
アメリカで、Appleのような大手アプリストア運営会社に対してサードパーティーのアプリストアを認めさせる法案が提出されました。サードパーティーのアプリストアを認めないAppleのような会社を是正し、競争を促進する目的があります。
Rep. Cammack Introduces App Store Freedom Act To Promote Competition & Protect Consumers | Representative Kat Cammack
https://cammack.house.gov/media/press-releases/rep-cammack-introduces-app-store-freedom-act-promote-competition-protect
A new bill would force Apple to allow third-party app stores | The Verge
https://www.theverge.com/news/662180/app-store-freedom-act-apple-third-party-app-stores
2025年5月6日、支配的なアプリストア運営者による反競争的行為を禁止し、モバイルアプリ市場における競争を促進し、消費者と開発者を保護することを目的とする法案「(PDFファイル)App Store Freedom Act」が提出されました。
この法案は、アメリカで1億人以上のユーザーを抱える大規模アプリストア運営者に対し、サードパーティーのアプリストアをデフォルトとして設定すること、サードパーティーのアプリストアからのアプリインストールを認めること、プリインストールされたアプリを削除または非表示にできるようにすることを認めさせるものです。
法案ではAppleの名前は挙げられていませんが、Appleはアメリカで1億人以上のユーザーを抱えており、サードパーティーのアプリストアからのアプリインストールを認めていないため、この法案の対象となります。またGoogleも対象です。
上記に加え、企業が開発者に対して費用や差別なくインターフェース・機能・開発ツールへのアクセスを提供すること、アプリストア運営者が独自の決済システムを認めなかったり、価格の均一化を義務付けたりするのを禁止することも含まれています。
決済システムについては、アメリカで行われたApple対Epic Gamesの裁判が背景にあると考えられます。この裁判でApple側の行為がとがめられ、アプリ開発者に独自の決済システムを認めさせる命令がAppleに下ったばかりです。
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法案を提出した共和党のカット・キャマック下院議員は、「この法案の本質は消費者と開発者の競争的な市場を促進することです。主要なプラットフォームに不要な代償を支払うことなく、自由なアプリや支払い方法を選択できるようにならなければなりません」と述べました。
法案には、違反した場合は連邦取引委員会から罰金を科し、違反1件に付き最大100万ドル(約1億4300万円)の追加の罰金を求めると記されています。
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