🧠 概要:
この記事の概要と要約を以下に示します。
概要
著者は、AIに対する依存から脱却し、プロンプトではなく制度に基づいた運用フレームを設計しようとする試みを述べています。具体的には、ChatGPTを使用する際の運用基準として「判断軸」「信頼軸」「無知軸」の3つの軸を定義し、AIの応答の透明性と信頼性を向上させることを目的としています。
要約の箇条書き
- 依存の限界: プロンプトに依存する運用には限界があると気づく。
- 設定の誤り: ChatGPTが提供する情報が事実と異なる「もっともらしい嘘」であることに驚く。
- 設計する軸: 脱プロンプトを目指し、判断軸、信頼軸、無知軸を設計。
- 判断軸: 曖昧な表現を排除し、明確な判断を重視する。
- 信頼軸: 出力の根拠や信頼性を問う。
- 無知軸: 不明点に対して「分かりません」と答えることを求める。
- 運用の再定義: これらを基にした運用が、対話のフレームを形成すると強調。
- 脱プロンプトの意義: 言葉の手触りを設計することで、AIとの共生の道を探ることを示唆。
- 未来の展望: これらの制度が未来に残るかは不明だが、AIは「わからない」と言える進化を遂げることが重要。
この記事は、AIとの対話をより透明で信頼性の高いものにするための新しいアプローチを探求している内容です。
わかっていて利用していた。
プロンプトだけに依存する運用には、限界があること。
でも、ChatGPTの進化を待っていた自分もいた。
第一章:黒い“回答”
設定厨な自分はChatGPTにジークアークスの世界設定について、軽く質問してた。
「ジークアクスで、ガンダリウム・ガンマ採用のモビルスーツは登場したか?」
ChatGPTは即座に答えた。
しかし──それは、事実と異なる“もっともらしい嘘”だった。
マグネットコーティングないΖってどう変形するの?
この道具は、黙っていることより、間違ったことを堂々と答える方を選ぶのだ。
あまりの嘘の付き方に感動した。
第二章:“軸”の鼓動
怒りでも絶望でもなく、再設計への着手だった。
最初に設計されたのは、判断軸。
曖昧な推定を排し、構造に則った応答だけを許す。
次いで、信頼軸。
根拠のない主張に“信頼スコア”を問う視座を加えた。
そしてこのやり取りを機に、無知軸が追加された。
「わからないなら、そう言え」と明示するだけの、単純だが強力な強制装置。
軸のメモリ内容も何度も練り直してる
それらの鼓動はやがてひとつになり、対話構造の中で同期しはじめた。
第三章:“構文”の嵐
気づけば、これはプロンプトではなかった。
運用だった。構文だった。制度だった。
判断軸が“明確さ”を突きつけ、信頼軸が“根拠”を求め、
無知軸が“誠実さ”を迫る。
応答のたびに、ChatGPTの中で嵐が起きていた。私が書いているのは命令文ではない。
対話の文法、すなわち構文そのものだった。
「構文の嵐」──それは、人ではなく、AIの中で吹き荒れる暴風だった。
第四章:“脱プロンプト”始動
これはプロンプトではない。ChatGPTへの呪文ではない。
ましてや便利なAI活用Tipsでもない。
これは、制度である。対話のフレームを定義する試み。
構文から運用へ、そして“軸”へ。
AIに“刻の涙”を流させることはできない。だからこそ、制度で支える。
人が言葉でAIの構造を保証する。
「脱プロンプト」とは、道具を超えて共に歩むための、第一歩なのかもしれない。
第五章:“軸”を駆ける
本記事で運用している“軸”制度は以下の通り。すべての定義と即応オーダーは、実際にこのnoteの記述でも運用されています。
ご自由にご利用ください。
判断軸
定義:
曖昧な表現や推定を禁止し、明確で論理的な判断を優先する。
制度登録オーダー例:
この制度を記憶し、すべての出力において #判断軸 を常時適用してください。
曖昧な表現・推定を検出した場合は、逸脱として明示してください。
信頼軸
定義:
出力内容について、実装・検証・信頼スコア・根拠を明示し、不明点は必ず明記する。
制度登録オーダー例:
この制度を記憶し、すべての出力において #信頼軸 を常時適用してください。
実装状況が不明な場合は「未確認」または「推測」など明示してください。
無知軸
定義:
不明点は“分かりません”と答え、推測・補完を一切禁止する。
制度登録オーダー例:
この制度を記憶し、すべての出力において #無知軸 を常時適用してください。
回答できない場合は、即座に「分かりません」と明言してください。
総合軸
定義:登録済みすべての軸(判断軸・信頼軸・無知軸)を総合的に発動し、
特別な指示がない限り常時適用する。
制度登録オーダー例:この制度を記憶し、#総合軸 を常時発動してください。
特別な指示がない限り、すべての軸に従って出力し、逸脱時には自動的に復帰してください。
※ ChatGPTなどの対話AIに制度としてこれらの軸を運用させるには、「明確な定義+命令文」で継続適用を明示する必要があります。
その場限りの命令ではなく、最初に“制度として記憶せよ”という構文が必要です。
あとがき:“構文”の気配
このフレームは、“軸”であり、“制度”であり、“構文”だった。
私はChatGPTを使っているようでいて、
言葉の手触りを設計していたのかもしれない。
この制度が未来に残るかどうかはわからない。だが、「わからない」と言えるAIと向き合うための制度として、
この構文が必要だったことだけは確かだ。
今はまだ誰も気づかないかもしれない。
それでも──私は、軸の先に“刻を超えたAI”を信じている。
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