
Amazon傘下の自動運転車開発企業である「Zoox」が、アメリカのラスベガスで起きた交通事故を受け、ソフトウェアリコールを自主的に実施しました。
Zoox issuing voluntary software recall | Zoox
https://zoox.com/journal/2025-april-safety-recall-report/
Amazon’s robotaxi unit Zoox agrees to software recall after self-driving Las Vegas crash | Reuters
https://www.reuters.com/technology/amazons-robotaxi-unit-zoox-recalls-vehicles-after-self-driving-las-vegas-crash-2025-05-06/
Amazon’s Zoox issued a robotaxi software recall after a crash in Las Vegas | The Verge
https://www.theverge.com/news/662321/amazon-zoox-recall-robotaxi-las-vegas-crash-software-fix
2025年4月8日、アメリカのラスベガスでZooxのロボットタクシーと一般乗用車が衝突するという事故が起きました。この事故を受け、Zooxはロボットタクシー270台のソフトウェアリコールを実施するべくアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)にリコール報告書を提出しています。
Zooxは今回のリコールの原因となった衝突事故について、「このリコールは自主的なものです。NHTSAに提出したリコール報告書は、無人状態のZooxのロボットタクシーと乗用車の間で起きた事故に関するものです。負傷者は報告されておらず、両車両とも軽微な損傷にとどまっています。この事故は乗用車がロボットタクシーが走行していた車線に急速に接近してきたことにより起きたものです。Zooxのロボットタクシーは乗用車が前進すると予測し、減速して右に操舵しました。しかし、乗用車はZooxのロボットタクシーに完全に道を譲りながら、路肩車線に停車。Zooxのロボットタクシーは急ブレーキをかけたものの、衝突は避けられませんでした」と詳細に説明しています。
事故発生時、Zooxは社内プロセスと車両運用の一環として、直ちに対策を講じました。リモートオペレーションチームはラスベガス市警察に通報し、すべてのロボットタクシーの運行は一時停止され、Zoox社内では安全性に関するレビューおよび分析が開始されたそうです。さらに、Zooxは今回の事故について即座にNHTSAに報告してもいます。
ロイターの報道によると、「Zooxの車両が時速40マイル(約64km)以上の速度で走行中に、垂直に私道から車両が侵入してきた場合」に、今回の事故のような問題が発生する模様。
分析および厳格なテストを経て、Zooxは今回の事故の根本原因を特定することに成功。そして、事故の原因を修正するために、Zooxの全車両にソフトウェアアップデートを実施しています。Zooxのロボットタクシーだけでなく、テスト車両を含む走行中のZoox車両すべてにアップデートは実施されたそうです。
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