのであって、8割は直接的な成果に結びついていないことが多いわけです。
であれば、本当に重要な2割を見極めて、8割の時間を奪っている作業を思い切ってカットしていく姿勢が必要です。
大昔から、戦略論で重大な論点になってきたのはリソース配分です。
戦であれ、事業であれ、指導者は常にヒト・モノ・カネといったリソース不足に悩まされ、その限りあるリソースをどう配分するかが勝敗の分かれ目でした。
これは現代の個人でも全く同じことで、限られた時間を何に集中させるか?
これこそが個人の人生戦略の肝となる部分です。
この点において、Be Lazyは非常に大きな助けになります。
ちなみに、この2:8の考え方はグーグルなどでも働き方の中でとりいれられており、生産性高い組織や個人には染み付いている考え方でもあります。
生産性の高い20%の仕事に集中し、残りの80%を減らしていくもしくは自動化していく姿勢をもっていましょう。
ではどうやって20%の仕事を選び出せばいいでしょうか?
リストから1つ選ぶ
20%の重要な仕事を選び出すのに有効なのは以下の手順です。
①仕事をリスト化する
②最も重要な1つを選ぶ
単純ですね。
やることはこれだけで、これ以上の説明は要りません。これを実践します。
現代経営学の父ピーター・ドラッカーは次のように言っています。
成果をあげる秘訣を一つだけあげるならば、それは集中である。
成果をあげる人は最も重要なことから始め、しかも一度に一つのことしかしない
実際の仕事の場合はたった1つの作業をやるというのは現実的でないという人も多いと思います。
そのときは、リスト化した仕事に優先度をつけましょう。
ただし、このとき注意したいのが、「優先順位をつけて順番に全部やる」のが目的ではないということです。
Be Lazyな態度でやることを減らすのが目的ですから、優先順位の低いもののうち、不要な仕事は削除するようにしてください。
ちなみに優先順位をつける作業はChatGPTなどのAIが得意なところなので、壁打ちすると優先順位付けの作業自体にそれほど時間はかかりません。
仕事でも学習でも、最も重要な1つに集中することが成果を出す上で最も重要です。
成果のでない大部分(80%)の作業は極力カットしていきましょう。
まとめ
今回はBe Lazyについてみました。
「最小の努力で最大の成果をねらう」上では、まずやることを減らすことが大切です。
限られた時間を何に集中させるか?
これを日々吟味する習慣を持ちましょう。
成果をあげる人は、最も重要なことから始めて1つのことに集中するという特徴をもっています。
作業の自動化や効率的なAI導入で、さらに成果が高まりやすくなるでしょう。
ぜひ今日からBe Lazyを取り入れてみてください!
ではまた!
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