スポーツ観戦、特にプロ野球が好物の筆者は、長年、阪神タイガースを応援しています。
そんな筆者は、4月24日に発表されたNTTドコモの新料金プラン「ドコモ MAX」には、かなり度肝を抜かれました。月額4200円のDAZNが見放題という特典に強烈なインパクトを覚えたからです。
魅力に感じたのはDAZNだけではありません。海外出張に行く際、ahamoの通信量がそのまま利用できることにとても助けられていたことから、「ドコモ MAX」の海外ローミング対応にもグッときたわけです。
発表から本稿執筆までいろいろと考えました。その上で、結論を先にお伝えすると、筆者はひとまず「ドコモ MAX」を選ばないことにしました。その大きな理由は、冒頭に触れた通り「阪神タイガースファンだから」というもの。
いや、プロ野球ファンなら契約してもいいのでは? と思われるでしょう。確かにその通り。ただ、阪神タイガースには独自の配信サービス「虎テレ」(筆者の場合は月額680円、直接契約では月額660円)があるのです。
DAZNと比べ利用料が圧倒的に安い「虎テレ」は、基本的にタイガース主催試合しか視聴できません(巨人戦、交流戦のビジター試合も配信)。スマートテレビ用のアプリもなく、テレビにキャストして視聴すると、やや画質は荒く感じます。ちなみにDAZNと比べると遅延は抑えられているというファンの声をよく目にします。
一方、DAZNは広島カープ主催試合以外を全て視聴できます。スマートテレビ用のアプリもあり、スマホ・タブレットだけではなくテレビでも視聴しやすい。
じゃあDAZNのほうが……とはなりませんでした。やはり「虎テレ」の価格の安さが魅力的ということになります。さらに言えば、せっかく球団による独自サービスがあるなら、そちらを使いたいというファン心理も大きい。
ただ、こう言えるのは、繰り返しになりますが筆者が阪神ファンだから。もしかしたら巨人ファン、はたまたパ・リーグファンも同じような考え方をされるかもしれません。つまり巨人なら「GIANTS TV」(月額1320円)、パ・リーグは「パ・リーグTV」(通常月額1595円)と、独自配信サービスがあるからです。余談ですが、パ・リーグファンは、楽天モバイルを契約すると無料で「パ・リーグ Special」という配信サービスを利用できます。
セ・リーグのほかの球団のファン、あるいはサッカーファンや、さまざまなスポーツを視聴したいという人にとって「ドコモ MAX」は十分、魅力的。すでに契約を決めた人、あるいは悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
スマホの料金プランとして、DAZN抜きで考えると「ドコモ MAX」は一定の魅力を感じさせます。「ahamo」はとても割安な料金プランで、30GBに増量されたことでも使いやすさが増しています。しかし「通信量使い放題」を契約すると、本当にスマホの使い方、特に動画を観る姿勢がガラッと変わります。
そこで割引などを勘案して料金を検討したい……となると、ちょっと話が長くなりますので、それはまた次回以降に。同じような悩みを持つ方には、ひとまず本誌連載「スマホとお金」の解説記事をオススメします。
🧠 編集部の感想:
「ドコモ MAX」の魅力はDAZNの視聴が含まれる点ですが、阪神ファンとしての独自サービス「虎テレ」を活用するのも良い選択。価格面での利点や独自の観戦体験を重視する気持ちには共感します。球団ごとの独自サービスが多様化している中、自分のファン心理を尊重することが大切だと感じました。
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