Adobeは24日(英時間)、イギリス・ロンドンで開催中の「Adobe Max」において生成AIの最新モデル「Firefly Image Model 4」および「Firefly Image Model 4 Ultra」を発表した。既に一般提供を開始している。
Model 4では商用利用可能でリアルな画像を最大2Kの解像度で生成でき、構図、スタイル、カメラアングルを自在にコントロールする機能を提供するという。Model 4 Ultraは詳細およびリアリズムが求められるプロジェクト向けに、プロフェッショナルレベルの精度を提供するという。
Fireflyは「Photoshop」、「Premiere Pro」、「Express」といったツールにシームレスに統合されているほか、単体としてWebブラウザで動作するバージョンが提供されている。Firefly Web版では、Fireflyモデルに加えて、Google Imagen 3およびVeo 2、ChatGPTの画像生成、Flux 1.1 Proといったパートナー企業が提供するモデルも選択できるようにした。さらに、近日中にiOSおよびAndroidに対応したモバイル版アプリも提供予定。
同時に「Fireflyボード(ベータ版)」を提供。ムードボード、ストーリーボード、ブレインストーミング、クリエイティブなコンセプトの探索や何百ものバリエーションの反復、直接製作に移行できるコラボレーションを備え、他者と共同で作業できる。
このほか、クリエイティブツール群「Creative Cloud」におけるアップデートも発表。「Illustrator」では、エフェクトの処理速度の高速化、スナップ機能の反応の改善、スポイトツールにおけるカラーコントロールの強化、コラボレーションに便利なパターンの一括保存と共有機能の追加、「生成塗りつぶし(シェープ)」によるディテールの追加、「パターンを生成」によるシームレスでカスタマイズ可能なパターン作成といった改善/機能が実装される。
「Photoshop」では、「オブジェクト選択ツール」の改善による複雑なオブジェクト選択の強化、キャンパス場で直接カラーを変更できる「カラーを調整」の機能追加、再設計された「色相・彩度(補正)」パネル、画像内容に応じて最適化されたアクションリストの表示を行なう「アクション」パネルの搭載などが行なわれた。
一方「Express」では、アップロードした動画のハイライトを切り取れる「クリップメーカー」、コンテンツの追加や配置、クリップの一括編集が行なえる新しい動画編集ツールの追加などが行なわれる。