木曜日, 5月 22, 2025
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AIで書いたの?と言わせない文章術Haru

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概要

この記事では、AIが文章を書くことが容易になった現代において、著者が求める「本物の文章」とは何かを考察しています。著者は自己の文章がAIにより軽視されていると感じつつも、思考や感情を表現することでしか書けない「本物」の文章を書く重要性を訴えています。感情や経験を豊かに表現することで、読み手とつながる文章を書くための具体的な視点や方法を提供しています。

要約(箇条書き)

  • AIの影響: 文章を書く行為が軽く見られる時代に突入し、AIが整った文章を瞬時に生成できる。
  • 文章と文書の違い: 正確な文書が重要だった昔とは異なり、今は思考や感情を込めた「本物」の文章が求められている。
  • 自分らしい書き方: 読者に向けて「自分らしい表現」をすることが重要で、単なる情報の羅列ではなく心に届く文章が求められている。
  • 具体的な視点: 文章を書く際は「誰にどうなってほしいか」を逆算することが大切。
  • 感情的な描写: 感情や情景を具体的に描写することで、より深い共感を得ることができる。
  • 文章の削減: 文章は短く、伝えたいことを絞り込むことが大切である。
  • 人間らしさの重要性: 完璧でない文章でも「人間らしさ」や「リアルさ」が求められ、読む価値がある。
  • 書くことの意味: 自分を知り、他者とつながる手段としての「書くこと」の価値が残っている。

AIで書いたの?と言わせない文章術Haru

Haru

悪気は、ない。

それでも、その言葉は胸に突き刺さった。

夜中に泣きながら直した原稿。
添削で真っ赤に染まった下書き。

あの悔しさも、もがきも、眠れぬ夜も、

すべては、文章を書けるようになるために必要だった。

けれど、いまはAIが迷いも葛藤もなく、

数秒できれいな文に整えてしまう。

ああ――

文章を書くという行為が、こんなにも軽く見られてしまう時代が来るなんて。

私が積み重ねてきた「書く」という行為は、
いまや誰にでもできる「作業」に見えてしまっている。

いったい何のために、ここまで書いてきたのだろう。

私はもう、必要とされないのだろうか。

そんなとき―― 
私は、一冊の本に救われた。

私が書いていたのは文章じゃなかった

前田安正氏の著書『AIに書けない文章を書く』(ちくまプリマー新書)の冒頭には、こんな一節がある。

国語辞典の『大辞林』(ウェブ版)によると、文章は、「書き手の思考や感情がほぼ表現し尽くされているーまとまりの統一ある言語表現」です。

つまり、AIには思考や感情がないので、文章は書けないのです。

引用:前田安正『AIに書けない文章を書く』(ちくまプリマー新書485)2025年

私はハッとした。

私がこれまで書いてきたのは、「文章」ではなく、
「文書」だったのかもしれない。

※文書とは「文字で書き記したものの総称」  

デジタル大辞泉

かつては、「わかりやすく、正確に、ミスなく書けること」そのものが武器になった。

だが、いまは違う。

誰でもAIを使えば、きれいに整った文面を、
いとも簡単に手に入れられる。

そんな時代に、

人は、ただきれいに整えられただけの文面を、
わざわざ読みたいと思うだろうか?

いま、書き手としての在り方が問われている。

私たちは、
これからどう書いていけばよいのだろうか。

「本物」が求められる時代にどう書くか

「これ、AIが書いたの?」 

そう問われたときは、
がっかりするよりも、こう捉えるのはどうだろう。

“本物”を探しているサインだ。

生成AIの登場により、文面の完成度は格段に上がった。

そして、情報は、あふれかえっている。

そんななかで、読み手が本当に求めているのは、
「あなたにしか書けない表現」なのだと思う。

「そんなことは聞き飽きた」
そう感じた人もいるかもしれない。

では、どうすれば、
自分らしさがにじむ文章が書けるのか。

そう問われたとき、
うまく答えられる人は、そう多くない気がする。

私なりに試行錯誤してきたなかで、
いま、大切にしている4つの視点がある。

1.「誰にどうなってほしいのか」から逆算して書く

書き出す前に、まず問いかけたい。

この文章は、誰に届けたいのか。
その人にどう変わってほしいのか。

「何を書くか」や「どう書くか」は、そのあとでいい。
最初に考えるべきは、

誰に

だ。

ここを曖昧にしたまま書き出すと、
文章はたいてい「自分語り」か「情報の羅列」になってしまう。

書くとは、伝えること。
伝えるとは、誰かの行動や気持ちを変えること。

だからこそ、“伝わる文章”は、
いつも「誰かひとり」に届くように書かれている。

2.誰かひとりに向けて書く

読者が本当に求めているのは、「あなたの話」ではない。

あなたの話を借りて、自分の気持ちに気づきたい。

実際に自分が読者側になったとき、
こう思うことが増えていないだろうか。

「文面はきれいだし、よくまとまっているけれど、
読んでも心に残らない。」

その理由は、届けたい相手の不在だと思う。

だからこそ、大切なのは、
“たったひとり”に向けて書くこと。

ラブレターと同じ。

「これ、まるで私のことじゃん」
「いまの私に向けて書いてくれている」

そんなふうに感じてもらえる文章は、必ず届く。

たとえば、「フリーランスの働き方」について書こうとするとしよう。

読者像を具体的に想定できているかどうかで、伝わり方は大きく変わる。

■「何を書くか」から考えた場合フリーランスになるメリットは、自由な働き方ができることです。自分の好きな時間や場所で働けます。しかし、孤独や不安もつきものです。

安定収入を得るためにはスキルアップと営業力が必要です。

情報は網羅されている。
しかし、「誰のために書かれたか」が見えてこないため、記憶に残りにくい。

■「誰にどうなってほしいか」から書いた場合・想定読者:30代・都内勤務の会社員女性・働き方や生き方に迷っている・フリーランスに憧れはあるが、まだ調べてもいない満員電車に揺られる朝。スマホをぼんやり見つめながら、「このままの働き方でいいのかな?」そんな不安が、ふと頭をよぎったあなたへ。フリーランスの働き方は、決してラクではありません。

でもそれ以上に、自分で決めた道を生きている実感があります。

文の構成や語り口が、より自分ごととして伝わってくるのではないだろうか。

たったひとりの心を動かすつもりで書くこと。

それが、結果として多くの人の心に届く文章を生む近道にもなる。

3.感情や情景は細部で描く

何かをすぐに調べたいときは、
AIで十分かもしれない。

けれど、言語化できないモヤモヤを抱えているときや、

言葉にならない気持ちを、誰かの経験に重ねて確かめたいとき。

そんなときは、AIの整った回答ではなく、
誰かのストーリーを求めている。

そして、そのストーリーを伝えるには、ひとつのコツがある。

それは、

具体的な情景を描くこと。

日常の一場面を切り取ることで、

感情はぐっと伝わりやすくなる。

たとえば、
ただ「とてもつらかった」と書くだけでは、共感は生まれにくい。

けれど、こう書いたらどうだろう。

上司が落胆した表情を見て、どれだけ自分が力不足だったのかを突きつけられた気がした。言葉にならないほど、悔しかった。

胸が、締めつけられた。

それだけで、情景が立ち上がり、心が少しざわつく。

さらに、その前後にある出来事や背景を描くと、

読者はもっと深く感情に入り込める。

会社でのプレゼンに失敗した。上司は何も言わずに資料を閉じた。でも、私はわかっていた。

「期待はずれだった」という空気が、部屋に満ちていた。

こうした細部の描写が、読み手の心を揺さぶる。

大切なのは、「何を感じたか」ではなく、
「どんな状況のなかで、なぜそう感じたのか」

それが、AIにはまねできない、
“あなたの言葉”になる。

小説のように書く必要はない。

だが、もし自分の文章が情報の羅列やノウハウの提供で終わっていると感じるなら、まずは、自分の日常の一場面を切り取ることから始めてみてはどうだろうか。

4.削る勇気を持つ!

文章は、長いと読まれない。

伝えたいことがたくさんあると、ついすべて盛り込みたくなる。

だが、読み手が本当に覚えられるのは、
せいぜい2〜3個。

大切なのは、絞ること。

言いたいことを、ひとつに決める。
あとは思い切って、削る。

・同じ話を、言い換えて繰り返していないか・一文が長すぎていないか(40〜60文字がひとつの目安)

・本当に必要なエピソードか

こうした削る技術は、
言葉を研ぎ澄ませる力でもある。

端的に伝えるためには、
的確な言葉を選ばなければならない。

そして、その言葉選びの感覚を磨くには、
よい言葉に触れることが一番の近道だ。

おすすめは、書籍の「タイトル」。

たった十数文字で、著者の伝えたい本質が凝縮されている。

たとえば『伝え方が9割』『嫌われる勇気』

『思考は現実化する』

短いのに、記憶に残る、伝わる。
そんな言葉を日々、インプットすると、自分の表現も磨かれていく。

私自身、まだまだうまくできているわけではない。

でも、「削る」を意識するようになってから、伝わり方が確実に変わったと感じている。

文章は、生き方の表れである

AIに悩みを打ち込めば、即座に答えが返ってくる時代。 

だからこそ、表面をなぞっただけの解説や、情報を並べただけの記事は、もはや読まれなくなってきている。

いま求められているのは、
「うまさ」ではない。

人間らしさ、リアルさだ。

完璧な文章じゃなくていい。ちょっと歪で、不器用でも、

その人にしか語れない言葉こそが、誰かの心に残る。

書くという行為は、自分という人間を、
少しずつ差し出していくことなのだと思う。

だから私は、もっといろんな世界を見たい。
いろんな人と出会い、価値観を揺さぶられたい。

そして、その経験を綴った文章が誰かひとりに届けば、
それだけで書く意味があると、私は思う。

書くことを通して、自分を知り、誰かとつながれるなら。

この時代に「人が書くこと」の価値は、まだきっと残っている。

私も、あなたも。

自分の言葉を信じて、
今日もまた、書いていこう。

#最近の学び

Haru

フリーランス✍️ “自分を見つめる”探求家人の心を動かす最高傑作をつくりたい元・人生迷子生き方は、“想像すること”から始まる▷自己実現・自己成長の先にある感動を、もっとたくさんの人へ



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