abienが破産、マジックグリルで注目も業績悪化 – 家電 Watch

人気ホットプレートのabien MAGIC GRILL

abien(アビエン)は23日、破産手続を開始したことを告知した。abien製品の購入者からの問い合わせ対応は、委託先であるハートが担当する。

ホットプレート「abien MAGIC GRILL(マジックグリル)」で知られる、愛知県名古屋市の家電メーカー。薄型のフィルムヒーター採用でムラを抑えた均一な焼き上がりを実現し、脚が取り外せることで水洗いや収納がしやすい点などで人気を得た。ホットプレート以外にも、トースターやアイロン、布団乾燥機なども手掛けていた。

帝国データバンクの調べによると、2022年6月期には年売上高約12億2,000万円を計上していたものの、コロナ禍における中国での生産の滞りで欠品するなどで、販売台数が減少し業績が悪化、資金繰りのひっ迫により事業の継続を断念。負債額は約8億4,000万円の見込みだが流動的だという。

abienは4月21日に名古屋地方裁判所へ破産手続開始申立てを行ない、22日に同裁判所より破産手続開始決定を受けた。今後は裁判所と破産管財人により破産手続が進められる。