AppleはiPhone 17 Proで耐衝撃性の高い反射防止ディスプレイコーティングを採用することを計画していたのですが、これがキャンセルされたとApple関連メディアのMacRumorsが報じています。
iPhone 17’s Scratch Resistant Anti-Reflective Display Coating Canceled – MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/04/28/iphone-17-anti-reflective-coating-canceled/
Apple reportedly scraps iPhone 17 stronger anti-reflective display
https://appleinsider.com/articles/25/04/28/apple-reportedly-scraps-stronger-anti-reflective-display-planned-for-iphone-17
2024年3月、中国のApple関連リーク情報サイトとして知られるInstant Digitalが、iPhone 17のディスプレイガラスに「想像以上に傷がつきにくい」という「超硬質反射防止層」が採用されると主張しました。
AppleはiPhone 17シリーズのハイエンドモデルであるiPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxに、「超硬質反射防止層」を採用する予定でした。しかし、ディスプレイコーティング工程のスケールアップに問題が発生したため、iPhone 17 Proへの「超硬質反射防止層」の採用は中止となったと報じられています。
Appleはガラス製品メーカーのコーニングと共同で、ガラスセラミック素材を使用した独自のディスプレイガラスであるCeramic Shieldを開発しています。Ceramic Shieldは2020年にiPhone 12で初めて導入され、iPhone 11と比較して耐落下性能が4倍向上していると宣伝されました。その後、iPhone 15に搭載された新しいCeramic Shieldは、「どのスマートフォンのガラスよりも頑丈」と宣伝されています。
Appleの中の人が「iPhone 12」の5G対応やMagSafe、Ceramic Shieldなどの新機能について語る – GIGAZINE
Appleは既存のiPhoneに指紋がつきにくい撥油コーティングを施していますが、反射防止技術にはあまり力を入れていません。しかし、MacおよびiPad Proでは反射を抑えるためのNano-textureガラスを採用しています。なお、Nano-textureガラスがどの程度反射を抑えることができるのかは、以下の記事を読めばわかります。Appleの開発していた「超硬質反射防止層」が、Nano-textureガラスや別のコーティングに置き換えられることになったのか、それとも採用が延期されただけなのかは不明です。
M4搭載iPad Proに反射を抑えるNano-textureガラスは必要なのか?通常のディスプレイと比較してチェックしてみた – GIGAZINE
なお、Appleの競合他社であるSamsungはGalaxy S24 Ultraで、反射を従来比で最大75%低減することができるGorilla Armorと呼ばれるディスプレイパネルを採用しています。この技術により、明るい照明環境下でもコントラストが向上し、太陽光下や明るい室内でもよりリアルな色彩を再現することが可能と宣伝されています。
以下はGalaxy S24 Ultra(下)とiPhone 15(上)を並べて撮影した写真。Galaxy S24 Ultraの反射防止特性が高いことがよくわかります。
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