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「他人に理解してもらいたい」という気持ち
今日は「他人に理解してもらおうとしないことの大切さ」についてお話ししたいと思います。
「他人に理解してもらいたい」という気持ちは、人間の根本的な欲求として、きっと誰の中にもあるものだと思います。しかし、この欲求をあまりにも強く追求してしまうと、かえって自分が苦しくなってしまうことがあります。
実際には、「理解してもらいたい」という気持ちは、一旦脇に置いてしまった方が、ずっと楽に生きられることもあるのです。
「理解してもらいたい」は他人軸の一つ
他人に理解してもらいたいという思いは、「他人軸」の一つです。ですが、世の中には本当にたくさんの人がいますし、すべての人に理解してもらうことは不可能です。
理解しない人もいれば、誤解する人もいます。そして、他人はコントロールできません。だからこそ、理解してもらいたいと願いすぎると、他人の顔色をうかがうようになり、自分を見失ってしまいます。
なぜ理解してもらおうとしなくていいのか?
他人の心はコントロールできませんし、それを気にしすぎると自分自身が楽しくいられません。
自分軸でいられなくなってしまうということが、何よりも大きな問題なのです。
他人の感じ方や考え方には自由がある
そもそも、他人は自分の好きなように感じたり、思ったりする自由を持っています。だから、あなたを理解しない人がいるのも自然なことです。
そして、そのことに対して、無理に寂しさや悲しさを感じたり、怒りを持ったりする必要はありません。逆に、「理解してもらえなきゃ困る」と思ってしまうほうが、問題なのかもしれません。
理解してくれる人がいれば、それでいい
世の中には、あなたを共感してくれる人もいれば、そうでない人もいます。共感してくれる人がいたら、それはとてもありがたいことです。嬉しく思っていいのです。
逆に、共感してくれない人がいても、それはその人の自由です。もちろん嬉しくはないかもしれませんが、それを苦しく思う必要もないのです。
嫌うのも自由、理解しないのも自由
あなたのことを気に入らないという人も、世の中には必ずいます。でも、それもその人の自由です。
もちろん、それが具体的な行動となって現れた場合には対処が必要です。ですが、「嫌われる」という事実そのものは、気にする必要はありません。
理解してくれる人がいることに感謝して、「それでいい」と思えるようになると、とても気持ちが楽になります。
お互い様だと考えると、心が軽くなる
誰かに理解されないことも、嫌われることも、すべては「相手の自由」だと受け止めてみてください。それはお互い様の関係であり、とてもフェアなことです。
そう考えられるようになると、少しずつ他人の反応が気にならなくなっていくはずです。他人の気持ちを無理にコントロールしようとするのではなく、自分軸を大切にしながら生きていきましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
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