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お気に入りの酒場で美味しいお酒を飲むというのは酒飲みにとって最高のひとときです。気の合う仲間と語り合ったり、1人でゆったりと飲みながら空気感に浸ったり、楽しみ方もそれぞれで、そこに答えは無いでしょう。しかし、もしも、その陰に恐るべき人間の“闇”が見えたとしたら、アナタはどうするでしょうか?
そんなテーマを取り扱うのが、ミステリーアドベンチャーゲーム『Best Served Cold』。ベルギーのインディーゲーム開発スタジオRoguesideが手掛ける本作は、PC(Steam)向けに2025年5月5日にリリース予定です(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ/iOS/Android版は後日配信予定とのこと)。
本作の舞台は、禁酒法下のヨーロッパという架空の世界。プレイヤーは潜りの酒場「ナイトキャップ」で働くバーテンダーとなり、警察からの捜査を免れるために、酒場を訪れるお客さんをもてなしながら、街で発生する事件の犯人の手がかりを掴まなければなりません。

ゲーム内では5つの事件に関わる20人以上のキャラクターたちが登場。好みのカクテルをサーブして上機嫌にしたり、相手の会話に合わせたり、ときには酔い潰して口を軽くさせたりと、さまざまなテクニックを駆使することで人々から秘密を引き出す必要があります。
表示言語が日本語にもばっちり対応している『Best Served Cold』ですが、今回Roguesideより先行プレイの機会をいただいたので、本稿ではそのゲームレビューをお届けしてまいります。そのためゲームプレイおよびスクリーンショットは、リリース前のビルドを使用していることをご了承ください。



酒場で真実を暴き出せ
本作の物語は、舞台である潜りの酒場「ナイトキャップ」でオーナーのヴィンセント氏と会話しているシーンから始まります。最初の夜はチュートリアルとして、カクテルのサーブや会話の選択などを学びながら、素敵な夜の空間を味わっていきます。
そんな中で、プレイヤーはお客さんの中で警察官のヒューゴ巡査と出会い、不法な商売について黙っている代わりに街で起きている殺人事件の手がかりを集めるように要求されます。さまざまな客が訪れる禁酒法下の酒場は、ヒューゴからすれば、とても“都合がいい”場所のようです。



序章では脛に傷を持つ身の主人公が、やむを得ず協力体制を取ることに。街では現在、別の潜りの酒場に通っていた女性客が殺される事件が発生しています。問題の酒場が閉鎖に追い込まれたことで、新規開店したばかりの「ナイトキャップ」には多くのお客さんが現れます。
プレイヤーはお客さんとの会話の中で事件に関する噂や情報を聞き出していくことになります。もちろんバーテンダーとして、美味しいカクテルの提供は忘れてはいけません。こうして「ナイトキャップ」での物語が幕を開けていきます。



美味しいお酒は口を滑らせる
『Best Served Cold』の目的は、その章ごとの事件を解決する手がかりを集めて期日内にヒューゴに推理を報告することです。手がかりを集めるためには、顧客にカクテルをサーブして世間話をしたり、相手に手がかりを突き付けて、新たな情報を引き出したりしていく必要があります。
キャラクターにはそれぞれ好みのカクテルが設定されています。ゲーム内では、相手の好みのヒントから好きなカクテルを推測し、レシピから選択しなければなりません。カクテル製作はちょっとしたミニゲームで、制限時間内に材料が書かれたルートを順番になぞっていく必要があります。




好きなカクテルのヒントはベースのお酒や副材料、強さや雰囲気などがあり、ときにはほぼノーヒントのときも。好みが一致すればプロフィールに記載されるので、次回からは簡単に準備もできるようになります。お気に入りの一杯というやつですね。
それぞれのカクテルには「口当たりの良さ」「度数」の数値があり、口当たりはお客さんと会話できる回数「アクション」を増やします。度数は相手を酔わせて普段聞けないような話を引き出す可能性があるものの、人によっては酔いすぎて帰ってしまうので注意が必要です。





禁酒法下の厳しい状況では入手できる材料も限られているのか、新しい章では扱えるカクテルの種類も変わります。もちろん顧客は変わらず来るので、その際には新しい好みのカクテルを探さなければなりません。



情報を組み合わせて真実を導き出せ
ゲームは酒場での営業終了後に推理モードへと移行します。このモードでは、営業中にお客さんから得た手がかりをコルクボードに貼り付けながら推理をまとめていくだけでなく、決められた2つの手がかりを組み合わせることで、新しい手がかりを発見することができるのです。
本作における事件の解決は、ヒューゴから与えられる手帳のスペースを埋めることで推理を進めていく方式。まずは「容疑者」を絞り込み、その「動機」と殺人の「証拠」を発見することで、各ページが埋まっていきます。一方で“容疑者になり得ない”理由を示す「弁護」という項目もあります。




多くの項目を埋めることで正確な推理ができるようになるので、酒場営業中にはできる限り新しい手がかりを引き出すことが重要です。手がかりを提示したり、何気ない会話からキャラクターの性格や過去を知ったり、普段と違うカクテルをサーブしたり、さまざまな手練手管を駆使しなければなりません。
特別な会話などに関してはアイコンで「上機嫌のときに話す」「一定の信頼を得たときに話す」といったヒントが出ています。同じ会話を繰り返してもアクションは消費しないので、毎日ちゃんと接客しながら会話を埋めていくことで、基本的な手がかりを入手できるようになっているのも親切です。



「ナイトキャップ」に訪れる客は日によって異なります。つまり、どれだけ重要な手がかりを得ても、目的の人物にアプローチできないこともあります。しっかりと日々の営業で信頼を稼いでいくことが、真実へと辿り着くための大きな要因になりえるのです。



限定的な空間が作り出す立体的な楽しさ
『Best Served Cold』は酒場での接客と、営業終了後の推理を繰り返していく作品です。各章の冒頭部には事件のカットシーンがありますが、それ以外は、ほぼ同じような画面でゲームが進行していくといっていいでしょう。映像的には決して派手なゲームではありません。
ミステリーアドベンチャーゲームとしては、自身が引き出した“情報が積み重なる”ことで、事件やお客さん自身、そしてその背景に関する視点が広がっていく楽しさを存分に味わえます。情報を引き出すだけでなく、組み合わせて推理する必要もあり、能動的なプレイヤーの行動が報われるデザインです。




キャラクターごとの関連性や過去、意図している/意図していない隠し事などの描写も上手く、意外なキャラクターの関係性が見えてきたり、読み物としても楽しめます。キャラクターや事件の背景、真実を求めていく中で織りなされる、立体的な物語は本作の大きな魅力と言えるでしょう。
たまに口調が崩れることはありますが、日本語翻訳の質も概ね良好で推理や会話を十分に楽しめます。ストーリー部分でも章ごとに意外な展開が待ち受けていたり、世界観を上手く利用した内容が用意されています。



ちなみに本編に登場するカクテルは似たようなレシピや明らかに基になっているモノはあるものの、基本的に名称などオリジナルのようです(私の知識不足で一部の国で一般的な可能性もありますが……)。このあたりは架空の歴史であることを意識しているのだと思いますが、カクテルをテーマにしているのは、現実のアメリカ禁酒法時代にカクテルが発展した歴史を踏襲しているのかな、と考えます。




『Best Served Cold』では、キャラクターの心情や個性、隠されている秘密などを、最高の接客とカクテルでゆっくりと心を解きほぐしながら真実を見つけていく、酒場を舞台にした上質なミステリーアドベンチャーをたっぷり楽しめます。アートやBGMなども雰囲気抜群で、テキストをしっかりサポートしているのも印象的です。
接客で得られる手がかりや推理パートで組み合わせる推理など、謎解き要素としての情報を得る手段もわかりやすく、日々の業務をちゃんとこなせれば真実へのヒントが提示されるようになっています。推理パートの手がかりの組み合わせは回数制限がないので、困った時は総当たりもできますよ。それで情報が足りなかったら、どこかに収集の穴があるわけですね。
推理アドベンチャーとしても面白いのですが、一部のキャラクターが関係性を明らかにした後も“知らない風”を装うテキストがそのままだったりすることも。新しい情報や会話以外はアクションを消費しないというゲームの仕様があるので仕方ないとは思いますが、序盤の章で少し気になる部分もありました。
架空の歴史での“禁酒法下の潜りの酒場”という設定を活かしたストーリーや、そこに集う個性的な人々の描写はとても印象的。推理要素はそこまで厳しくないので、読み物としても十分に楽しめる一作だと思います!
Game*Spark レビュー 『Best Served Cold』 PC(Steam) 2025年5月5日リリース(Steamは4月10日表記)
禁酒法下の“潜りの酒場”で紡がれる物語。街で起きる事件の真相を、カクテルで酔わせて導き出せ。
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GOOD
- 個性豊かな人々やカクテルが織りなす抜群の雰囲気
- 情報集めと推理の繰り返しで真実を少しずつ明かしていく感じが面白い!
- 出てくるカクテルがちゃんと美味しそう!
BAD
- ADVの宿命ではあるが、ヒントを見つけるまで「同じことの繰り返し」になることがある。
- 推理の結果には寄与しないが、一部の会話が現在の状況と噛み合わないことがある。
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